休校期間中に応用力をつける勉強方法(公開学力テスト・理科対策)

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(公開)理科

■日々の復習テストと毎月の公開対策が基本

GW中に浜学園に通う小4のお子様に向けた内容で、休校期間中に偏差値を上げる学習方法の記事を2つご紹介しました。偏差値を上げるためには、①復習テスト対策と②公開学力テスト対策の2本柱で勉強する必要があります。偏差値は短期間で大きく上昇させることは難しいので、半年間で5上げることをまずは目標にしていただきたいです。

復習テストの得点を上げることは比較的容易です。出題範囲が狭いことと、前の週に講義を受けた内容であるので、完璧に理解したと自信を持って言えるまでに宿題をやり込めばいいからです。

毎月実施の公開学力テストは2月以降に塾で習ったすべての内容が範囲であることから、高得点を取ることは難しいです。テキストで習った範囲から出題されるとはいえ、復習テストのようにテキストの問題の数値替えのような出題ではなく、応用力を問われる問題が中心となるからです。

公開学力テスト対策として、No.1から直近までのすべての復習テストを全問解き直すこと、間違えた問題はテキストに戻って類題をやり込むことをご紹介しました。

上記でご紹介した復習テスト対策と公開学力テスト対策の勉強方法を3カ月から半年間続けていただければ、偏差値50前後のお子様は偏差値55までは上昇できるのではないかと思います。

■反復学習で基礎学力の安定させます

偏差値50から55まで上昇させることはそれほど難しくはありません。毎週の復習テスト対策を真面目に行い、毎月の公開学力テスト対策で復習テストの総解き直しを真面目に行えばよいのです。

半年かけて55まで上昇した偏差値を次の半年で偏差値60まで上昇させるために必要な勉強について考えます。

最初の半年間で継続していただいた反復学習の徹底は、次の半年間ももちろん必要です。次々と新しい単元を学んでいくので、すべての授業で実施される復習テスト対策は必ず必要です。そして、授業内容を忘れないように定期的に総復習を続けることも大切です。

どれだけ賢いお子様でも授業で一度聞いただけでは、その内容は1カ月もしないうちに忘れてしまいます。1週間後の復習テスト対策でしっかりと理解・学習を終えて、次の公開学力テスト対策の時に復習します。公開学力テスト対策のたびに総復習を繰り返していけば、半年後にはもうこれ以上の総復習は不要なくらいに知識が定着しているはずです。

■偏差値55→60で壁に当たります

しかしながら、反復学習を続けるだけでは、偏差値60の壁を超えることは難しくなります。出題問題との相性が良い時に時々60以上の偏差値が取れることがあるかもしれませんが、たまに取れる状態はまぐれであって、実力ではありません。

偏差値57から58程度で足踏み状態となるお子様は意外と多いです。西宮のクラスで例えるとS1からV2に上がることが難しい状態です。V2にクラスアップしてもまたS1に戻ってしまうという、クラスが定着できず、SとVの間を行き来する状態です。

男子の場合、公開学力テストで安定して偏差値60以上(3科総合)取れると、東大寺学園が目標に見えてくるようになります。

東大寺学園と大阪星光は志望校別特訓で一括りにされていますが、2つの間で求められる学力や必要とされる偏差値はかなり大きな差があります。

■お子様に特化した学習計画が必要

偏差値60より上を目指す場合、お子様オーダーメイドの学習方法を立てる必要があるため、どのお子様にも共通して効果的な学習方法を「これです!」と提示することは難しいです。

共通して言えることは、偏差値60を目指す上で必要なことは「応用力を付ける」ことです。応用力は反復学習では身に付きません。このあたりから学習方法を意識して変えていく必要があります。

応用力をつける上で我が家が実践して効果のあった2つの勉強方法をご紹介します。

■①浜学園以外の問題にも慣れる

塾のテキスト、復習テスト、公開学力テストなど、浜学園で使用される教材やテストはすべて浜学園の先生が作問されています。テキストの文字フォント、復習テストや公開学力テストのレイアウト、イラスト、問題の出題傾向など、塾ごとに独特のクセがあります。

他塾の公開学力テストや季節講習を受ける機会はあまりないと思いますが、5年生までの間で他塾の教材に触れる機会を一度でいいので設けていただきたいです。

おそらく普段よりも得点できないはずです。調子が狂う。いつもと違う。とお子様が主張すれば目標達成です。塾に通う目的は塾のテストで高得点を取ることではありません。

最終的には中学受験で合格することが目標です。そして、中学受験の問題は塾の先生が作問するのではなく、それぞれの中学校の先生が作問されます。どれだけ塾の出題傾向に強くなっても、それが必ずしも入試問題を解く上で役に立たないことがあります。

