アウトプット方式の勉強方法と過去問解きの関係性

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(6年)過去問対策
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 先月、記事紹介「勉強が苦手な子と得意な子の決定的な差」のブログ記事で、インプットとアウトプットの勉強方法についてご紹介しました。インプットとは教科書を読んだり、授業を聞くことで、アウトプットとは書いたり、問題集で問題を解く勉強方法です。記事ではインプットとアウトプットの理想的な割合は3:7であること、勉強量が多い割に成績が伸びないお子様はアウトプットの量が不足している可能性があると書かれていました。

 夏休み、ぼんず君が理科と社会の総復習をする様子を見て、「インプット中心の勉強方法だな」と思い、この記事の内容をかなり手短に要約して説明しました。

母「インプットばかりでアウトプットの量が少ないから、問題が解けないんじゃない?」

ぼ「たしかにそうなんだけど、ちゃんと覚えきれてないと、いくら問題を解いても解けないよ」

言われてみると、たしかにその通りです。アウトプットの勉強方法として、書きながら暗記することもありますが、中学受験の場合、アウトプットと言えば「問題演習」です。特に6年生の場合は、7月からの志望校別特訓から入試問題の演習中心の講義に変わっていきます。そして、演習量が多ければ多いほど合格が近くなるというのは、受験終了組の多くが実感することです。

演習量のピークは12月後半からの直前特訓です。ありえない量の問題数をこなします。自宅では確実に処理不能な量も、教室で同じ中学校を第一志望校とするお子様が一同に会して、一斉に解くからこそこなせる質と量です。直前特訓の時の集中度と熱心さを夏休みから発揮してくれれば、どんなに楽に入試を迎えることができただろうに…と、多くの保護者様が思います。

アウトプット勉強法を7割の比率に上げることが理想的です、と紹介されても、では明日からインプットを3割にし、演習問題ばかり解き始めても、問題がすぐに解けるようにはなりません。

分かりやすい例えとして、入試問題の過去問を出します。今の時点で第一志望校の過去問を解いて、合格最低点以上が取れるお子様はどのくらいいらっしゃるでしょうか。おそらく2割もいないのではと思います。

ごくまれに春頃から余裕で合格者平均を上回る得点ができるお子様がいらっしゃいますが、その多くは「飛び級」の方か、類いまれな神童に近い方で、大多数のお子様は過去問を解いてはみたものの、合格者平均どころか、受験者平均にも届かない状態ではないでしょうか。

そこで、冒頭のぼんず君の言葉が活きてきます。すなわち、過去問を解けるだけの下地ができていない状態で過去問解きを始めても、ただ時間が過ぎるだけで、解けない問題が多く、力が付かない状態になります。

過去問解きは秋から始めてください」と塾の進学説明会で先生がおっしゃる理由はここにあります。夏休みの段階では、まだ過去問を解けるだけの力が付いていないお子様が多く、解いても時間が過ぎるだけなので、手を付けないでくださいね、と言われているのだと思います。

20年前の過去問を1年分試して解いてみて、手ごたえを感じされた場合は、どんどん解き始めるのがよいです。20年分を3回繰り返し解いて、内容を覚えるのではなく、中学校が出題問題に込めたメッセージや意図を掴むことができたお子様は、合格に向けて一歩前に出られたと自信を持つことができます。

過去問解きは早くから始めた方がよいですよ、という記事を以前に書きましたが、その大前提は過去問が解ける力が付いているということです。まだまだだな…と思われる場合は、少なくとも夏休みいっぱいは基礎固めに力を入れることを強くおすすめします。

塾からは9月に入るといきなり、「さあ、過去問解きを始めないと間に合わないですよ」と説明会で告げられますので、基礎固めのタイムリミットは8月末です。

基礎固めの方法はお子様個々で異なると思いますが、共通でお話できる内容は別の機会にまとめてみます。

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