本日の記事は、コメント欄からいただいたご質問にお答えする形でまとめていきます。
ブログにいただいたコメントがご質問の場合、私がお答えできる内容であれば可能な限りお答えしています。長文になりそうな場合、その内容を記事にすることで受験生をお持ちの保護者様の多くに役立てていただけそうであれば記事にまとめる形でご返答しています。
一般的なコメントの分量を大幅に超えるメッセージをいただくこともありますが、それにはお答えしていません。理由は、込み入ったご質問やお悩みは通塾中の先生や家庭教師、個別塾などのプロ講師で、お子様の学習指導をされたことのある方に相談すべきと考えるからです。
昨日いただいたご質問内容は「ぼんず君がもし、もう一回小1から勉強するとしたら、こちらの教室(11/10記事でご紹介したところです)に通わせたいと思われますか?」です。
ブログでご紹介した算数教室にぼんず君は通っておりませんでしたので、教室のプログラムやカリキュラムの詳細は分かりません。ウェブサイトから判断する限りでは、主宰の先生も使用教材も極めて良質かつハイレベルな内容です。ただ、1年生から6年生が同じクラスで学ぶのかどうかだけが気になりました。
昨日いただいたご質問は、塾の詳細な指導方針が分からなくても簡潔にはお答えできます。
「小1から算数教室には通わせません。」
中学受験を終えてもその考え方は変わりません。ぼんず君に続く兄弟は我が家にはいませんが、下に子どもがいても小1から通う選択はしません。
受験を終えたからこそ、我が家は小1からの通塾はしない、と改めて言うことができます。回答は短いので、コメント欄から返信することはできましたが、ご質問くださった方は「なぜ、通わせないと考えたのか?」が気になると思いますので、理由をまとめます。
■中学受験を終えて思う小1ですべきだったこと
小学校生活を通して、ぼんず君に圧倒的に欠けている経験があります。
それは、放課後、小学校の校庭で同級生と遊ぶことです。小3秋からの通塾開始以降は放課後は塾に通うか、宿題をこなすかで手いっぱいで、同級生と遊ぶ機会はほとんどありませんでした。仕事が手薄の時に休みをもらって、自宅に同級生をお招きして(というほどの準備はしませんでしたが)室内でガヤガヤ遊ぶくらいでした。
小1から小3の通塾開始までの間も、学童に通うか、私の仕事が早く終わる日は先取り学習を進めるか、習い事に行くかで、放課後にノープランで校庭を走り回る機会はほとんどなかったです。
これは最大の失敗であり、後悔していることでもあります。ぼんず君が小学校時代を思い出す時に、放課後や校庭の記憶がないことが親として申し訳なく思っています。
小1から週1で算数教室に行くよりも、週1回の放課後はノープランにして、校庭でも自宅でも(これは親が在宅しないといけませんのでしんどいですが)好きなことをして、同級生と楽しく遊んだ記憶を増やしてあげたいです。
■低学年の算数なら私が教えられます
6年生で取り組む超難関中向けの算数対策は私では無理と判断しましたが、それまでの間は算数だけでなく全教科のフォローを私が続けました。5年最レ算数、6年マスターまでは全問解きました。私が受験するわけでもないのに…という気持ちも強かったですが、自分で解いて理解しないと教えられないという気持ちからです。小1の算数なら私が教えられます。
■低学年なら算数よりも体づくり
今6年生の保護者様であれば実感されていると思いますが、6年生の11月から入試本番までは体力勝負です。すべての土日祝は塾のイベント、試験、講習でつぶれます。週7日毎日通塾のお子様もいらっしゃいます。しかも拘束時間がべらぼうに長いです。
集中力を持続させるには体力が必要と私は考えます。自分自身も長時間の集中力を維持するために、割と最近までランニングや筋トレを続けていました。今は体調を崩して休んでいますが、室内で姿勢を意識して保つだけでもそれなりの運動になります。
週1の算数教室よりも、週1のスイミングを選択します。
■確固たる基礎力があってこその高度な応用力
6年生で初めて浜学園以外の外部教育機関のお世話になりました。小規模算数特化塾に通い始めて最初の思ったのは「もっと早くこのような場所で学ばせておけばよかった」ですが、だからといって小1から通わせればよかったとは思いませんでした。
ぼんず君の場合は、小4から灘中合格特訓に参加する機会があり、そこで算数の超難問に初めて出会い、実力不足を痛感しました。6年生になってから小4の灘合教材を見ると非常に簡単でした。
