ぼんず君との会話で圧倒的に感じるのが「語彙力」の少なさ、でした。まもなく小4になる頃でも、幼稚園児のような情けない内容と指示語だらけの言葉しか出てきません。
「あれ、どうなった?あれ、だよ」と言われても、「それは、〇〇のことかな?」と内容をこちらが察することは止めました。
代わりに、伝えたい内容を適切に表す単語は何かを考えさせるようにしました。この方法は親は疲れますが、実際の場面で言葉を使いながら、その意味も覚えられるのでおすすめです。
語彙力アップの本は相当試しました。
いろいろ使った結論。「どれも一人では身に付かない」です。
答え部分を隠してコピーした紙を解かせて、間違いを練習させる、をしばらく続けましたが、実際の文脈で同じ語彙が出てきても意味が分からないことがありました。
何もしないよりは、一人でさせる方がずっとよいと思います。何もしなければ、多分ずっと語彙力は少ないままです。
読書が趣味のお子様はそうでない方よりも語彙が多いと思います。小学生時代、ぼんず君の読書量はゼロに等しい状態でしたので、語彙の本などで意識的に語彙を増やすしか方法が思いつきませんでした。
私がやった方法は、ぼんず君が分からなかった言葉の実際の使われ方を、文章で説明しました。
例えば、「狼狽する」は
母「隠していたテストを親に見つかって狼狽する」
ぼ「あっ、すごく慌てて焦るんだね」
例文を身近な内容にすると、面白がって聞いてくれます。
少し先の文法で、自立語の形容詞と形容動詞の区別が出来なかった時は、「あいうえおで、ぼんず君を説明しよう」と言葉遊びをしました。
あ:汗くさい
い:意地きたない
う:うるさい
え:偉そう
お:(朝)起きない
形容詞はどれでしょう? と探させて、語尾を活用させました。
全部自分のことですが、「褒める単語がないね」と言いながら、自分でも、か行以降を考えていました。
「け:けち、こ:細かい、どう?」
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