おすすめ教材☆小学生からの百人一首のすすめ

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(教材)国語

私は百人一首が好きではありません。特に深い理由はありません。子どもの頃、自宅に百人一首の札があり、よく遊んでいましたが、「坊主めくり」専用で使っていました。小学校高学年になっても、坊主めくりでしか使ったことがなく、文字だけの札に何が書かれているのか興味を持ったこともありませんでした。

百人一首は好きではありませんが、万葉集古今和歌集は好きです。文庫本で原文と現代語の注釈がセットになったような本で百人一首に最初に出会っていれば、今頃、百人一首をそらんじる知的な母親になっていたかもしれません。実際は、「百人一首の好きな歌を1つ挙げて」と言われても、何一つ言えませんでした。

さすがにそれでは教養面で問題があるので、国語不出来なぼんず君と共に、一から百人一首を覚えることにしました。使った教材は「小学生のまんが百人一首」と「暗誦百人一首」です。まんが版はぼんず君用の教材で、暗誦は私が使います。期末考査終了後の3月中旬から始めて、春休みを活用することで、ぼんず君は半分近く覚えました。

完璧に覚えてもらおうと思いましたが、試験対策でもないし、それほど本気でやっていないので、上の句を読み上げると、下の句がなんとなく言える程度の出来です。中2で今さら…とも思いましたが、百人一首になじませようと思ったのには理由があります。

  1. 文語文法のルールになじむ
  2. 和歌でよく詠まれる情景(月、山、桜など)に触れる
  3. 最低限の一般教養を身に付ける

いちばんの目的は1.です。中学校で古文の勉強が始まりますが、同じ日本語でも文語文法は少し難しいです。文語文法を学ぶ前提として、口語文法を理解している必要があります。動詞、形容詞、形容動詞、自立語と付属語の区別、助詞と助動詞の見分けと意味など、塾ではさらっとだけ学んだ内容(小学校ではおそらく手付かずだと思います)を理解していないと、古文文法の勉強でスタートラインに立つことが難しくなります。

ぼんず君は、口語文法ルールの多くを忘れていましたので、私が説明して、それから古文の勉強をフォローしようと思いましたが、想像以上に出来が悪く、春休み限定で国語の個別指導を受けさせました。(ついでに現代文の記述指導もお願いしました。)

小学生で百人一首を暗記し終えていれば、古文文法の意味が分からなくても、「こそ~けれ」のような係り結びの言い回しに慣れていたり、「田子の浦」のようなよく出てくる地名に馴染みが出てきます。百人一首に親しんでいると、中学校に入ってから学ぶ古文の勉強がスムーズに始められると思います。

親しんでおくと役立つ百人一首ですが、塾通いを始めると、そんな余裕はなくなります。百人一首を覚える前に、算数や理科の対策を毎週する方がずっと大切です。したがって、おすすめは小学校低学年で遊びがてらに百人一首に親しむことです。マンガでもお風呂場での唱和でも何でもいいです。ただし、坊主めくりは効果ゼロなので、お子様に坊主めくりのルールは教えなくてもいいですよ。

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