特に受験学年☆反抗期で勉強しなくなった時にどう乗り切るか

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中学受験お子様対応

子育てをする上で、「反抗期は成長の証」「反抗期が来ない方が問題」という言葉を耳にしたことがある保護者様もいらっしゃると思います。程度の差はあるでじょうが、多くのお子様に反抗期の兆候は見られるものです。親が注意をしても聞かない、言ったことをしない、質問しても答えない、言い訳や口ごたえばかりする、など、お子様の行動に立腹される保護者様も多いと思います。困るのは、中学受験対策に力を入れている場合です。

具体的なお子様の困った行動として、プリントの整理をしない、宿題をしない、出さない、復習テスト対策をしない、返却テストの見直しをしない、分からないところを教えるから聞いてと言っても耳を貸さない、的外れな独りよがりな勉強法を続けて成績は下降し続ける、成績不振の話をすると「親がうるさいから勉強できない」などと逆切れする。どれかひとつは心当たりがあると思います。

ぼんず君は、今でもそうですが、何でも私のせいにします。早いうちからテスト準備をやりなさいと言ってくれなかったから間に合わなかった、朝もっと早く起こしてくれないから出来なかった、説明が分かりにくいから点数が取れなかった、など。最近腹が立った言い訳は「忘れ物がないかくらい、出かける前に確認してよ」です。

自分が出来なかったことを親のせいにするのは、親を頼り切っていることの裏返しでもあるので、「まだまだ子どもですね」という見方もできますが、私はそこまで仏の境地に達していません。いくらぼんず君でもあまりにも身勝手な主張を繰り返されると「寮付きの学校に入れればよかったかな」と思うこともありますが、もう遅いです。

受験準備中にお子様が保護者様に反抗ばかりして、勉強しなくなった時、成績が急降下、低迷し始めた時、どうすればいいでしょうか。中学受験を考えていなければ、時間の経過と共にお子様が落ち着くのを待てばよいでしょう。しかし、受験準備中、特に6年生の場合、何か月も冷戦状態のままで、勉強が進まない状態が続けば、受験勉強の続行が難しくなり、志望校のランク変更や、最悪の場合は中学受験撤退も考えられます。

中学受験をしないご家庭から見れば、「受験しないで公立にいけばいいだけでは?」で話が済んでしまいますが、何年も受験準備をしてきた場合、どんなことをしても、元の軌道に少しでも早く修正させてあげたい、と保護者様がご心配であることは容易に想像できます。

年生の時期と反抗期が重なってしまった場合の対処法として、私の考え方は、まず、親子の距離を置くことです。別居するとか、口も聞かないようにするという意味ではありません。勉強や受験に関することだけは気持ちの上での距離を置くという意味です。

具体的には、勉強のことで保護者様がやいやい言わないようにします。プリント類の整理や持参するテキストの準備、カバンの整理(こんなことをするのは我が家だけでしょうか?)、お弁当の準備や片付けはもちろん続けます。しかしながら、勉強については、「教えて」とか「どうすればいい?」とお子様から頼ってこない限りは、保護者様から「やってるの?」「出来たの?」「大丈夫なの?」と聞かないようにします。

うるさく言われると、鬱陶しく感じますが、これまでやいやい言ってきた人が何も言わなくなると、「あれ?」と思うものです。お子様がもう中学受験をする気がゼロになっていれば別ですが、文句を言いながらも塾に通い、宿題を続けている限りは、受験しようと思っているはずです。

では、「勉強頑張ろうや」と、保護者様の代わりにお子様に言う役割は、誰にお願いするのがよいでしょうか。ご家庭ごとの事情やお子様の性格などによって変わると思いますが、考えられる候補は

  • もう一人の保護者様(中学受験に対する思い入れがない、理解度が低い場合は、候補から外します)
  • 塾の先生(事前に電話相談の上で、三者での教育相談の場で、先生から伝えてもらいます。その間、保護者様は席を外すのもよいと思います)
  • 家庭教師や個別の先生(お願いすれば話はしてくれます。ただし、貴重な指導時間を使うことになります。時間当たりのお値段を考えると悩むところですが、6年生であれば、1時間の先生とのお話でお子様の気持ちが安定するなら、その時間を投資する気持ちでお願いしてみるのもありです)
  • 受験を終えたご兄弟がいらっしゃれば、大きな力になってくれると思います。

家庭教師や個別の指導をお願いするきっかけは、成績の低迷、成績アップを狙うことと同じくらいに、お子様が保護者様の言うことを聞かなくなったことがきっかけのご家庭も多いです。先生に直接、お子様と話をすることをお願いしなくても、個別や家庭教師の指導を受け続けることで、お子様の状態が安定してくることがあります。

いちばん大きい理由は「第三者の目」です。これまでなかった個別や家庭教師の先生が新たに登場することで、家族以外の第三者の目で自分を見られることになるので、お子様も新しい先生の前ではいい子であろうと思います。同時に、第三者の視線を受けることで、自分が他人からどのように見えているかに気が付くようです。

反抗ばかりしていても仕方ないな、自分に損だな、と思ってくれればラッキーです。少しでも改善の兆しが見えたら、「ほら、お母さんの言ってたことが正しかったでしょう?」と追い打ちをかけるのではなく、「暑いから冷やし中華でも作ろうか?」などと優しく声をかけてあげてください。まだ小学生です。食べ物やおやつに弱いし、優しくされると嬉しいものです。返事はぶっきらぼうでも、気持ちはまだ子どもです。

そのうちに、「あの時は優しくしてくれて、ありがとう」と返してくれる日が来るかもしれません。気長に、でも同時に頼れる第三者はフル活用して、うまく乗り切られてください。

※本日の話は、いただいたメッセージへのご返信の気持ちを込めて、我が家の経験をご紹介しました。

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