本日は、ダイヤモンドオンラインの記事「折れない心を育てるためのコツとは?」をご紹介します。記事の内容は男の子を対象にしたものですが、女の子向けの話も掲載しますので、ぜひご一読ください。
記事の内容は、東京吉祥寺の進学塾VAMOS代表の富永雄輔氏の新書「男の子の学力の伸ばし方」からの抜粋です。
男の子には、応援者である保護者様以外に、「指導者」が必要です。従来は小学校の先生が「指導者」の役割を担っていましたが、現在では、先生方がそれぞれの良さや個性を発揮するのは難しい時代です。そこで、塾の講師やスポーツクラブの先生がその役割を担う機会が多くなりました。塾やスポーツクラブでは「指導者」と接するだけでなく、仲間を競争を通じての勝ち負けの経験ができるので、男の子には必要な場です。
次に、失敗と成功についてです。最難関中で「負ける」経験をしてきた子の方が、社会に出てから強いと言われています。ただ、今の子は失敗が多いと潰れてしまうので、成功:失敗=51:49の割合で経験を積むことがすすめられています。
最後に、男の子に早くからトライ&エラーを経験させることもすすめられています。自分で起き上がってくることができるトライ&エラーをいくつも経験することで、折れにくい屈強な精神が身に付きます。起き上がれるギリギリの線の見極めは、父親の役割であると、記事は締めくくられています。
このダイヤモンドオンラインの記事だけを読むと、抜粋元の新書はつまらなそうな内容に思えますが、アマゾンでの本の紹介内容は、とてつもなく面白そうです。記事のまとめ方が今ひとつです。著者は「男の子の学力の伸ばし方」と「女の子の学力の伸ばし方」を同時刊行しています。両方読み比べると面白そうです。
「男の子の学力の伸ばし方」の内容をいくつかご紹介します。キャッチコピーは「母親には分からない男の子のこだわりが理解できるようになる1冊」。これだけで中学受験の男児が家にいる保護者様は本を覗いてみたくなると思います。私のツボは、「男の子は2割褒めて、8割叱る」です。
男の子の7つの特徴が面白いです。
- 否定や指示、命令に弱い
- 自分で失敗しないと分からない
- 自分の力で何とかしたい
- ご褒美やインセンティブで頑張れる
- 競争好きでライバル意識が強い
- ハマリやすいが飽きっぽい
- ちょっとした成功体験で一気に変わる
それぞれの特徴の伸ばし方が本書で詳しく説明されています。
「女の子の学力の伸ばし方」の内容は、男の子版の逆の表現が目につきます。キャッチコピーは「父親には分からない女の子の気持ちが理解できる本」です。男子はこだわりで、女子は気持ちですね。女の子は、8割褒めて2割叱るそうです。私は女の子の母親は務まらないでしょう。
女の子の7つの特徴は、私も大昔は女の子でしたが、どれもぴんときません。
- とにかく共感してほしい
- 言われたことを素直に受け止める
- 約束事はしっかり守る
- 母親をモデルにする
- 失敗はとにかく嫌い
- 友だちとの人間関係の中で成長する
- 「嫌い」と「苦手」に逃げやすい
アマゾンの家庭教育部門ランキングで、男の子版は4位、女の子版は7位と人気の本です。男の子の保護者様の方が、お子様の扱いにどうしたらよいか分からないことが多いからでしょうか。男の子はちょっと小動物っぽいところがありますからね。はたから見る分には微笑ましいですが、当事者は大変です。
アマゾンの紹介文を見る限りでは、小5くらいまでのお子様が対象でしょうか。中学生以降は、この本の理論は当てはまらない箇所が多くなると思います。
アマゾンのページに、いろいろと面白い表現がありますので、よかったらのぞいてみてください。
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