中学受験にも通ずる、イチロー引退会見の名セリフ

スポンサーリンク
中学受験_保護者様向け

2019年3月21日、東京ドームでのメジャーリーグ日本開幕戦第2戦の終了後の深夜、マリナーズのイチロー選手は現役引退を発表する会見を行いました。

1時間20分以上に渡る会見は、イチローの人柄がよく表れた名セリフが散りばめられていました。会見を聞きながら、中学受験(我が家の場合は、来たるべき大学受験)勉強に奮闘するお子様にぜひとも参考にしてほしい言葉がいくつもありました。そんな箇所を、会見内容から抜粋します。お子様だけなく、大人にも響く言葉の数々です。

■後悔などあろうはずがありません。

「結果を残すために自分なりに重ねてきたこと、他人より頑張ったということはとても言えないですけど、自分なりに頑張ってきたとははっきりと言えるので。これを重ねてきて、重ねることでしか後悔を生まないということはできないのではないかなと思います。」

ご自身が後悔することがないよう、毎日の努力を積み重ね続けてこられたことがとてもよく分かる一言です。「成績を上げたい」「いい学校に合格したい」という目標はとても大切ですが、「後で自分が後悔しないよう、毎日勉強をやり切る。」と心から思って言う小学生がいたら、どんな中学校でも合格するでしょうね。

■子ども達へのメッセージ

自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つければそれに向かってエネルギーを注げるので、そういうものを早く見つけてほしいと思います。 それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁にも、壁に向かっていくことができると思うんです。それが見つけられないと、壁が出てくるとあきらめてしまうということがあると思うので。いろんなことにトライして。自分に向くか向かないかよりも、自分の好きなものを見つけてほしいなと思います。

本当は、なりたい職業ややりたいことがあって、その実現のために必要な学校に入学するための勉強ができれば、どんなに長時間、長期間の勉強もそれほど苦にはならないと思います。

小学生なので難しいことは分からないかもしれませんが、それでも、保護者様には、お子様に「イチローも引退会見で言ってたんだけど」と話をしていただきたい言葉です。

■言葉に表現することは、目標に近づく1つの方法

力以上の評価をされるというのはとても苦しいですよね。だから、そこからは純粋に楽しいなんていうのは、やりがいがあって達成感を味わうこと、満足感を味わうことはたくさんありました。じゃあ、楽しいかというとそれとは違うんですよね。 言葉にすること、難しいかもしれないけど言葉にして表現するというのは、目標に近づく一つの方法ではないかなと思います。

勉強を続けて成績が上がると、やりがいや達成感、満足感を得ることができるでしょうが、それは「楽しい」とは別の感覚だと思います。そして、いったん上位層にいるとみなされると、その位置を維持するのはとても大変です。よくできて当然。安定的な超上位層も、心の中ではしんどかったり、大変だと思います。

■イチローが自分の生き方でファンに伝えたかったこと

あくまで測りは自分の中にある。それで自分なりにその測りを使いながら、自分の限界を見ながらちょっと超えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの間にかこんな自分になっているんだという状態になって。 一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えているので。地道に進むしかない。

進むというか、進むだけではないですね。後退もしながら、あるときは後退しかしない時期もあると思うので。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。 間違ったことを続けてしまっていることもあるんですけど。でも、そうやって遠回りをすることでしか本当の自分に出会えないというか、そんな気がしているので。」

こうやって自分の限界(天井)を超えていく努力をされていたんだ、と驚きました。もう少し出来る、もう少し頑張ろうと、自分の限界ギリギリに負荷をかけて努力を続けると、いつの間にか、以前に「こうなりたい」と思っていた自分になれていて「やればできるんだな」という感動を、受験勉強の中で経験してもらいたいです。このイチローの言葉は、最難関中を目指すお子様にぜひ掴んでいただきたい感覚です。

■やりたいと思えば、挑戦すればいい

メジャーリーグに挑戦するということは、大変な勇気だと思うんですけど、でも成功、ここではあえて成功と表現しますけど、成功すると思うからやってみたい。それができないと思うから行かないという判断基準では、後悔をうむだろうなと思います。できると思うから挑戦するのではなくて、やりたいと思えば挑戦すればいい。その時にどんな結果が出ようとも後悔はないと思うんですよね。」

中学受験では、大学受験のように「浪人」して翌年再度挑戦することができません。複数校の試験を受けることはできますが、基本的に本命志望校の試験は1回勝負です。本命を受けたいから挑戦するか、確実な安全校を第一志望にするか。新6年生の保護者様、お子様は半年後には取るべき道を選ぶ時が訪れます。その時にお子様に聞かせてあげたい言葉ですね。

■つらいことから逃げずに立ち向かうことは、人として重要

孤独を感じて苦しんだこと、多々ありました。ありましたけど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います。だから、つらいこと、しんどいことから逃げたいというのは当然のことなんですけど、でもエネルギーのある元気のある時にそれに立ち向かっていく。そのことはすごく人として重要なことではないかと感じています。

コメント

error:Content is protected !!