■休校5日目、やや飽き気味です
休校5日目になりました。ちょっと疲れてきましたね。コロナウィルスの勢いは3/15で衰えるようには思えません。下手をすると終業式も割愛されて、4月始業式まで学校に行かない可能性も考えられます。
外出が難しいこともストレスに拍車をかけます。お子様から目は離さないようにしながら、適度な物理的距離を置いて、互いがストレスにならないよううまくお過ごしください。
私はすでにストレス最高潮です。ラジオを聴きながら新聞を広げて黙々とご飯を食べるぼんず君の様子に、何となくイラッとしています。まだ中学生なのに定食屋にいるおっさんと同じ食べ方に見えるからかもしれません。
単調な毎日の中、スクワットを何度もしながら勉強を続けています。
せっかくの休校期間で、さらに週末までは私も在宅なので、新たな学習にチャレンジして(させて)みました。
■我が家は、英単語の暗記を始めました
鉄緑会では、新中2生の英語から本格的な長文読解の問題を取り組み始めます。おそらく、9割以上の方が大きな負担を感じるようになります。長文問題がすっと解けない理由はいろいろありますが、最大の理由は「語彙力がない」からです。
特に、専門的、概念的、抽象的な単語で文章のテーマと直結する単語の意味が分からなければ、長文全体の意味を読み取ることができず、その大問はゼロ点になる可能性があります。
休校発表後の最初の土曜日朝いちばんで書店で購入し、早速使い始めた本をご紹介します。
「試験に出る英単語」(CD付きもあります。値段はCDなしと変わりません。不思議な値段設定です)
多くの保護者様は学生時代に「しけたん(出るたん、の呼び名もあります)」を活用されたのではないでしょうか。私は高校時代に1冊つぶして2冊目を購入するくらいに使い倒しました。今でも単語の順番を覚えています。
1967年に出版された本ですが、今でも十分に通用する内容です。1冊目の英単語本に最適だと思い、購入しました。
■CD付き書籍がおすすめです
試験に出る英単語は、単語解説に接頭語、接尾語、派生語が掲載されています。すべての単語ではありませんが、バラせる単語はほぼ載っていると思います。そろそろ、この辺の知識を使って知らない単語の意味を類推できるようになってほしいです。
購入した本はCD付きです。ぼんず君のウォークマンに音源を落とし込みましたが、多分使わないです。まずウォークマンを持ち歩いていません。
CD音源は、女性の声で、英単語→単語の意味→英単語→2番目の単語の意味→英単語→…と繰り返すだけの内容です。スピードは適度で、発音は美しいアメリカ英語です。電車の中で毎日聞けばすぐに覚えられるのになあと思います。
私の高校生時代の版と異なり、現在の版は2色刷りで赤シートを使えば日本語訳が隠れます。
CD版はCDなし版よりも一回り本のサイズが大きいです。CDをはさむためだと思います。
概念単語を取得することの重要性は、本書の前書きで例文とともに説明されています。前書きはアマゾンの「なかみ検索」で閲覧することができるので、ブログで紹介してもいいかなと思い、内容を一部ご紹介します。
■抽象的な語彙量は自然に増えません
抽象的な単語を知らないと入試問題が全く理解できない例が実際の入試問題を使って紹介されています。
Compromise is ever the fruitof discussion, and compromise is the essence of political behaviour in England. Compromise is a very imperfect instrument of government.(以下略)
お茶の水女子大の二次試験問題(和訳)の抜粋です。概念単語が分からないとおそらくゼロ点になる問題です(和訳は本書23ページに載っています)。
概念単語に当たる箇所に私が下線を付けました。青マーカーは簡単な単語ですが訳出に工夫が必要なものです。ぼんず君に見せたところ、やはり私が下線を引いた単語の意味が分からず、青マーカーの箇所をキレイに訳出することができませんでした。
まだ中2生なので仕方がありませんが、やや難し目の単語力が不足しています。毎日コツコツと英単語を覚える(読み書き両方)ことを日々の学習に加えてもらいました。
ぼんず君もまもなく中3生です。ただ「やりなさい」では納得しないので、本書の例文を見せて概念語の重要性を説明して、「本の単語はどれを聞いてくれても答えられるよ」とぼんず君が選ぶ単語を全部英語で返しました。
「おー、この本の単語はよく使うんだね(よく使う単語だから私が覚えていると考えたようです)」と感心させて、「僕もやるよ」とやる気になってくれました。
■リスニング学習は手つかずです
1日10個ずつ英単語を暗記することに加えて、本当はリスニングの練習をしてほしいのですが、これは全くやる気が見られません。「点が取れなくなるよ」と何度言っても聞きません。
外部模試でボロボロの点数を取って、これではいかんと反省するまで改まらないでしょう。
の高校生講座「英語特別授業」は無料公開部分の6分だけでもかなりためになる内容でしたが、見てくれません。こういう音声講義を活用することがリスニング力の向上につながるのになあ…と今後の課題となりそうです。
■休校期間に新しい挑戦を始めてみませんか?
試験に出る英単語は夏休みに入るまでに1回目の通しを終わらせることが目標です。1日10個のペースで最低4カ月かかります。1300近い単語を果たして全部覚えられるか。
休校期間中にご自宅で新たな挑戦を始められるのはいかがでしょうか。あとから「あの時に始めたよね」とお子様と当時を思い出しながら話すこともできておすすめです。
古い話ですが、2011年3月11日東日本大震災のあった年に、我が家は先取り学習を始めました。2011年は関東地区は計画停電や物資不足で混乱の極みに陥りましたが、何とか立ち直れました。
今回のコロナウィルス感染の余波も時間はかかるでしょうが、落ち着いて冷静に行動する(今のように止まることも必要です)ことで、必ず普段の状態に戻れることをイメージして生活するしかありません。
ピンチの状態こそチャンスをつかめる時です。この休校期間中をチャンスの期間に変えられるように、少し我慢しながらも前に進んでいきたいものです。
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