小4から小6の2年間での経験で、最もプラスになったことは、間違いなく浜学園での圧倒的な演習量です。マスターコースのテキスト+最高レベル特訓算数(5年生まで)だけでも相当な問題数です。
自宅学習では、力の5000題と全解を併用し、小5の途中からは難関中の入試問題を私が選定しながら取り組ませました。
これだけの量をこなせるなんてスゴイ!と喜んでいましたが、「上位層なら珍しくない量です」と言われて、「これ以上どうしろと?!」と驚いたことをよく覚えています。
私の至らなかったことは、この驚いた時に別の切り口で算数の勉強を進めることを思いつかなかったことです。別の切り口とは、例えば昨日のブログでご紹介したような算数教室を見学に行くなどです。
小規模算数教室のカリキュラムは、いくつかの内容に分類できます。あまり詳しくないので、違っていましたらぜひご指摘ください。
- 立体図形やパズルで遊びながら算数に慣れ親しむ
- 1つの問題をじっくりと時間をかけて解法を導き出す
- 超難問をがんがん解いて、解説、解いて、解説を繰り返す小規模授業
ぼんず君が6年生で受けたコースは、3の内容です。私の理想は、5年生から3を受けて、その前に2の訓練を受ける、です。2は小1では難しいでしょう。ある程度の受験算数の基礎がないと、いくら一人で考えても前に進まないのでは?と、2に関してはコース内容のイメージができません。1は我が家は不要です。多面体の立体図形を作って自宅で遊ばせました。
■私なら、こうします
小1~3年までの間はできるだけフリーダムに過ごさせる。フリーダムの実現には、母親が放課後までに帰宅できる仕事に就くか、無職となる必要があるので、究極の選択を迫られそうです。
日中はフリーダムでも、夕食後は先取り学習を無理のない範囲で進めて、きたるべき入塾テストに備えます。
ある程度基礎固めができたら、小規模算数特化塾の見学をしつつ、お世話になりたい教室を見定めます。ご質問いただいた上本町の教室を選択するかどうかは、見学してみないと分かりません。教室に望むことは記事下でまとめました。
2のじっくり考えるコースはぼんず君には向いてない気がしますが、体験授業を受けさせて、本人がやりたいと言えば2から、「家でやるわ」と言えば小5から3のコースに加わります。
相当な確率で「家でやるから、お母さん見てて」と言うでしょう。仕方ないので、一緒に算数の難問を解きながら、ぼんず君の理解度を上回れるように人知れず努力します。
超難問に取り組む時点で、指導係から外れて、教材の整理とコピー係になります。
■小規模算数特化塾に望むこと
小規模算数特化塾は、集団塾ではカバーしきれない要素を提供してくれることが期待できます。そんな特化塾に私が望むことは、
- 指導先生の力量
- 使用教材の品質
に加えて、大切だと思うことは、
- 教室に通う生徒さんの本気度
です。遊び半分で通う方が同じクラスにいらしたら、私は通わせません。自宅で本気学習を続ける方が算数の力はつきます。授業中の様子は見学をしないと分からないので、事前の見学は必須です。個別指導でもいいですが、数年間も個別指導を受ける余裕はありません。
浜学園もそうですが、試験結果でクラス編成をすると、当たり前ですが上位クラスほど生徒さんの熱意や本気度が高いです。熱い気持ちを持ったお子様ばかりのクラスは、全体のレベルが上がります。
中学校もそうです。最難関中が人気なのはやはり、真面目に勉強しようと思う生徒さんが多いので、学年、さらには学校全体のレベルが高く、そのレベルに合わせて高い水準の授業が展開されるからです。
お子様に合った塾に出会えるご縁を引き寄せられるよう、べたですが、外では徳を積んで、内では部屋の掃除にいそしむことから始めるくらいしか思いつきませんでした。運も実力です。
コメント
お忙しいところ短時間でこのような記事にしていただき、恐縮です。
塾掛け持ちの友達もおり、我が子に今させるべきは何なのか考えておりました。
本当にありがとうございます。
はじめまして、こんにちは。
朝に8時まで全く起きない五年生の息子がおります。7時半頃から10分おきに起こし続け、毎朝疲れます。
ぼんず君母様は、ぼんず君に夜はマッサージをして、睡眠へ誘導されていらっしゃいましたが、朝の目覚めには何かされていらっしゃいましたか?
こんばんは。コメントありがとうございます。
社会教材作成でご連絡が遅くなりました。
我が家は朝学習をびっしり入れていましたので、朝起きないと学校に間に合わない
ことが分かっていたせいか、渋々起きていました。