全学年☆塾の先生から子どものやる気を引き出す方法を学ぶ。

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中学受験お子様対応

中学受験対策の進学塾の先生方は、長年多くのお子さんに接していることもあり、子どもに「勉強しよう」と思わせる技をいくつもお持ちです。

塾の先生は、お子様が塾にいる間だけの接点であるので、朝から寝るまでの間、ずっとお子様と一緒にいる保護者様とは立場が違うとは言え、お子様との接し方には学ぶ点が多くあります。3年半、塾に通う中で、「さすがだな」と感心した、塾の先生のお子様への接し方をいくつかご紹介します。

■とにかく褒めまくり、最後に改善点も指摘する。

浜学園通塾中は、ぼんず君同伴の教育相談を何度もお願いしました。教育相談をお願いするということは、ぼんず君に何らかの問題があると私が判断して、その相談とぼんず君への注意と改善をお願いすることが目的です。漫然と時間を使うのではなく、ある程度進行を考えて、限られた時間を有意義に使おうと、毎回いろいろと考えて教育相談に臨みました。

我が家の教育相談のパターンは、最初の10分ほどは先生と私の二者面談で、子どもに聞かせたくないような注意事項や指摘を手短にしてもらいました。その間、ぼんず君は別フロアや離れた場所で自習をさせます。

二者面談が終わったら、ぼんず君も合流しての三者面談です。ここから先の進行は先生にお任せします。先生はまず、直近のぼんず君の成績や授業態度などを踏まえて、よく出来ている所を褒めます。成績が上昇していなくても、「安定している」「崩れていない」と言えば誉め言葉になります。苦手だった理科が公開科目順位30位内に入った時は、びっくりするような褒めちぎり方でした。

しばらく褒め続けて、ぼんず君が先生の言う内容を聞いていることを確認した上で、本題に入ります。気を付けてほしいこと、直してほしいことを、とても丁寧に、しかも小学生向けの表現で、ぼんず君に諭してくれました。

感心したのは、「じゃあ、ここを直す約束を先生としような」「来月、できているか確認するで」と、ぼんず君に「具体的に行動を起こさなきゃな」と思わせる言葉で、教育相談を締めくくってくれたことです。1クラスに生徒は大勢いますが、先生は僕も見てくれている、がんばらなくちゃ、と思わせる声掛けに、毎回とても助けられました。

上記の声かけは、どの先生でも対応可能なわけではありません。普段から接する機会の多い先生、保護者様が折に触れて相談する先生でないと、細かな対応は難しいかもしれません。そのような相談できる先生が、特に小6で身近に思いつくように工夫することが必要です。

希学園であれば、こちらから働きかけなくても細かな対応が望めますが、その分、月謝は倍以上になります。教育相談は頻繁にお願いするものではありませんし、私はそこまでの細かな対応は希望しなかったので、浜学園で十分満足でしたが、これはそれぞれの保護者様の好みによると思います。

■集団塾ならではの「競争心」を生かす。

集団塾では、上位成績者の発表、クラス替え、成績順座席、資格制度を要する特別特訓など、お子様の競争心を生かした制度が複数あります。上位のお子様はより上位を目指し、多くのお子様は1つ上のクラスを目指して、次のテスト準備をします。

毎回の授業の中でも、お子様の競争心を生かす、ちょっとした工夫をされています。私が面白いなと思った例を1つご紹介します。

ぼんず君は、時々、B5の白い紙を何枚か持ち帰ることがありました。「紙はたくさんあるから、持って帰らなくてもいいよ」と伝えても、持ち帰ります。理由を聞くと「先生がくれた」とのこと。

もう少し詳しく内容を聞くと、計算問題や図形問題などを一斉に解かせる時に「いちばん早く全問できた人に賞品」と、先生がB5の紙を何枚か出すそうです。その紙欲しさに「よっしゃ!」と、男子を中心に集中力が増すそうです。いちばん最初に全問正解したお子様には、賞品のB5用紙が渡されて、それをぼんず君は得意げ持ち帰っていました。

これは、男子中心ではありますが、一斉に競争させることで、皆のやる気が増すことの良例だと思います。このようなノリは私もぼんず君も大好きですが、そうでないお子様もいらっしゃると思いますので、お子様に合わせた塾選びが必要になると思います。

■ちょっとした声掛け

成績が上位の時は、ぼんず君だけでなく、保護者の私にまで「今月の成績は素晴らしかったですね」と先生方から声をかけていただきました。逆に、失敗の結果だった時にも「いつでも教育相談、申し込んでくださいね」や「個別に話をしときました」など、声をかけていただくこともありました。回数は多くはありませんでしたが、遠くから見守っています感が押し付けがましくなくて、私には合っていました。

声掛けがいちばん嬉しい時は、もちろん入試当日です。この日のために、塾もお子様も一丸になって何年も準備をしてきました。道で旗を持つ先生、案内の先生、多くの先生方が、ぼんず君に声を掛けてくれました。小3や小4で教わった先生が、ぼんず君の名前を憶えてくださっていることに感激しました。

■まとめ

より細やかな気配りを望まれる保護者様は、少し小規模の進学塾がよいかもしれません。私のように、おおざっぱな保護者様、適度な距離感を好まれる保護者様は大きな進学塾がよいと思います。

お子様と1日中、接していると、よい所よりも出来ていない所に目がいきがちです。受験サポートを続ける日々ではご立腹されることも多いと思いますが、ちょっとおだてたり、競争心をうまく刺激すると、予想以上にお子様はがんばってくれます。お子様をうまく操縦しながら、少しでも楽しく勉強が続けられますよう、適度にがんばりましょう!

 

 

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