昨日の記事で、公開学力テストの答案返却後に復習するポイントを、科目ごとにまとめました。「復習」がステップ1だとすると、次のステップは何でしょうか?
いろいろ考え方はあると思いますが、私は「対策」→「実行(反復)」だと思います。対策を考えるのは、もちろん保護者様です。私は、対策には「戦略」と「準備」の2つがあると考えて、それぞれに分けて実施しました。実際にやった内容をご紹介します。
昨日の記事は、手短に書いたつもりでしたが、過去最高の2500文字近くになり、読みにくかったのでは?と反省しています。そこで、本日は、理科の対策-①戦略-に絞ってご紹介します。
■戦略の立て方(理科)
算数や国語と異なり、理科と社会の公開学力テスト対策は非常にやりやすいです。うまくいけば、出題単元が完全に予想できるかもしれません。ただし、公開の出題予想が毎回うまくいって、お子様が高得点を取り続けても、それが中学入試を突破する力とイコールになるかは分かりません。
公開対策でお子様の成績を上昇させるいちばんの目的は、お子様に成功体験を持ってもらうことです。やればできる、次月もがんばろう、復習テストもがんばろう、とお子様が思えば、勉強にも力が入ります。1つ上のクラスに上がれれば、周りのお子様が目指す目標も高くなり、必然的にお子様も上を目指すようになります。
お子様が自分で上を目指すようになれば、保護者様は今からご紹介するような職人のような作業をする必要もなくなります(もっと上を目指すサポートに切り換えるか、手を離せばよいと思います)。保護者様の公開対策サポートは、お子様の学力向上とやる気アップに加速をつけるためのものです。
戦略の立て方に話を戻します。昨年1年間も浜生であった場合、昨年1年分の公開学力テストの問題用紙がお手元にあると思います。1年分の理科をご用意ください。それを月ごとに出題された単元を一覧表にしていきます。単元の区切り方は、あまり小さくすると際限がなくなりますので、動物、植物、昆虫、天体、化学、電気、力学、地学(最後の4つはもう少し細分化すべきですね。)などの項目を考えます。
次に、エクセルなどで、縦軸に月、横軸に単元の表を作り、出題されたところに〇を入れていきます。昨年1年分の出題傾向の表がこれで作成できます。
同じことを、新学年でも始めます。2月スタートで、2月分は終わりましたので、表に〇を入力できます。2カ月連続で同じ単元が出題されるかどうかは分かりません。昨年の出題傾向をにらみます。
公開学力テストに限らず、理科の出題傾向でよくみられるのは、問題の内容が季節に関連する出題が多いことです。春分、秋分の時期は、太陽の動きや月の動き、春と秋の七草、桜などの花、夏から秋は実を結ぶ野菜の花、冬は冬芽や冬眠動物、晩夏は台風などです。
季節と問題がリンクしそうな事項を思いつくままに書き出したり、入試問題、日常生活で気が付いたことをメモします。私は、エクセルで作成した出題表ファイルの別シートに季節ネタを月ごとに入力しました。そして、季節ネタに合った問題を、公開1~2週間前に用意して、復習を兼ねて一気に解かせました。
理科は大問が5~6題出題されます。暗記物、考察、計算とまんべんなく出ます。「自分が出題者なら今月はどんな問題を出そうかな」と想像しながら予想するのも楽しかったです。お子様が予想に頼るのはよくないので、保護者様が戦略を練っていることはお子様には伝えない方がよいかもしれません。
長くなりましたので、戦略→の次の「準備」の話は、お役に立ちそうでしたら次回以降に続けます。
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