直前特訓の活用方法と日曜志望校別特訓との違い

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(6年)入試直前特訓

■6年生はマスター欠席者が出る時期です

12月16日以降、浜学園の6年生クラスではマスターコースをお休みするお子様が出てきます。浜学園の月次成績の締切は毎月15日で、12月分の成績は15日(火)実施の復習テストまでが評価範囲です。直前特訓のクラス分けにマスターコースの成績が反映されるコースもありますが、12月16日以降は成績を気にする必要もないので、中には直前特訓開始までマスターコースの授業を欠席するお子様もいらっしゃるかもしれません。

6年の12月、それぞれお子様の志望校や勉強の到達度、仕上がり具合などによって、やるべき課題は異なります。必ずしも残りのマスター授業に参加する必要はありません。先生は「最後まで出ないとダメだ」などとおっしゃいますが、ダメかどうか決めるのは受験生本人と保護者様です。

我が家は一部科目を除いて、マスターの授業は最後まで参加しました。12月の公開学力テストも受験しました。12月の塾のイベント(入試演習やプレ模試など)も全部参加しました。

欠席した授業の時間を使って自宅でやったことは、

  • 国語の記述対策
  • 最後の暗記総整理

です。直前特訓が始まったらもうできないので、「このページを見るのはこれが最後だよ」とぼんず君に声をかけながら、丁寧に仕上げていきました。

■複数クラスが設置される校舎の人数が増えます

小学校の2学期が終わると、いよいよ直前特訓が始まります。コースによって異なりますが、最難関コースの場合は、朝9時前後に始まり、終わりは夜9時頃です。教室はもっと早い時間から開放されて、自習することもできました。仕事をされている保護者様は、何時から教室に入れるかを確認されると安心です。

人数の多いコースで複数の校舎で実施されるコース(例:星光東大寺コースなど)は、1クラスだけの設置校舎から複数クラスが設置される校舎に移動されるお子様が増えます。

1クラスだと競争原理が働きませんが、1組から4組まであればお子様の真剣度が上がります。割り振られた組によって、見事なまでに生徒さんのやる気や雰囲気が変わってきます。

直前特訓のパート1とパート2の間でクラス替えをするコースもあり、ここで上のクラスに上がるため、またはクラス落ちしないために猛勉強する動機付けになります。

逆に、クラス落ちの心配が不安な場合は、あえて1組編成の校舎に通わせる選択もあります。

■直前特訓は内容が一気に実践仕様に

直前特訓が始まると、統一入試まで1カ月を切り、残り3週間ほどです。入試演習やプレ模試、前受け受験もあるので、実際には1日中、授業を受ける日は思ったよりも少ないです。

12月20日すぎの今、お子様も保護者様もすでにクタクタでしょうから、「統一入試まであと〇日」と残り日数に目を向けるだけではなく、イベントや前受けを除いて実際に塾で丸1日勉強できる日が何日あるかを常に把握していただきたいです。

直前特訓の内容はコースによって多少の違いはあると思いますが、共通して言えることは、内容が直前仕様になることです。具体的には、日曜志望校別特訓よりもずっと実践的な内容になります。

■テスト中心のアウトプット形式で本番に備える

「実践的」でピンとくる保護者様もいらっしゃるかもしれません。

そうです。テスト、テストの連続になります。本番に近い形のテストを各科目ともにひたすら解き続ける時間が長くなります。ただし、設定時間は本番よりもあえて少し短い時間にするコースもあります。

私はこの高速解きはあまり好きではありませんが、浜学園は伝統的にずっと本番と同じ量の問題を本番よりも少し短い時間で解く練習をします。

直前特訓はまさにこれまでの集大成で、アウトプット中心の内容になります。

だからこそ、直前特訓が始まるまでの間にぜひともやっていただきたい勉強があります。

■直前特訓開始までの間に総復習・総整理を

それは、理科と社会であれば、暗記内容の整理と再確認。

算数は志望校によって大きく異なります。超最難関校を目指すお子様は、初見の問題をガンガン解いたり、過去問解きの2回目、3回目を解いたり、お好きなことをどうぞ。

難関校を目指すお子様の算数は、理科と社会同様に基本に戻ることをおすすめします。偏差値50前後であれば、6年マスターコースの算数テキストをもう一度解きます。最初から解くよりも、苦手な単元単位で問題を飛ばさずC問まで全部解くのがよいです。

直前特訓が始まると、もうそんな時間はありません。苦手単元を確認できる、これが本当に最後の時期です。

中には、苦手な科目や単元の総復習が間に合わないので、直前特訓を休んで自宅学習を検討されている保護者様もいらっしゃるかもしれません。

■直前特訓で周りと競いながら実践力を磨いてほしい

直前特訓を受ける、受けないは、それぞれのご家庭で判断すればよいと思いますが、私はもし相談を受けたとしたら、間違いなく「直前特訓に参加するべき」と回答します。

自宅学習でも、本番に近い難易度の問題を時間を計って解き続けることはできます。自宅学習は、往復の移動時間が節約できるし、病気の感染も防げる、自分が苦手な項目を重点的に勉強できるなどの利点もあります。今年はコロナの心配があるので、集団授業や往復の移動を避けたい気持ちはよく分かります。

一方、直前特訓はテスト中心の内容であることが特徴でもあり、利点でもあります。クラスの中での順位が常に発表されることで、適度な競争と緊張感を保つことができます。上位を取れれば嬉しいですし、1問のミスで目標順位に届かず悔しい思いをするなど、入試本番に向けて、問題を解く勘や感覚を日々研ぎ澄ますことができます。

■直前特訓以降は運営ルールが厳格になります

直前特訓で本番に向けたアウトプット演習をするか、自宅学習で弱点補強をするか、お子様にとってより必要なことを選択すればよいと思います。

丸1日休む、丸1日全部参加する、にこだわる必要はありません。自宅が近かったり、塾校舎近くの有料の個別ブースを活用することで、一部授業だけ参加しない選択もできます。

ただし、直前特訓の途中退出には厳しいルール(保護者帯同など)が設けられるコースがありますので、変則的な参加を検討される場合は、お世話係さんか校舎の方に十分ご確認ください。

お子様の進捗具合をよく観察して、必要なことから優先順位をつけて選択し、こなしていくことを強くおすすめしたいです。

塾が用意するフルコースを全部こなすのもよし、直前特訓を選択的に活用するのもよし、独自路線を行くのもよしです。有意義な直前特訓となるよう、あと数日間で万全の準備を進めていただきたいです。

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