6年☆GW中の塾イベントよりも、自宅学習をおすすめする理由とおすすめ学習内容

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(6年)オープン・冠模試

来週末からGWが始まります。今年は10連休で、受験生以外のお子様は塾の通常授業がお休みで、のんびり過ごすことができます。受験生は通常授業はないものの、灘中オープンをはじめとする冠模試や、入試演習などのイベントが連日のように開催されるので、それらに参加されるお子様も多いと思います。

灘中オープンをはじめとする、「灘中」が付くイベントは、志望校が灘中でなくても、最難関七校を志望するのであれば必ず申し込むように、と何度も室長さんや講義の先生から言われると思いますが、それはお子様のためではなく、塾のためです。

イベントに関する私の考えは、灘中オープンなどの灘中イベントは、灘中と甲陽が第一志望でないお子様は受けなくてもよい、です。灘中と甲陽は最難関七校の中で共にA日程であり、2日受験であり、難易度も高く、受験層のレベルが拮抗しています。

東大寺学園の算数も難問ですが、出題傾向が灘中と全く異なります。解答用紙両面に大きな四角い欄があるだけで、そこに解答を導くまでの課程のすべてを書くことが求められます。部分点も大きいです。問題数は灘中のように多くありません。1問をじっくり考えて、解答する形式です。

星光、洛星、洛南の算数は、灘中の算数とは相当に難易度が異なります。その分、高得点を取るお子様が多いので、誰もが解答できる問題を1つ落とすだけで不合格につながります。西大和の出題傾向は灘中に似せており、灘中受験の方の多くが西大和も受験するため、西大和が第一志望であればイベントに参加する価値はあると思います。

志望校と出題傾向が全く異なる試験を受けても、点数は取れないし、灘中オープンは特化した対策なしに受験しても、10点台、20点台の点数しか取れないお子様が続出します。せっかくやる気になっていたとしても、この点数では凹むだけです。

私が6年生受験生の保護者であれば、灘中か甲陽(西大和)が第一志望でない場合、GW中のイベントには参加しません第一志望校の名前が付いたイベントだけ参加させます。ぼんず君が6年生の時は、灘中と東大寺の名前が付いたイベントがありました。我が家はGWのイベントはすべて参加しました。当時の手帳を確認すると、ほとんど毎日イベントに行って、まとまった復習時間が取れませんでした。

イベントに参加しない場合、自宅でできること、やるべきことはたくさんあります。特に今年のGWは長いです。毎日、直前特訓の時のように1日12時間ほど勉強できれば、GW明けの公開学力テストの成績は上がるはずです。まだこの時期にそこまで真剣に勉強する6年生は少ないからです。

私ならこれを自宅で勉強させる、と思いつくものを上げていきます。

■算数

小5最レ算数のテキストを総復習する。

前から順番でもいいですし、苦手な単元順でもいいので、1つの単元の16問を飛ばさずに全部解き直します。1問5分×16問=80分です。覚えていれば1問に5分もかかりません。1日4単元進めた(4時間)として、10日で40単元の復習ができます。これで年間分の4割程度カバーできます。

小5最レ算数は、5年生だからと軽視できない、非常に重要なテキストです。6年生の今解いても、昨年習い終えたのに解けない問題がたくさんあるはずです。小6マスターの教科書に小5最レと同じ問題が数多く掲載されていることにお子様がお気づきかどうか質問されてみてください。小5最レ算数を完全にマスターすれば、公開算数の偏差値は50後半かそれ以上になると思います。

古い過去問を時間を計って解く

小5最レ算数は完璧、というお子様には、古い過去問を解くことをおすすめします。秋以降は時間が全く足りなくなるので、こんなゲームのような勉強ができるのは今だけです。手元にお持ちの最も古い年度(20年本の古いものを入手するとよいです)を1年分、時間を計って解かせてみます。そこで全く歯が立たない場合は、受験する予定のない、少し難易度を下げた学校で出題傾向が似ているものを解かせてみます。

第一志望校と出題傾向が似ている学校は、保護者様が見つけるのは難しいです。塾の先生(第一志望の志望校別特訓担当の算数の先生)に相談するのが確実です。問題傾向だけの質問なので、電話相談で十分です。教務の方に質問内容をできるだけ詳しく伝えて(私は質問内容を紙に書いて教育相談申し込み時に渡しました)、一度で知りたいことが確認できるようにすると早いです。

本命校でない学校の赤本を複数揃えるのは費用がかかります。四谷大塚過去問データベースを利用する手もあります。解答のない学校や年度がありますが、本命校以外の問題を探す際に非常に役立ちました

■国語

ぜひとも過去問を解いてほしいその理由

記述問題が出題される中学を志望される場合、ぜひとも古い過去問を1年分だけ、時間を計って解くことをおすすめします。理由は、お子様の記述力を確認するためです。国語があまり得意ではなく、これまでに記述対策をされていない場合、入試レベルの記述問題を全く回答できない可能性があります。全部空白になるかもしれません。あるいは、問題文から適当な箇所を抜き出し、つないだだけの文章を書くかもしれません。

お子様の記述力が足りないことが分かったら、即、記述対策を始めないと、12月の直前特訓になっても記述問題が書けず、そのままで入試を迎える可能性が高くなります。

大人では考えられないような記述解答をしたお子様の例を紹介されているブログの記事をご紹介します。

国語 物語文 珍答案

国語 物語文 珍答案②

国語 珍回答 過去問より

灘中以外の男子最難関校に進学されたお子様をお持ちの保護者様のブログです。入試直前には体裁の整った回答が書けるようになられて、ほっとしたことを覚えています。男の子の答案は最初はこんなものです。それをここから半年以内に、体裁が整った文章が書けるように訓練する必要があるかどうかを、GW中に見極めます。お子様の答案が倒れそうな品質でも、がっかりしたり、怒ったりされずに、粛々と対策準備を始めます。

■理科と社会

理科は暗記確認と計算問題対策

ぼんず君のように復習テストで理科の点数が取れなかったお子様は、苦手分野を中心に5年生の復習テストをもう1度解き直すことをおすすめします。1日4単元×10日で40単元。これで年間の8割分をカバーできます。平行して暗記分野の確認をします。塾技がおすすめです。

社会はひたすら暗記確認と問題形式に慣れる

浜学園の公開社会は、浜独自の出題傾向です。公開で高得点でも、赤本を解くと受験者平均点にも届かない場合があります。そろそろ、一般的な社会の出題傾向に慣れる時期です。

暗記確認で我が家が活用した本を過去の記事で紹介しました。薄い問題集で浜学園以外の問題に慣れさせることも大切です。ただ、GWは社会に多くの時間を割くよりは、算数と国語に時間を割く方がよいです。これだけまとまった時間が取れる時期はもうないからです。夏休みは塾の講習でギチギチになり、苦手科目対策や復習をする時間は取れません。

貴重なGWが有効な期間となるための参考にしていただければ何よりです。

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