小6のお子様は本日20時から、最後の公開学力テスト結果が発表されます。毎月第2水曜日の20時に、ドキドキしながらマイページの結果を開くことはもうありません。
毎月、何年間もわたって受け続けてきた試験です。当時、受験したのは私ではなくぼんず君ですが、最後の公開学力テストが終わり、結果発表後は「この毎月のドキドキ、心配からようやく解放される」とほっとしたことをよく覚えています。
公開の発表とは比べ物にならない、桁違いのドキドキ感満載の合格発表が来月から目白押しなのですが、この時はまだそこまで頭が回りませんでした。
今回の結果がいつもより良かった、いつもと同じくらいだったお子様と保護者様は、ほっとされていると思います。調子を崩すことなく、このままコツコツと前に進むだけです。
今回、残念な結果で終わったお子様。偏差値がいつもよりも10以上下降した、順位が百単位で下がってしまったなど、いろんなケースが考えられます。
■公開の目的は塾生全体における立ち位置確認
公開学力テストはそれぞれの進学塾オリジナルの問題で、各科目の先生方が問題を持ち寄る作成方式が一般的と聞いたことがあります。出題傾向は、復習テストと同様に塾ごとの個性が表れており、塾名が伏せてあっても私はすぐに浜学園の問題を見つけられます。
塾生全体における個々の立ち位置とその変化を見ることが公開学力テストの目的と考えられるために、公開学力テストの問題は特定の中学校を意図したものではありません。そのために、6年生後半になると「公開学力テストを受ける時間がもったいない」などの理由で、試験を欠席する方も若干出てきます。
また、どの中学校の出題傾向とも似ていない公開学力テストの順位や偏差値は、実際の合否結果と相関関係があるのだろうか?と疑問に思われる保護者様もいらっしゃるかもしれません。
■公開偏差値と合否結果は相関関係あり
1月の統一入試日以降の合否結果が出揃った後、それぞれの進学塾は大急ぎで塾生の合否データを分析します。そして、3月から春先に新6年生保護者様に向けた進学説明会を実施します。
そこで公開されるデータは塾ごとに異なりますが、主には、 最難関校など各中学校ごとで、
- 受験生の公開学力テスト3科、4科偏差値と合否結果の分布
- 日曜志望校別特訓クラスごとの合格者割合(浜学園ではありません)
などが開示されます。
私もぼんず君が6年生の時に複数の塾の進学説明会に参加しましたが、公開学力テスト3科、4科偏差値と合否結果は驚くほどに相関関係がありました。
中には、非常に高い偏差値にも関わらず不合格であった方や、逆に日曜志望校別特訓の資格も取れないだろうと思われる低い偏差値から合格された方の存在がグラフから読み取れましたが、両者とも稀なケースだと思います。
■3科偏差値60以上で灘以外のどこでも狙えます
多くの最難関校のグラフでは、公開学力テストの偏差値が高ければ高いほど、そのゾーン(例:偏差値60-62など)内のお子様の合格率は高かったです。灘中は別格のため話は別になりますが、それ以外の最難関中であれば、ある程度以上の偏差値ゾーンになると不合格者は非常に少なかったです。
浜学園の場合、6年生の公開学力テスト3科受験者は2500名ほどです。偏差値60は全体の上位15%と言われていますが、公開学力テストの場合、私の感覚では200~220位くらいで60をやや上回る程度かなと思います。
男子の場合、3科偏差値が60以上であれば、灘中以外のどこでも狙うことができます(必ず合格できるわけではありません。確実な合格を目指すのであれば、もう少し上乗せが欲しいです)。
2500名の母数から取った統計に信ぴょう性があるだろうかと思われる方がいらっしゃるかもしれませんので、分かりやすい例を挙げてみます。
■テレビ視聴率は600/5000万世帯のデータで算出
統計の代表的な例にテレビの視聴率があります。
我が家が毎週楽しみにしている「ドクターX」や「結婚できない男」などの人気テレビドラマの視聴率が10%を超えた、18%を超えたなどと報道されますが、これらの視聴率を出すためにテレビの視聴履歴を提供する家庭の数はいくつであるかご存じでしょうか?
昔はニールセンというアメリカの調査会社が、現在は電通の子会社であるビデオリサーチ社がほぼ独占的に視聴率調査を実施していますが、サンプル数は全国で600世帯ほどです。
少ないですよね?たった600世帯が見たテレビ番組の履歴をもとに視聴率がはじき出されています。
■浜学園公開結果が信頼できるデータである理由
中学受験の話に戻りますが、関西地区で中学受験をするお子様の人数は約15,000人ほどです。延べ人数ではなく、頭数の人数です。浜学園の公開学力テスト3科受験者は約2500人です。
関東地区浜学園のお子様を差し引いても、浜学園の公開学力テスト3科受験者は関西地区全受験者の15%以上を占めています(名古屋地区は関西統一入試日に参加される方が多いため、差し引かずに計算しました)。
日本全体の世帯数は約5000万世帯以上と言われています。テレビ視聴率は600/5000万世帯で算出されています。
浜学園の公開学力テストは、2500/15000名の受験者から偏差値を算出して、志望校の合否判定材料の1つにしています。
テレビ視聴率の算出方法と比較しても、浜学園の公開学力テストは、中学受験の合否判定において極めて正確で信ぴょう性の高いデータが得られる試験と言えます。
6年生の9月以降ずっと、公開学力テストで安定した成績を取れているお子様、どうぞ自信を持ってこのままの調子で勉強を続けてください。
ここから先は、志望校に特化した勉強に専念して、合格を確実なものにしていただきたいです。
残念ながら12月の公開学力テスト結果が残念だったお子様へのメッセージは明日の記事でご紹介したいと思います。
コメント
公開実力テストの過去問は最近ではメルカリヤフオクで入手できますが、ボンズ
君も同様に過去問をされてましか?
やった方が、良いと思いますか??
こんばんは。コメントありがとうございます。
ブログが6年生仕様になり、しばらくコメントをする余裕がありませんでした。
申し訳ありません。記事でまとめる形で返信したいと思います。
少しお待ちください。
こんばんは。コメントありがとうございます。
明日の記事でこの話をほんの少しですが触れています。
よかったら参考にされてみてください。