本日はまず、アメブロ「算数ソムリエのブログ」の記事「灘vs東大寺 2019計算問題の芸術作品」をご紹介します。算数ソムリエのブログでは、大阪星光2019年入試問題の解答を最速で発表されていました。とても切れ者の先生であることがこの記事からも分かります。
記事では、2019年の灘中と東大寺学園中の算数・計算問題から1題ずつを紹介しています。
まずは、灘中の問題、1日目の1晩です。
続いて、東大寺学園中の【1】(1)計算問題です。
記事では、それぞれの計算問題の詳しい解説や、西暦の数字にちなんだ計算問題を出題する学校が多いことを紹介しています。両方の問題とも、見るだけでクラクラするほど難しそうです。
このような一見すると難しそうな計算問題は、整理したり、工夫することで、非常に簡単に解ける問題もありますが、灘や東大寺の計算問題は違います。本当に計算力が必要です。
6年生の中学入試本番までに、このような複雑で難解な計算問題が解けるようになるのか? とご不安の保護者様も多いと思います。
解けるようには、すぐになります。計算の過程を省略しないで、丁寧に1行ずつ書き、途中の計算を間違えないように丁寧に解き続け、制限時間がなければ、4年生でも解けると思います。
入試本番だけでなく、毎週の復習テストや毎月の公開学力テストで点数が取れないのは、「時間が足りないから」のことが多いです。「解き方は分かるけど、間に合わなかった。」というお子様の言い訳を聞かれたことがあると思いますが、特に計算問題はゆっくり丁寧に解けば、必ず答えが出る問題ばかりです。ですので、計算問題は満点を狙って挑んでいただきたいです。
では、計算問題を早く解けるようになるにはどうすればいいでしょうか? これは、制限時間を設けて、少し難し目の問題を解くのがいちばん早道です。
我が家が長年愛用した「120回計算合格圏内テスト」であれば、1ページ15問を10分で解きます。5年生でも半分から10問程度しか解けないと思います。正解率はさらに低いです。まずは、解ける問題数を増やせるように頑張ります。
我が家は、全ページ、何問解けて何問正解したか、どの問題を間違えたかを私が毎日記録しました。
毎日の朝学習では、解けなかった問題は手をつけません。間違った問題の直しだけを丁寧にします。この直しは、まずは保護者様が、お子様の解き終えた紙から、どこを間違えているか発見する必要があります。たし算、引き算の間違え、約分、逆数のし忘れ、四則計算の順序間違いなど、間違えた箇所に赤で線を引き、そこから直しをさせます。
そして、間違えた理由を説明することが大切です。次回は同じ間違いをしないよう頑張ろう、問題数を増やせるようにがんばろう、正解できる問題を増やしていこう、と励ましながら進めると、お子様もやる気が出ると思います。
間違えた原因の箇所を見つけるのはとても骨が折れます。私は目の前に座って、計算過程をずっと見て、「間違えた」ところを確認し、丸付けと同時に「ここで間違えてる」と指摘しました。私も朝、出勤する必要があり、のんびりとできなかったためです。
計算マンツーマンで朝は修羅場でしたが、6年生にもなると、全問ざっと解き終えて、間違いも少なく、さらに自分で発見できるようになり、「ここまでくるのに3年かかったなぁ」と感慨深かったです
- 制限時間内に解ける問題数を増やす練習を続ける。
- 間違い直しは省略しないで丁寧に書かせる。
- 間違いの原因を保護者様が見つけてあげる。
が、計算力アップのポイントだと思います。朝5分でも継続は力です!
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