2019/2/6の記事「ゼロから始める「中学英語基礎」の先取り学習」の記事で、これまで本格的に英語の勉強をしたことがなかったぼんず君が、中学入学前に始めた英語の先取り学習方法をご紹介しました。
「くもんの中学基礎がため中学文法」問題集を使って、英語の基礎を文法全般を理解させることから始めるこの方法は非常に効果的で、中学入学後の英語の成績は極めて安定した状態でした。4月から本人の希望で通塾も開始しましたが、塾での英語の成績も上位で、どんどん英語の先取り学習は進みました。
私が見ている限りでは、英語の学習方法に問題はなく、小学校時代に英検対策や公文で英語の勉強を全くしてなくても、中学校からの学習開始で何の問題もないと、安心していました。
ところが、です。ぼんず君の英語学習方法に大きな穴があったことに気が付きました。昨年の秋、中学入学から半年後のことです。
きっかけは、少し複雑な英文の文の構造を教えてほしい、とぼんず君から質問されたことです。動名詞や過去分詞、現在完了形などの単元が一気に進み、知識がやや消化不良になっていた時期だったので、じっくり説明しようと思い、まずは文章を音読させてみました。
すると、発音やアクセントが不正確、もっと言うとめちゃくちゃだったのです。びっくりしました。テストの得点は非常によく、聞き取り問題(音声の1文を書き取る問題)も得点できていたので、まさか英語を正確に読むことができないなんて、想像もしていませんでした。
ぼんず君に音読をするようにとうるさく言っていましたが、小学生時代のように目の前で音読させることはしなかったので、さぼっていたようです。さらに、英単語帳に単語と発音記号、派生語をセットで書いて、覚えるように教えましたが、発音記号の欄は空白でした。書くのが面倒、発音記号の読み方が分からない、と言い訳していました。
発音記号をきちんと覚えて、音の区別ができないと、catとanswerの「ア」の音の違い、playedとwalkedの過去形の語尾の音の違いの問題を正解することができません。
発音問題は、入試でも塾の試験でも必ず出題されます。国語で言えば漢字問題、数学で言えば計算問題、配点は小さくても、誰もが正解できる問題なので、ここで点数が取れないと入試で合格できません。
ぼんず君に伝えたことは、発音記号は必ず覚えないとダメ。読めない単語はカタカナでいいから読み方を単語帳に書いておく。強く読む箇所の上に印をつける。音読ができないと、聞き取り問題がいつか解けなくなるし、話す力も身に付かない。すぐに勉強方法を修正するよう伝えました。
中学生にもなると、親の前で英語を音読するのは恥ずかしいようです。その後は、すごく小さい声でぶつぶつ英語を読んでいますが、聞き取れないので、正しい発音かどうか分かりません。
この春、中学校入学前に英語の先取り学習を進められている保護者様は、ぜひとも単語帳に発音記号も書くように教えてあげてください。単語帳とは別に、文章で英語を覚えられる横型の単語帳もあるので、こちらもおすすめです。構文や熟語は文章単位で覚えると、後で必ず役に立ちます。
ぼんず君が英語の音読に問題があることを発見してから4カ月経ちました。今はできているでしょうか…。久しぶりにノートチェックをしてみます。
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