[中高一貫校]中学1年の1学期でつまずいた理科をどうやって挽回したか

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勉強_中1

■中1の1学期に理科でつまずきました

昨日の記事「学校を居心地良い場所にするために始めてほしい3つのこと」の3番目に挙げた「中1の1学期定期考査で失敗しない」ですが、ぼんず君は中1の1学期定期考査で理科だけ残念な結果となりました。

授業が始まってまもなくの頃から、理科の化学だけは「分からん」とつぶやくことが多くなり、自宅学習でも理解できていないように見えました。

中間考査はまだ何とかなりましたが、期末考査はかなり崩れてしまいました。ぼんず君と相談の上で、夏休み期間に理科立て直し作戦を行うことにしました。

新学期がスタートしてまだ3カ月です。「今ならまだ何とか挽回できるからがんばろう!」と声かけしながら、計画立案や教材選定は私が担当しました。

■中高一貫校の理科は中1から高校過程の場合も

私がいちばん最初に行ったことは、現在学校で習う理科は文科省の定めるどの学年にあたるのかを確認することからでした。

学校の内容はどう見ても中学校の理科ではありません。おそらく高校過程の文系理系両者必須の範囲(物理基礎、化学基礎など)だろうと思い、正確に把握するためにまずはチャート式(新物理・新化学・新生物)を読み込みました。

チャート式は「物理基礎+物理」のように、高校過程で学ぶ全てが1冊に詰め込まれている本を選んで、学習範囲が基礎分野を超えている場合でも対応しなければと身構えましたが、数か月でそこまでは進んでなかったようです。

次に、それぞれの分野の学習内容を大まかにまとめました。

  • 1年間の学校での学習内容予想
  • 2学期、3学期の学習内容予想
  • 1学期の学習済範囲をチャート式で確認

まとめてみると、1学期ではまだそれほど膨大な範囲を終えておらず、夏休みで十分挽回可能に思えました。

ただし、ぼんず君は中学受験の時もそうでしたが、理解できていない単元を学ぶ際には、誰かに解説してもらいながら概念を理解したり例題を解かないと前に進むことができません。

仕方がないので、私が付け焼刃で1つ1つの単元を理解して、参考書を見せながら概念を説明しました。ドツボにはまっていたのは化学だけでしたので、解説は化学中心に行いました。

■使用教材のご紹介

化学の知識が仕事で知識が必要だったこともあり、ぼんず君が小学生の時から読んでいた化学の教材を何冊か持っていました。

マクマリー一般化学(上)(下)

有名な本です。大学の教科書のような硬い内容です。私が以前から使っていた本です。中1当時のぼんず君には合いませんでした。最近ひさびさに見せたら「(本の内容が)やっと分かるわ」と言っておりました。

プラグマティック化学

こちらも有名な本です。マクマリーと比べるとかなり分かりやすい内容です。中1のぼんず君には使用不能でした。現在は大丈夫です。

●チャート式シリーズ(新生物,新化学,新物理)

おなじみのチャート式シリーズです。いずれも「〇〇+〇〇基礎」と1冊ですべて網羅できる内容です。チャート式シリーズのおかげで、高校過程全体の構成が理解でき、ぼんず君に理科を教えることができました。

よくわかる化学基礎+化学

学研のよくわかるシリーズは、ぼんず君に説明する上で非常に役立ちました。写真の本は参考書ですが、同じシリーズの問題集もあります。参考書にも問題が掲載されていますが、数が少ないので問題集も併用しました。

参考書で解説して、問題集を解くことで理解度を確認する、を繰り返しました。

フォトサイエンス化学図録

私はニュートンのような写真雑誌が好きで、こちらも以前から持っていた本です。自然の造形物は美しいです。色や形がぼんず君の記憶に役立てばと思い、気分転換に見せていました。

●高校からの化学入門シリーズ4冊

定期考査の勉強には直接役立ちませんが、こちらのシリーズは非常に面白いです。化学の勉強がある程度立て直しできた時点で、ぼんず君に「こういう本もあるよ」と紹介しました。だいぶ経ってから自発的に読んでいました。

ここまでご紹介した本は、化学オリンピックを目指したいお子様にも役立つものばかりです。「なぜ原子はつながるのか」を読んで「面白い!」と思われるお子様は、「マクマリー一般化学」や「マクマリー有機化学」に進んでいただきたいです。

■中学以降の学習フォローは親の力では限界

市販教材以外で役立ったものは

「スタディサプリ」

です。高校過程理科の映像授業は重宝しました。私が口頭で説明するのがしんどい時は、ビデオ講義で代用しました。映像授業の理解度を確認する問題がPDFファイルで添付されているので、それらを印刷して毎回解いてもらいました。

立て直しを始めた直後は「どうなることか…」と全く先が見えない状態でしたが、科目全体の中で学校で履修済内容が占める位置を見せて立て直しのゴールを可視化したことが、うまくいったポイントの1つだと思います。

内容が難しかったので個別塾利用も検討しました。個別塾に相談にも行きましたが、たまたま私がイメージする先生の空きがありませんでした(同じ中高校卒業でできれば医学部在籍の先生を希望)。

3カ月以内には立て直し可能であることと化学分野であれば私が教えられると判断し、何とか家庭内で解決することができましたが、小4で理科が始まった時の苦労を思い出しました。今回の立て直し期間は短かったですが、学習内容がとてつもなく難しく、中高一貫校での学習サポートは外注してもよかったかなと後から思いました。

■お子様のつまづきに早く気付けば手が打てます

お子様が学習面でつまづいている場合、できるだけ早くその事実に保護者様が気が付くことが解決につながります。

中学生にもなれば保護者様によるノートチェックや小テスト結果確認などは嫌がるでしょう。学習理解度が確実に分かるのは定期考査の結果です。たいていの学校ではお子様のテスト結果、各科目平均点、点数分布などの資料を保護者会などで配布します。

お子様の点数が平均点を下回る科目があれば、お子様ひとりで立て直させるよりも、外部の力を一時的に活用するなどで次の定期考査までに挽回する計画を立てられることをおすすめしたいです。

我が家は中1の夏休みに私が理科講師の役目を務めましたが、それ以降は授業フォローの講師役はしておりません。ただ、理解度は大丈夫かな?と毎日帰宅後の自習の様子は気にしています。

ぼんず君は学習面で分からないことは今でも私に質問してきます。「それはもう答えられないわ」と思う分野でも遠慮なしに聞いてくるので、勉強の会話くらいはできるように引き続き教材に目を通しています。

高校生からは勉強から離れられるかと思いましたが、もうあと3年間で勉強の見守り役も終わりです。「もういいよ。これまでありがとう」と言われるまでは学習見守りを続けようと思います。

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