小学低学年、通塾を始めたばかりのお子様への国語の勉強方法をまとめます。以前に質問をいただいていましたが、回答が非常に遅くなりました。申し訳ありません。。。
国語の勉強方法は定石がありそうでなく、時間をかけて勉強すれば成績が上がるわけでもありません。なんとなく塾の授業を受けて、復習テストや公開学力テストを受験し続けるうちに、平均点くらいは取れるようになるものの、毎回安定して点数が取れるのは一部のお子様だけだと思います(女子が多いです)。
物語は読解テクニックが多く、簡単に説明することが難しいので、最初は説明文の読解練習方法をまとめます。低学年向けの話ですが、国語が苦手な中学年以降のお子様でも活用できる内容があると思います。
説明文は文章全体の構造を理解できれば、問題を解くのはとても簡単です。
私がぼんず君に教える際に最初にさせたことは、各段落を「筆者の意見(考え)」か「意見を補う補足(説明)」のどちらかに分類させることです。
説明文の構造は大きく2つに分けられます。
1つは、冒頭に課題が提示されて、中間でその肉付けや説明、最後に結論。
2つは冒頭に結論、その後、筆者が結論を考える理由、最後に結論の繰り返し。
大人から見れば簡単ですが、勉強を始めたばかりのお子様には判別が難しいです。当たり前すぎて、そのうち分かるようになるだろう、ではなく、初めて説明文の読解練習をするお子様の視点に立って説明します。
説明文の問題が出たら、まずは、文章全体の中で筆者のいちばん言いたいことがまとめられている段落を見つける所からです。結論の段落は□で囲みます。
中間の説明部分は、2つに分類します。結論を補うものと、結論の反対意見を述べるものです。
見分け方は、各段落冒頭の接続詞に注目させます。
「また」「さらに」「そして」と
「一方」「ところが」「しかしながら」
などで判断できます。補う段落、反対意見の段落と、グループを作って囲みます。それぞれのグループの上に
「補(○でもOK)」「反(×もOK)」と書いておくと尚よいです。
「中間の説明部分を内容で3つに分けられますが、2つ目と3つ目の最初の段落を漢数字で書きなさい」、という問題は多く出題されます。結論を補うグループ、反対意見のグループとグループ分けができていれば、楽勝の問題です。
指示語の問題も非常によく出題されますが、また別の機会にまとめたいと思います。
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