小学校入学半年前からぼんず君の勉強を教え始めて、まもなく丸8年になります。塾に通い始めてからの年数はまもなく5年です。あっという間でした。情けないことに、中学校入学後も勉強全般の見守り(見張り)と英語と国語の指導は続けているので、残念ながらこの記録はまだしばらく伸びそうです。
ぼんず君の勉強を教えるようになってからの私の生活は、①勉強を見る、②仕事に行く、③家事をする、の3つしか要素がありません。びっくりするくらい毎日同じことの繰り返しです。土日は②の仕事がなくなって、その分、③の家事の時間が大幅に増えるだけです。
短い睡眠時間で、娯楽もなく、家族の誰からも感謝されるどころか「好きでやってるんだよね」と言われて、悲しい気持ち😢になることも少なくありません。それでも8年近くぼんず君に勉強を教え続けているのは、マイナスの気持ちを上回る、プラスの部分が大きかったからだと思います。
本日は、進学塾に通うお子様をお持ちの保護者様や、自宅学習でお子様に勉強を教える保護者様に向けて、お子様の勉強を見続けるとこんな良いことがあります(ありました)よ!という内容をまとめてご紹介します。
■お子様以上に保護者様が賢くなれる
お子様に塾の勉強を教えることでいちばん得られることは「教養」「知識」です。浜学園などの進学塾で教わる内容は、小学生のレベルをはるかに超えた内容で、大人でも非常に学習のし甲斐があります。中学受験抜きにしても、私はどの科目のテキストも面白い読み物として、何度も読み込みました。特に、理科と社会は一般教養につながる要素が多く、自分の教養を高めることができたと思います。
別の意味で面白かったのは算数です。数の性質や数列で教わる数字のマジックは、理論の美しさに惚れ惚れするとともに、ぼんず君にはこちらの道(理学部数学科など)には進んでほしくないなあ(理論は面白くても、職業として成り立たせるのは難しい)と密かに願いました。ぼんず君は、数の性質で習った理論の美しさには全く気が付かなかったようで、私の心配はただの杞憂に終わりました。
■英語の復習ができる
中学校から始まった英語の授業は、中学校、塾ともに高速で単元が進んでいます。新出単語や熟語は軽い高校レベルの難易度です。仕事で使う英語とは随分異なるため、とっさに分からない単語もあります。文法事項の確認にもなるし、複雑な構文の捉え方の復習にもなります。大昔に伊藤和夫先生の「英文解釈教室」が大好きだったのを思い出しました。この本は私の読解力を作った参考書で、いつか自分の子どもも同じ本で勉強させたいと思っていました。今は新装版が発売されていますね。近いうちに購入しようと思います。
■ご兄弟への指導に経験が生かせる
我が家のような一人っ子のご家庭は、良い思い出で終わる中学受験の猛勉強も、下にご兄弟がいらっしゃるご家庭であれば、その経験は即生かすことができます。ご兄弟のいらっしゃるご家庭は、一人目のお子様の経験は最大の財産です。我が家に下に男の子がいれば、よほどのポンスケでない限り、ぼんず君に費やした苦労の半分以下で、ぼんず君よりも楽に合格させる自信があります。残念ながら、それは叶わないので、今の仕事を去ることになったら、勉強講師になろうかなと思案中です。
■お子様の成長に密接に関われる
密接に関わらないと成績が上がらないし、見てないとさぼるので仕方がありませんが、中学受験時代は親子二人三脚で、目標に向かってがむしゃらに前に進み続ける日々でした。親子が同じ目標を見て、そのためにできることは何でもやるのは当時はしんどかったですが、ようやく良い経験だったなと思えるようになりました。ただ、同じことをやれと言われても、無理無理です。女の子のお子様だと、またどこかが違うのだと思います。
男の子はアホでもどんくさくても、許せてしまう、というか受け入れざるを得ないのですが、直前特訓の頃に毎晩塾まで迎えに行き、一緒に帰った時間は、苦しくて、しんどくて、でも今日もがんばったよ、というぼんず君の話を聞いて、今当時を思い出しても思考が全て止まります。
入塾から始まる長いロードは、すべて6年生の12月からの直前特訓に向けての道筋です。どの中高一貫校生もこの経験をされています。一貫校生の制服姿を見ると、しみじみします。私服生にはなぜか心が揺らぎません。
■新しいことに挑戦できる
お子様の成績を上げるために、様々な工夫をせざるを得ません。その中で、これまでやらなかったこと、避けてきたことも挑戦するようになりました。私の場合は、これまで面倒で避けてきた料理「揚げ物」を自宅で作るようになったことが大きいです。自宅での揚げたての唐揚げの美味しさで、ぼんず君のやる気を引き出そうと必死でした。
また、ぼんず君と話を合わせるために、数十年間、新しい曲には見向きもしませんでしたが、you tubeで最新PVを見たり、曲をウォークマンに保存したりと、機械の操作もマスターしました。
受験をきっかけに始めたこのブログも、私にとっては新しい試みです。5年ほど放置した時期もありましたが、中1の5月に再開してから1年少し経ちました。開設当初は1日1人、2人だけの閲覧という日が随分続きました。少しずつ読んでくださる方が増えて、現在は運営全般を自分で管理するまでになりました。地味なブログですが、ものすごく勉強して初期設定などを自分でやりました。同じことはもうできないくらい、瞬間的にシステムに詳しくなりました。
今、まさに通塾中のお子様をお持ちの保護者様それぞれに、さまざまな物語があり、苦しくて、しんどい内容が続く方が多いと思いますが、この物語は終わりの時期が決まっています。私の場合は、期間限定だからがんばれるところが大きかったです。受験で得られる経験が、どのご家庭にとってもプラスになりますように。
コメント
おはようございます。
毎日本当に楽しみに拝読させて頂いております。新しい知識を得られる事もそうですが、このブログを読む事で親として気合を入れ直したり、学習内容の軌道修正をさせて頂いております。
この様な内容盛りだくさんの記事を毎日お書きになるのは、大変な労力であるとは思いますが先達としての貴重なお話には本当助けられております。
頑張って下さいと言うのはおこがましいのですが、これからも応援させていただきます。
おはようございます。コメントありがとうございます!
保護者様の節目にこのブログを活用していただきたくて書いています。
毎日読んでくださってありがとうございます!
更新していこう!と励みになります。
また読みにきてくださいね。
ぼんず君ママ様
長い間ブログを読ませていただいておりますが、初めてコメントを書かせていただきました。
今日のブログも、本当に、よく書いてくださったと朝から心震えております。我が家は長男がぼんず君より一つ年下で、奈良の私服の中高一貫校の一年生です。このブログに励まされれ、今春合格致しました。
次男は小5なのですが、こちらは箸にも棒にもかからない感じで、毎日頭を抱えています。
ですが今日のブログを拝読し、また頑張っていこうと心新たにいたしました。
毎日の更新を楽しみにしています。いつも私を励ましてくださり、本当にありがとうございます。
おはようございます。コメントありがとうございます。
上のお子様、合格おめでとうございます!
大仏中、私の憧れの中学です。息子さん、学校生活満喫されていらっしゃると思います。
次は下のお子様と二人三脚ですね!
もう1回あの中学受験を体験できるのは、羨ましいようなそうでないような…。
また読みに来ていただけるような記事作りをがんばります。