今の時代、スマホは小学生でもお持ちです。中学受験合格のお祝いにiPhoneを買ってもらったお子様もいらっしゃると思います。
ぼんず君は、我が家の方針でスマホは持たせていません。LINEは古いスマホにアプリをインストールして自宅使用した期間もありましたが、使用開始直後からさまざまな問題が発生したことと、ぼんず君が返事をするのが面倒になり、結局アプリは削除して使っていません。
中学校でも、塾でも、大半のお子様がスマホを携帯しているようで、空き時間にゲームをしたり、ネットでニュースを見たり、LINEでやりとりをしているようです。
また、別の中学校に進学したお子様や塾のクラスメイトと、離れていても気軽にやりとりできるのは便利だと思います。
これくらいの使い方なら問題ありませんが、小学生や中学生がスマホを所持すると、こんな風に使ってしまうんだ、と考えさせられた出来事がいくつかありました。
1つは、中学受験が終わり、進学先が確定した時期のことです。大半のお子様は第一志望が残念な結果であっても、併願校や、塾などと相談の上で追加受験をして、どこかに進学先が決まります。
しかしながら、中には残念ながら1校も合格をいただくことができなかったお子様がいらっしゃいます。私立中学への進学は任意であり、公立中学に進学されるお子様の方が多いのですが、進学塾に通い続けたのに、私立中に進学できなかった場合、忽然と姿を消してしまうお子様がいらっしゃいます。
塾の合格祝賀会にも参加せず、進学先を誰にも告げずに消息不明になってしまいます。おそらく、勉強熱心な公立校区に転居されたのだろうな、合格している塾の同級生には言いたくない気持ちは分かるな、と私は思っていました。
スマホを持つ子供たちがしたことは、広範囲から塾に通うお子様が多い、塾生ネットワークを駆使して、LINEでやりとりしながら、消息不明のお子さんを探そうとするのです。
また、消息不明でないお子様でも、進学先が第一志望校でない場合、決まった進学先を自分で言うことに抵抗があることもありますが、同じ塾のお子さんの進学先を、グループLINEを駆使して探し出します。
我が家はLINEを全く使わないので、LINE探索集団からは完全に蚊帳の外で、ぼんず君は同級生との会話で、同じ塾のお子さんの進学先を聞いていました。
言いたくないから黙っていることを明らかにして、それをさらにLINEで広めるやり方に、私は非常に腹が立ちましたが、よそのお子さんのすることに下手に注意もできません。
中学進学後も、スマホやLINEの使い方で、その集団には加わってほしくないな、と思う出来事を見聞きしました。ここで詳細を書くことは控えますが、動画、拡散、LINEがキーワードです。
お子様にスマホを買い与えた後でも、もし上記のような使い方に保護者様が気が付かれましたら、大幅な機能制限や使用制限、場合によっては機器の一時使用停止などで、お子様にその使い方は人を傷つけること、場合によっては犯罪になること、さらには中学校からも厳しい処遇を課せられる可能性があることを話していただきたいです。
我が家は大学合格までスマホを持たせるつもりはありませんが、長距離通学などで緊急連絡手段としてどうしても必要な場合は、TONEのスマホにするか、アンドロイドスマホであればGoogleの新機能「ファミリーリンク」を使って、遠隔でお子様のスマホの使用時間や機能を制限すると安心です。無料で使える機能です。この機能を活用することで、少なくとも、授業時間にスマホを使って学校から注意されることは避けられます。
LINEを使った集団トラブル以外でのスマホ使用の問題点は、ゲームやLINE、ネットの長時間使用による成績の低下です。「スマホ中毒」という言葉があるくらいに、毎晩夜中まで使い続けて、学校や塾の成績が急降下する話を昨年何度か聞きました。
いったんお子様にスマホを与えてしまうと、次にその使用を制限することは非常に難しいです。確実に抵抗されることと、反抗期と重なることでお子様の扱いが難しいからです。スマホを渡すなら、最初から機能制限付に慣れさせておけば、スマホの使用は1日1時間なんだな、と当たり前に感じると思います。我が家は多くても1日に20~30分で、さらに毎日ではありません。
中学校がスマホの所持を許可しても、自制心の少ないぼんず君には持たせなくて正解だったと思います。自宅でのインターネットやゲームの使用は、引き続き時間を制限して使用するルールで使わせる予定です。
コメント