我が家は、昨年1月にぼんず君の中高一貫男子中学への進学が決まり、それから年間に必要な学費が予想以上に高かったことから、家計の見直しを始めました。しかしながら、私立中学にかかる学費は、食費や光熱費を多少節約すれば捻出できる額ではありません。
ぼんず君の受験サポートのために仕事を辞めた私は、再び働いた方がよい(働かないと生活が大変)と思い、受験終了後の早い段階で再就職活動を始めました。1学期の中間考査までは、中学受験時に近い体制で勉強をサポートし、中間考査の成績を確認した上で、5月下旬から仕事を再開しました。
8カ月以上ブランクが空いた上に、体重が相当増加して体が重たく、1日中、家にいる生活からいきなりフルタイム勤務に戻ったので、復帰から半年以上経った今でも「無理無理」と毎日思いながら仕事に出かけています。
仕事を探し始めるにあたって、ぼんず君と話をしました。
ずっと家に居てほしいなら、塾に行くお金は出せない。
仕事に行くなら、勉強の全部を見ることはできない。
どうする?
ぼんず君は即答しました。
「塾に行きたいから、働いていいよ。」
その言い方はなんだ、と思いながらも、せっかく入会できた塾にとても通いたいことがよく分かりました。ぼんず君のために仕事を辞めて、今度はぼんず君の学費のためにまた仕事を探す。親なので仕方がありません。
仕事を再開して最初の定期考査である、1学期の期末考査は中間考査の順位を大きく下回る結果になりました。あまりにもぼんず君の自主性を信用した結果です。職場の夏休みが長かったことが幸いし、夏期休暇中は結構な時間を一緒に勉強することができました。ただし、2学期からは親が手を離して一人で勉強できるような方向性で勉強させました。2学期以降はずっと好調で、まだ完全ではありませんが、一人で勉強する体制ができつつあります。
勉強に関する今の私の役割は、
- 分からない箇所の質問受け
- ぼんず君が作った計画の妥当性チェック
- 提出物のリマインダー係
- ぼっとしている時間が長い時の声かけ程度です。
中学生になったら一切勉強にタッチされない保護者様も多いと思います。そのような保護者様から見れば、私の役割は十分多いと思われるかもしれませんが、中学受験時の一心同体状態からは随分離れられたなーと感慨深いです。
ぼんず君は引き続き居間で勉強しています。あまりもおかしなやり方で勉強している時は、「違う」と言ってしまいますが、意識的に距離を置くようにしています。
物理と化学はもう教えることはできません。まもなく数学も教えられなくなるでしょう。英国社は大学入試直前まで教えることができると思いますが、高校生にもなれば、私が出る幕はもうないと思います。
我が家の場合は、中学校入学を境に、親の役割が、勉強サポートから金銭サポートに変わりました。自分の昔を思い出しても、高校生までには自分の世界が出来上がりつつあり、親に頼るのは金銭面だけだったと思います。
ぼんず君が、自立して我が家から巣立てるよう、ほんの少しの勉強支援と精一杯の金銭面での支援を続けていきます。いつの日かの自立の時が淋しいと思うよりも、体力的にあと何年働けるだろうかという不安の方が大きいです。無理せず、地道に働き続けたいと思います。
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