どんな問題であっても解くことができる力が応用力であり、応用力を付けるために取り組んでいただきたいことの1つとして、塾以外の問題に取り組んでいただきたいです。

■他塾編集問題集をシリーズで活用

我が家の場合は、毎月の公開学力テスト対策で復習テスト総解き直しと並行して、他塾が出版した問題集を使用しました。

理科は日能研のウィニングステップの全シリーズを揃えました。

小4のお子様は小4と小5の2冊を、小5のお子様は小6の2冊を合わせた4冊を、公開対策の学習に加えていただきたいです。

ウィニングステップシリーズの難易度は公開学力テストと同じくらいで、それほど難しくはありません。ただし、計算と実験の2冊は難易度高めです。

■間違いポイントは付箋メモで記録

すべてのウィニングステップシリーズは、単元ごと、複数の難易度で構成されています。毎月の公開学力テスト対策で復習テストの総解き直しの時間を作るだけでも大変だと思いますが、それにプラスして応用力をつけるための学習時間をどこかで確保していただきたいです。

理科の苦手単元は、植物や動物の暗記分野ではなく、天体、化学反応、力学、電気などの計算分野があてはまると思います。小4、小5のウィニングステップであればそれほど難しくはありません。ただし、見慣れない設問形式で「どう計算したらいいだろう」「何を出せばいいだろう」と戸惑うかもしれません。

ここで「何に戸惑ったのか」「設問形式のどこが分かりにくかったか」をメモで残しておくと後から役立ちます。わざわざ専用ノートを作る必要はありません。5cm四方の大きめのポストイットに書いて、該当する問題のあるページに貼っておくだけでOKです。

問題は何度か繰り返して解くことになりますので、コピーをとって使用します。2回目からはコピーを取る際に付箋メモがあれば、前回の間違い内容に気が付きます。

問題を解く前に、お子様に「前回間違えているから気を付けて解こう」と一声掛けてあげてください。

解けなかった問題は、宿題を解く時と同じように保護者様が解説するか、解説できる外部の先生が必要です。

■②インプット/アウトプットの意識

勉強が得意な子と苦手な子の決定的な差」をご紹介する記事の中で詳しくご説明していますが、インプット=暗記とアウトプット=問題解きのそれぞれに使う時間のバランスと頻度を工夫していただきたいです。

インプットばかりでは応用力をつけることができません。インプットをしながら、アウトプットである問題解きも必要です。アウトプットの割合を増やしていただきたいですが、同じ問題ばかり繰り返して解いても応用力の養成につながりません。

次々と新しい問題集を購入する必要は全くありません。教材はたくさんあります。

  • 塾の復習テスト
  • 公開学力テスト
  • マスターのテキスト
  • 季節講習のテキスト
  • イベント教材(〇〇中特訓など)
  • 塾の副教材

塾の副教材(「自由自在」など)は配布されるものの、ほとんど使わないまま学年が終わることも珍しくありません。ただ、入試問題の過去問で「絶対知らん。習ったことない」とぼんず君が言い張る内容を探しまくると、高学年用の自由自在に載っていることが何度かありました。

自由自在は問題を解くというよりも、すきま時間に雑学としてパラパラと読んでおくと、思わぬところで助けられる知識が得られる本です。

塾の同じ学年の中で他のお子様よりも1つ抜きん出た状態を目指すのであれば、皆さんと同じ教材で同じ勉強をするだけでは達成できません。

人よりも良質な教材を、人が手を付けられていないところまで勉強を網羅することが、一歩前に進めるための初歩的なポイントです。

■応用力をつける勉強方法まとめ

  1. 塾以外の問題集をシリーズで取り組んでみる
  2. インプット中心からアウトプット中心の勉強に切り変える。アウトプットで使用する教材は、まずは手持ちの塾教材+1で揃えた教材を活用する。
  3. 人と同じことをするだけでは上にあがれません。

復習テスト対策+公開学力テスト対策の毎月の総復習に加えて、本日ご紹介した1と2を毎月の総復習に加えてみてください。

このやり方を半年がんばって続けられれば、4年生のうちに偏差値60に到達できるようになります。1度到達できても、翌月はダメかもしれません。それでもコツコツと続けてみてください。50台→60台→50台→50台→60台と、何か月に1回は60台になる回数が増えてくるはずです。

理科以外の科目については、別の記事でご紹介します。小学校が休校であることは、生活リズムが整えにくい、運動不足になるなどのマイナス要素もありますが、学習面ではプラスの要素が大きいです。

塾教材を柱にした、お子様に必要な学習計画に沿って、やりたいことが自由にできます。我が家が受験生なら小学校の休校はガッツポーズで嬉しいです。困るのは夏休みがどうなるかです。

7月のことを心配しても仕方がありませんので、時間のある今の時期に新しい勉強方法をぜひとも試してみてください。ご質問、ご感想をお待ちしています。

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