個別指導や家庭教師の1回の指導料金は、集団塾の1教科1カ月分に匹敵するほど高額です。指導力が高く、お子様の性格に合った先生であるかを保護者様がチェックすることは必須です。個別指導や家庭教師を依頼する際のチェックポイントをまとめます。
◎申し込み前のお試し授業があるか。
家庭教師の場合、多くの先生が初回は面談+1時間ほどのお試し指導を格安料金で設定しています。その上で、継続するかどうか一晩検討する時間はいただけると思います。
個別指導の場合、最難関校対応可能な先生は極めて人気が高いので、お試し授業はなく、初回から料金が発生します。ただし、初回指導後の判断で継続できないと保護者様が判断した場合は、入学金などの支払いは不要で、1回分の指導代だけ負担して終わるところが多いです。
◎初回面談前の指示(準備事項)が的確か。
事前に用意するよう言われたもので、およその指導力が分かります。お子様の成績や実力を判断するために必要な材料、直近の公開・冠模試の成績表、指導教科の答案、授業ノート、宿題ノートなどが指定されるかどうか。それらを見て、先生がお子様が同席していなくても問題点、課題、現時点での合格可能性を指摘できるかもポイントです。問題点を解決するため必要な指導についての説明があればなおよいです。
◎指導時に親が同席できるかどうか。
親の同席を受け付けない個別指導塾や家庭教師は依頼を止めた方がいいと思います。個別指導1回の授業料は、集団塾1教科1カ月分ですよ。家庭教師は1回で塾の月謝並みです。それだけ高額な指導料を取っているのに、その内容を親に見せられないなんておかしいです。
個別指導の場合、ブースのスペースが狭くて先生+お子様プラス保護者様が物理的に同席できない場合、お試し授業時に先生の許可を得た上で、机上に携帯電話を置いて、もう1台の電話とつなぎ、指導内容を音声でリアルタイムで確認します。録音だとお試し授業後に即入塾の判断ができないからです。録音内容を確認する時間がある場合は、電話を使用しなくてもよいかもしれません。
我が家は小6の夏から集団塾に個別指導を併用しましたが、可能な限り全ての授業に同席しました。ブースの様子が見えて、指導の声が聞こえる、少し離れた場所で毎回の授業を見ていました(監視)。理由は、勉強と無関係な雑談を延々とする先生を個別塾で何度も見かけたからです。
「その雑談10分を指導料に換算したら、いくらになると思ってるねん」と指導中のお子さんの親御さんに代わって、心の中で怒ってました。ひどい先生は雑談&子どもに自習させて、その間に手洗いに行きます。
短期集中で数学の個別指導を利用した際、1日だけ同席することができませんでした。先生と子どもだけの時は、私が同席した時よりもこなした問題数が3割以上少なかったです。子どもに聞くと、自習させてその間に手洗いに行ったり、先生が次の問題の解き方を考えていたそうです。残り全日程は私が同席し、前日の様子に釘を刺して、ピッチを上げるよう隣で指示し続けました。その後はその先生を指名しませんでした。
◎志望校の入試問題レベルの難問をすぐに解けるか(特に算数)。
初見の難問を解けない先生、多いです。志望校の問題が解けないなんて論外です。高額なのに時間の無駄です。私が同席していたら、その場で交代要請します。
指導はテンポ良く、1問でも多くこなすことのが個別指導の魅力です。特に算数は、秋以降は初見の入試レベルの問題をどれだけ多くこなせるかで勝負が決まります。受験直前期に短期集中で個別指導を依頼した算数の先生に以下の要求をしました。
子どもが目の前で問題を解く様子をずっと見て、最後まで解いた内容がOKなら、解説は不要で次に進む。途中で詰まる場合は、2分とか3分とか時間を決めて、解けない場合は、「カタラン数」とか「台形センターライン」とか超ヒントを小出しにしながら、子どもが問題を解けるように導く。すごく嫌がられましたが、連日休憩なしで頑張ってくれました。隣に親が張り付いているから出来たことです。
理想は、持参した質問の問題も含めて全てその場で解説できる先生です。個別指導のエースの先生なら主要最難関中の入試問題を過去20年以上解いているはずなので、過去問や過去問の数字替え問題はその場で解けてほしいです。
スラスラ解けて、子どもに分かりやすく説明できる先生は、口コミで予約が殺到するので、1~2年前から全枠が埋まっています。保護者様やお子様との相性も大切ですが、小6の夏は希望者が多いので、正直そこまでのリクエストは難しいと思います。
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