■大阪市は2/29から公立小中学校の休校決定
昨年12月から中国・武漢市を中心に世界中で猛威を振るう新型コロナウィルスですが、日本国内の患者数は2月27日現在で167例(うち死亡2例)、無症状病原体保有者が19例と発表されています(厚生省ホームページより)。
感染拡大防止のために、大阪市は2月29日から3月13日まで市立小・中学校と公立幼稚園の休校を決定しました。卒業式は感染策を講じた上で、参加人数を最小限とし、時間短縮で予定通り実施されます。
昨日午後5時頃、臨時ニュースが報じられた際は私の職場もざわつきましたが、大阪市に追随するかのように、安倍総理が全国すべての小中高校を3月2日から休校とするよう要請することを表明しました。休校期間は春休みまでとのことです。
卒業式、入学試験は万全の策を講じた上で、最小限の人数での実施、合わせて国立博物館や美術館などの施設も2週間程度の休館を求めるそうです。
■教育現場は大混乱に違いありません
2月27日夕方の発表で、大阪市は2月29日、すなわち明日から学校は休校で、今日が最後の登校になります。あまりにも急な決定で、小学校、中学校は混乱しまくっていることでしょう。
本日、必要事項がまとめられたプリントは配布されるでしょうか。お子様が学校から帰宅しないと何とも分かりません。
大阪市以外の自治体は休校を要請されているものの、大阪府や千葉市のように感染者が出た場合は休校とすると発表する自治体もあり、未確定要素がまだ多いです。
私立の学校はどうなるのでしょうか。この記事を書いている時点では全く分かりません。学校ごとの判断になるのでしょう。期末考査はどうなるのでしょうか。
関西大手進学塾の動向は2月27日夜時点ではまだ分かりませんが、コロナウィルス拡大を災害とみなして一定期間休講となる可能性があります。
休講となってもならなくても、1年間でこなす単元数に変わりはありません。理解の進んでいるお子様は先に予習を進める気持ちで前倒し学習をおすすめします(特に6年生)。
■低学年児のいる外で働く保護者様は預け先の早急な確保を
本日は、公立小学校(および休校が決定した私立・国立小学校)のお子様が学校休校期間をどうやって乗り切るかを考えています。
問題となるケースは、
- 保護者様が外に仕事に出かけて、かつ
- お子様が小学校低学年で、かつ
- 祖父母などお子様の監督をお願いできる身内がいない
の1から3のすべてにあてはまる場合です。保護者様が外に仕事に出かけても、お子様が小4程度よりも上の学年であれば、なんとか留守番に耐えられるのではないでしょうか(事前の練習や教育は必要です)。
※松井大阪市長のツイートを追記します。お子様をご家庭でどうしても保護できない場合は、学校で保護すると明記されています。よかったです。
大阪市では、どうしても子供を家庭で保護出来ない場合は、学校で保護する事にしています。休校ですが、教師は出勤していますので可能です。全国でも同様の対応を検討すべきですね。 https://t.co/FjPBazbmYk
— 松井一郎(大阪市長) (@gogoichiro) February 27, 2020
小1~3程度のお子様をひとりで残して仕事に出かけることは、かなり難しいです。女の子なら耐えられるかもしれませんが、男の子は難しいのではないでしょうか。大阪市の場合はいきいき放課後事業(学童)も休業となりますので、今週末までに対策を決めなければなりません。
考えられる手段は、
- 民間学童事業者に片っ端から電話して、休校期間だけの預かりをお願いする。
- 民間のシッター会社に片っ端から電話して、休校期間に人を手配してもらう。
- お子様のお友達の保護者様で仕事に出かけられない方にあずかりをお願いする。
くらいしか思いつきません。民間学童はもちろん有料です。シッターは私も使ったことがありますが、自分の日給以上の費用がかかります。丸1日お願いしたら2万円ほど必要です。ご近所の保護者様に無理を言って預かりをお願いする時は、十分な謝礼を事前にお渡しする配慮が必要です。
どうなるか全く想像もつきませんが、何とか乗り切っていただきたいです。
■保護者様が在宅であれば、出来ることから
非常事態に近い状況ではありますが、保護者様が在宅されている場合、または在宅勤務に切り替え済でお子様とご自宅に一緒にいられる場合は、この休校期間をうまく活用していただきたいです。
2週間のお休みは春休みや冬休みに匹敵する長さです。長い休みの時にすることと言えば「総復習」がいちばんに思い浮かびます。前学年の全復習を計画的に進めてみてください。
ブログでは、復習テストの解き直しとテキストのやり直しを何度もおすすめしていますが、別のやり方として、これまでの季節講習テキストがあればそれを一気に見直すのも効果的です。
例えば2月から新5年生の場合は、4年生の春期講習、夏期講習、冬期講習の3種類のテキストが該当します。季節講習のテキストは総復習時に便利なので、講習に参加しない場合でもテキストだけ購入しておくと後で役に立ちます。
■感染防止と体調管理が最優先です
総復習をしてまだ余力がある時におすすめしたいことは、
- 3月公開学力テスト対策
- 次の授業の予習(予習の習慣がある場合)
です。3月公開学力テスト対策は、前学年の総復習+新学年2月分の復習が範囲です。
次の授業の予習を1週間分でも終わらせておくと、気持ちの上でかなり楽です。
新6年生にぜひともおすすめしたいのは、浜学園のお子様であれば5年最レ算数テキストの解き直しです。算数を得意科目にしたいとお考えのお子様は、だまされたと思って全部のテキスト全問を解き直してみてください。
1回目がこの3月、2回目がGW、3回目が1学期終了直後からと夏までに3回やれば、算数の偏差値は間違く上昇します。
解き方は、
- 1問5分
- 自力で解く
- 丸付けは単元ごと。1単元16問前後の全問を一気に解いた後で、丸付け時間にする。できなかった問題には×の印と間違えた日付を「×2/28」と鉛筆で薄く書き込みます。
2回目以降のやり直す時は、×の問題を正解できるようにがんばってください。
休校期間中は、できるだけ外出を控えて、外から帰宅するご家族には帰宅後すぐに着替えと入浴を済ませてもらうなど、健康管理を徹底することで感染を防ぎます。
この先どうなるか分からず不安な気持ちがあるのは皆同じです。まずは体調管理、その上でできることをやっていきましょう。
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