小3:国語の復習テストの点数を上げる試行錯誤④

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毎週の復習テストで説明文の問題は、まぁまぁ点数が取れるようになりましたが、物語文は苦手で、得点できない状態が続きました。単元が物語になると、露骨に嫌な顔をするので、すぐに苦手であることが分かります。

得点できない=文章の内容が理解できない。なのですが、文章の何を、どこが、なぜ理解できないか、私には全く想像できませんでした。

複雑な内容でもなく、登場人物もせいぜい3~4名の短い抜粋文で、読み違える方が難しいだろうと思うのは、大人の発想であることが後ほど分かりました。

文章の内容を理解できない理由を探すところからスタートです。

最初は、テキストの物語文を朗読させて、適当なところで区切り、どういう状況なのか口頭で説明させました。

ぼ「〇〇君が都会から田舎に引っ越してきた」

母「引っ越してきた理由は?」

母「引っ越すことで〇〇君の気持ちはどう変わったのかな?」

母「〇〇君が引っ越し先をどう思ったのかな?」

ぼんず君を質問責めにして嫌がられました。

質問の回答は、最初は文章の抜き出しでよいですが、慣れてきたら、その抜き出し箇所を自分の言葉で言い換える練習をさせると、小5の後半以降で大きな力を発揮するようになります。

物語の読解が苦手なお子さん(特に男の子)をお持ちの保護者様はぜひ一度、テキストの音読と、台詞全てに対する細かい質問をされてみてください。

大人には当たり前な内容を、お子様が全く理解できてない場合があります。台詞の裏に隠された心情を読み取れていなかったり、相手の反応が理解できなかったり、慣用句や比喩の意味が分からず、検討外れな解釈をしたりすることが理由で、問いを正しく答えられない可能性があります。

物語文の台詞の読解を始めた当初は、ぼんず君のあまりの的外れな解釈に「ひょっとしてアホ?」と本気で心配しました。

例えでよく出す例ですが、好きな女の子の前で男の子の顔が赤くなる理由を答える問題で、「男の子が怒っているから」と回答したことがあります。読解以前のレベルです。

おかしな解釈が続くと、「私の子育てや生活の仕方が間違っていたのか」と落ち込みこともありました。

ところが、そんなアホな回答をするのは、意外とうちの子だけではないことを知って、ほっとしたことを覚えています。その場面の経験をしたことがないので、登場人物の気持ちが分からないようです。

そして、経験不足のお子様が、物語文の登場人物の気持ちを理解するための手助け法があることに気が付きました。

ぼんず君は私の指導の下で、説明文と物語文の復習テストの両方の問題を解答できるようになりました。「よし」と一安心するまでに、半年かかりました。

毎週の復習テストでは高得点が取れるようになったものの、毎月の公開学力テストやたまにある実力テストの成績は乱高下のままでした。

先の話ですが、あこがれの中学校の過去問を見ると、100文字以上の記述問題を出題する学校もあります。しかも、文章の難易度は軽く高校入試レベルを超えています。

「これは、今の勉強方法では絶対に解けるようにならないな」と思いましたが、どうすればよいか分からなかったことと、算数や理科の対策に追われて、国語をさらに深める勉強法まで手が回りませんでした。

復習テスト対策だけでは、中学受験で合格できません。小5の1学期までは塾の授業対策だけでよいと思いますが、時間に余裕のある小5の夏休みに一度、本格的な記述問題対策をしてみることをお薦めします。

先を見据えて何をすればいいか。ぼんず君は呑気なままですが、私だけの試行錯誤は入試直前まで続きました。

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