6年☆志望校別特訓を機に、負担軽減のため受講科目を減らしてもよいか。

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(6年)志望校別特訓

本日の記事は、コメントでご質問いただいた内容へのご返信ですが、同じような問題をお悩みの保護者様がいらっしゃると思いましたので、コメントからではなく記事でまとめることにしました。

6年生で最難関校を志望されるお子様、特に男子の多くは、最高レベル特訓を受講されていると思います。浜学園の場合、最高レベル特訓算数(最レ算数)は、小5以下の学年でもクラスがありますが、最レ理科は6年生だけの実施で、実施教室は名古屋と岡山以外ではわずか7校での開講です。

最レ算数は最レ理科よりは多くの教室で実施されているはずですが、5年最レ算数の評判が極めて高いことに比べると、6年最レ算数の評価は大きく分かれます。いちばんの理由は、使用するテキストが非常に古い内容で、おそらく一度も改訂されていないからです。数十年前の問題ばかりで、問題で出てくる芸能人が山口百恵かどなたか忘れましたが、その時代の有名人が登場したり、使用アイテムに黒電話が出てきたり(これは最レ理科かもしれません。よく覚えていません)と、今のお子様には「何それ?」という表現があります。

それでも、最レ算数と最レ理科を受講されるお子様は、2月の開講当初は多いです。そこから少しずつ参加人数が減っていきます。問題を解いていくと感じることですが、「この問題で大丈夫だろうか?」と不安を感じられる方もいらっしゃいます。6年最レ算数は教材の問題数が多く、全単元を網羅し、難易度も高いですが、直近の出題傾向を十分に網羅できていません

参加人数が減少するもう1つの理由は、負担が大きいからです。7月から志望校別特訓が始まり、一気に負担が増大します。月に2回ですが、すべての宿題を終わらせ、場合によっては2回転させて、次の回の復習テストに備えるのは、本当に大変です。マスターの授業もありますし、公開の後に実施される「灘猛特訓」などに参加すると、月に3回の日曜日がつぶれます。7月以降は、どこで勉強時間を取るかや、小学校を休みたい、と頭の中をよぎる方が増えます。

最レを辞めるかどうかに関する私の考えは、次のとおりです。

最レ算数、最レ理科ともに、8月末まではがんばって続けてほしいです。7月から志望校別特訓が始まるとはいえ、7月と8月は夏休みとかぶっています。小学校がある時期よりはまだ楽です。ふんばってほしいです。最レ2つを辞めると、演習量が一気に減ります。辞めないで続けているお子様よりも解く問題の数が減ります。

最レ算数を辞めて、他塾の最レ算数に替わるなら話は分かりますが、負担を減らす、時間を作るために最レ算数を辞める場合、1週間で解く算数の問題数が25問程度少なくなると思います。1カ月で100問。復テを受ける場合は、テスト4回分の差が出ます。

最レ理科は、ぼんず君が6年生当時は、復習テストはその日の授業を受けた直後に、その講義内容が範囲の復習テストでした。灘合のようなやり切り講座の形式で、復習テストのために時間を作る必要はありませんでした。その分、予習が要るので同じかもしれませんが、気持ちの上での負担は小さかったです。

最レ理科もおそろしく難しい問題ばかりで、「これ必要?」と思う難易度でしたが、超難関校を志望される場合は必要です。最レ理科で勉強した内容が生きてくるのは秋以降、過去問を解き始める頃からです。マスター理科だけでは、超最難関校の理科対策にはなりません。どうしてこのことを、もっとはっきり伝えてくれないのかと思いました。

9月以降は、本格的な志望校別特訓の内容に変わること、過去問解きに時間を多く割く必要があることから、最レ算数と最レ理科をお休みしてもよいと思います。体を休めるのではなく、両者に使っていたすべての時間を過去問解きに使う気持ちで、最レ算数と最レ理科の授業時間はすべて過去問解きを絶対にやることを条件にお休みします。辞めた時間で、志望校別特訓の宿題をノロノロやっていたら、他のライバルに負けます。

最レを辞めた分、人よりも多くの年度の過去問を解く意気込みでいなければなりません。こんな苦しいことはお子様一人で対応できるわけがありませんので、時間管理、進捗管理は保護者様がついて行うのが確実です。

6年最レ算数と6年最レ理科が必要な志望校は、私の感覚では、男子校なら灘、甲陽、東大寺、西大和までです。星光や洛星の問題はもっとシンプルなので、マスターのテキストと、志望校別特訓の教材、過去問に力を入れる方が確実に合格に近づけます。特に、過去問の算数と理科は20年本が販売されているはずですので、6年最レの算数や理科を受講するくらいなら、20年本をきっちり解く、何度も解くことを強くおすすめしたいです。

結論としては、

  • 6年最レ算数と理科の受講は、灘、甲陽、東大寺、西大和が第一志望の方は頑張って受講する。それ以外の志望校の方は無理に受講しなくてもよい(男児の場合です)。
  • 夏休みが終わる8月末までは、6年最レ算数、6年最レ理科の両方をがんばって受講し続ける
  • 9月以降は、過去問解きに時間を割くことを条件に最レ算数と最レ理科をお休みしてもよい
  • ただし、灘中志望の方は最後まで受講する方がよいです。浜の最レでなくてもいいので、初見の問題をガンガン解いて、その場でテストを受けて、その受験母集団の中での自分の位置を毎回確認できる機会を11月末まで、できるだけ多く持っていただきたいです。
  • とはいえ、受験を撤退したいと弱音を吐くほどにしんどい場合は、最レを減らすことで負担を軽減する。その場合は、塾の先生や個別、家庭教師の先生を巻き込んで、対策を考える。

6年生は演習量が勝負です。量を追うと負担が増えます。矛盾を抱えながら前に進むしかありません。条件は全員同じです。お子様が耐えられるギリギリのところを狙いながら、最優先すべき課題からこなしていくことが特に秋以降は大切です。お子様の耐えられる量は個々で違いがあります。毎日お子様をよく見てあげて、大丈夫かどうか確認してあげてほしいです。

コメント

  1. ゆい より:

    こんばんは。

    最レについて、記事を書いて頂きありがとうこざいました。
    演習量に差が出る。。ハッとしました。
    なかなか塾では教えてくれない事も沢山教えて頂きありがとうございました。
    8月までなんとか頑張って行きます。幸い息子は、勉強はしんどいけど、楽しいようです。何よりです。。

    不安だらけの毎日ですが、甲陽に憧れてずっと頑張ってきた息子を全力でサポートしたいと思います。

    本当にありがございました。

    • bonzukun_mother より:

      こんばんは。記事を読んでくださってありがとうございます。
      内容はかなり本音を書きました。
      8月までの時期は、9月以降に全力で直近の過去問解きをするための
      下地作りとお子様に説明してあげてください。
      夏に地慣らしがしっかり出来ていれば、大丈夫ですよ!
      しんどくても楽しいとは頼もしい言葉ですね。しっかりしたお子様でうらやましいです。
      GWを有意義にお過ごしください。応援しています!

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