本日は、国語読解のおすすめ問題集「中学受験必ず出てくる国語のテーマ」をご紹介します。2007年発行の古い本ですが、極めて良書です。残念ながら絶版で、昨年は15,000円ほどで取引されていましたが、最近、アマゾンでkindle版が販売されるようになり、定価1847円で購入できます。
kindleはタブレットなどの電子機器で書籍を読むためのアプリです。私はタブレットを持っておりませんが、パソコンにkindleアプリをインストールして、電子書籍を読んでいます。インストールは無料です。パソコンkindleアプリを使用すると、テキストの印刷が容易で、受験勉強用に使うには便利です。
Amazonのkindleは、初めてご使用の場合は1カ月か2カ月間、kindle unlimitedという、多くの雑誌や書籍がkindleで無料購読できるキャンペーンがあります。私は昨年の年末に登録して、多くの雑誌や以前からとても読みたかった漫画を無料で読むことができて大満足でした。
「必ず出てくる国語のテーマ」は、関東中心の100校の中学受験国語の問題を筆者が分析し、そこから頻出テーマ12を絞り出して、テーマごとに読解のポイントをまとめています。各テーマごとに問題2問とテーマに関連する詳しい解説があります。
物語と説明文のテーマ両方が選ばれています。説明文のテーマは、「言語」「自然」など、公開学力テストでもよく見かけるものです。物語のテーマは「友情」「家族」などですが、単純な物語は入試には出題されません。現代のお子様、まだ年齢の低い小学生には理解が難しいような人間関係(妬み、憧れなど)や複雑な家庭環境(死別、離婚による別離など)の解説があります。
特に物語テーマの解説は、大人であれば当然分かるような人間の裏側(負)の感情についてイラスト付きで丁寧に解説されています。「子どもにはこういうドロドロした気持ちはまだ分からない」ことに気づかせてもらいました。
また、問題文の型の説明や、巻末にテーマごとの要点がまとめられており、これも便利です。
この本で勉強できる対象学年は、どんなに聡明であっても4年生以降だと思います。できれば5年生までに学習していただけると、6年生の実践学年で強い味方になると思います。
また、読解力をつけるための本ではなく、ある程度の読解力があるお子様が、複雑な問題をより深く、より早く、整理して読み込むための本です。ある程度の読解力が付いた時点で、大切に解き進めていただきたい本です。kindle版をご購入希望であれば、売り切れの心配はありませんので、ご安心ください。
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