過去問を解き始める時期と何年分を解くのがよいか

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(6年)過去問対策

■まもなく最新版赤本が発売されます

GW最終日になりました。

明日以降も学校が休校のお子様はあまり影響はないかもしれませんが、明日から仕事の大人の皆様は本日は連休最後のお休みです。私も明日から仕事です。

GWは5月3日から5日まで、六花亭(マルセイバターサンド)と石屋製菓(白い恋人)のサイトをずっとクリックし続けるという、生産性の低い時間の使い方をしてしまいました。本日は早起きして家事をがんばります。

本日は、過去問解きを始める時期と赤本などの過去問問題集の購入についてです。

塾の進学説明会では「過去問を解き始めるのは9月以降にしてください」と説明されます。今の段階ではまだ入試問題を解ける学力がついていないお子様が多いからです。

6年生は夏休みの集中学習を経て、秋に努力が実を結ぶ流れが一般的です。浜学園はこの考え方なので、夏休みまでは基礎学力に力を入れて、7月から志望校別特訓を開始します。

何年分の過去問を解くかについては、塾からは「第一志望校で最低6年分、第二志望校、第三志望校で3年分(第三志望は2年分と言われることもあります)、前受けは不要」とおよその年数の説明があります。

解けるなら古い年度から始めることのすすめ

私の考え方は、第一志望と第二志望校の過去問はできるだけ多くの年度を解く方がよい、です。東大寺学園中の算数のように、直近数年分とそれ以前とで出題傾向や難易度が大きく変わってしまった学校もありますが、それでも、それぞれの学校が好きな単元や問題の出し方、見せ方は何となく一貫性が感じられます。

すでに入試問題を解けるくらいの学力がついているお子様は、GW頃から過去問解きを始める方がよいです。20年分を解こうと思うなら、遅くとも夏休みが始まるまでに解き始める必要があります。始める際は直近6年分は秋に解く分として手をつけず、古い年度から解き始めます。

一般的に、中学校の入試問題は出題年度が古いものほど難易度が低く、直近になるほど難易度が高くなります。理由はいろいろありますが、大きく分けて、算数は解法が広く知れ渡ってしまった問題(例;ベンツ切りなど)は誰でも解けるので、一目で解法が分かる問題は入試問題としてはあまり適切ではありません。解き方の知られていない問題やぱっと見ただけでは解き方の分からない問題を出そうとするので、自然と問題は難しくなってしまいます。

もう一つの理由は、中学校の方針転換により出題傾向や問題の難易度を変えることがあるからです。進学校に方向転換する際に難易度をぐっと上げてきたり、ターゲットとする中学校に出題形式を似せてくることもあります。

■最難関七校志望なら算数と理科20年本は必携

古い過去問の入手方法ですが、最難関七校が志望校の場合は、算数と理科は20年本という便利な過去問問題集があります。

昨年6月に発行された灘中の算数20年は、2000年から2019年までの算数の入試問題だけが20年分掲載されています。灘中の理科20年も同様です。

全科目の6年分(学校によっては4~5年分掲載)が掲載されている通常の赤本であれば、最新年度の本(6年生が購入する場合は2021年度受験用)を購入して、2020年1月実施分の入試問題まで入手する必要がありますが、20年本については、現在発売されている本を購入する方がよいです。

最新版の20年本は今年6月下旬頃に発売予定ですが、2020年分の入試問題は通常の赤本に掲載されているので、最新版ではなく現在販売中の20年本を選択することで、1年分古い入試問題が入手できます。

現在発売中の20年本は完売その他の理由で、すでに入手が難しい本もあります。20年本は最難関七校で扱いがあります。

甲陽学院:算数理科

東大寺学園:算数理科

西大和学園:算数理科

洛南:算数理科

洛星:算数理科

大阪星光:算数理科

現在5年生のお子様で最難関七校志望のお子様は、6月下旬発売の新刊20年本をどこかの時点で購入されて、お子様の手の届かないところに保管しておくことをおすすめします。

■古い赤本は表紙が平成表記であることに注意

算数と理科は20年本を購入することで20年分の過去問を簡単に入手できますが、それ以外の科目の古い入試問題や、20年本の扱いがない中学校の古い入試問題は、中古の赤本をこまめに探せば入手できます。

今年6月発売の新刊2021年度受験用は、6年分掲載校の場合は2020、2019、2018、2017、2016、2015年の6年分が掲載されています。

できるだけ重複しないように、2014、2013、2012、2011、2010、2009年の6年分が掲載されている赤本を探します。これは2015年度受験用です。

この2冊で12年分の過去問が入手できます。さらに古い年度の本であれば、2008、2007、2006、2005、2004、2003年の6年分が掲載されている2009年度受験用が最適です。

古い赤本を探す際にご注意いただきたいのは、2012年度受験用までの古い赤本の表紙は西暦表記ではなく平成表記であることです。

と表紙に書いてあります。2013年度受験用以降は西暦表記です。

■2003年以降はオンデマンド本があります

中古本に抵抗のある方や、中古で必要な年度を見つけることができなかった場合、赤本を出版している英俊社さんからオンデマンドのペーパーバックが利用できます。

赤本バックナンバーの一覧校を見ると、非常に多くの学校名が掲載されています。書籍の注文はアマゾンからです。灘中をはじめとする大半の中学校で2003年から2013年のバックナンバーがあります。1年分で1210円のお値段はどの学校でも同一のようです。

6年分を揃えると結構なお値段になりますので、ヤフオクやメルカリのアラート機能に「探している中学校名+赤本」を今から登録しておけば、古い赤本が見つかる可能性は高いです。

赤本は何度か解き直す方がよいので、コピーをとって使用する方が大半です。コピーの取りやすい過去問問題集は赤本ではなく、原寸大のコピーがバラバラとセットになったプリント形式のタイプです。

我が家はぜいたくにも赤本とプリント形式タイプの両方を購入しました(心配性のため両方購入しましたが、冷静に考えると片方は間違いなく不要です)。

プリント形式タイプの方は、学校によっては国語の問題文の一部が掲載されておらず、その場合は赤本が必要となります。表紙のシールで国語の問題に欠損がないかをご確認ください。解答解説はプリント形式タイプの方が信頼できると感じられることが多かったです。

■解き終えた過去問の保存方法

解き終えた過去問の保存方法は好みがありますが、私はリング式ファイルを科目別に用意し、1つの袋(クリアポケット)に1年分の過去問を解き終えた(書き込みのある)問題コピーと解答をセットにして入れました。

書き込みのある問題用紙は捨てないで保管する方がよいです。2回目に解き直す時、正解できなかった問題は「どこで、どのようなミスをしているか」を確認することができるためです。

2回目でも1回目と同じ問題を間違えるのは珍しくありません。問題コピーがあると、解き癖の分析に非常に役立ちます。

GW明け以降も休校が続く小学校のお子様で、すでに入試問題を解ける自信のある方は、20年以上できるだけ古い問題集を入手されて、1年分を解いてみていただきたいです。

合格最低点が取れるようであれば、どんどん解き進めれば、秋以降に極めて有利です。20年以上の過去問を2回解きや間違いノートを作ってまでの修正作業ができているお子様はあまり多くありません。

受験対策は人よりも先に始める先手必勝が成功の秘訣です。腕に自信のあるお子様からぜひ過去問解きをスタートされてください。

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