梅雨入り前後から多くのお子様がはまりやすい「中だるみ」の記事を何回か書いております。4月に1回(5~6月に中だるみになる理由とその対策)、昨日「まもなく梅雨=中だるみの季節です」を掲載しましたが、では、日々の勉強をどう進めれば、だるさから抜け出せるかについては触れられていませんでした。
湿度80%近くになると、子どもも大人も体がだるくなり、とてもじゃないですが、長時間集中することはできません。そんな中で、我が家が実際に行った中だるみ対策を思いつく限り書いていきます。どれも簡単に真似できることばかりです!
■メリハリをつけて勉強する
いちばんはこれに尽きます! 必ずご用意いただきたいのはタイマー。秒単位で計れるもので、デジタルが見やすいです。我が家が今でも愛用するのはこれです。今は同じメーカーから消音機能付きのタイマーが出ています。光だけで時間を知らせてくれる機能付きです。タイマーは朝の計算学習や、過去問解き、普段の宿題を解く際に必ず必要ですので、1個は常備していただきたいです。
だるいなーと思い始めると、とことんだるくなってしまうので、気持ちを切り替えて、てきぱき頑張ろう!と朝からお子様を元気よく起こして、朝食後の朝学習を手早く済ませることから始めます。
朝学習の計算と漢字演習で、計算10分、漢字10分(プラス間違い問題の直しもあるので合計で30分ほどかかります)だけは集中して勉強しよう、それが終わったら休憩!と、勉強時間と休憩時間の切り替えを分かりやすくします。
タイマーはお子様に時間セットしてもらうと、設定時間を自覚して勉強が始められます。ぼんず君は自分で「よーい、始め」と声を出して、「ピッ」とボタンを押して勉強を始めていました。中2の今でも全く同じスタイルです。タイマーはだいぶ古くなりましたが、まだまだ現役です。初見の問題を考える時、英文の長文読解問題を解く時、国語の記述問題を書く時、常に時間をセットしています。
決めた量の朝学習が終わったら、小学校に行くまでの時間はゴロゴロしてもOKにしました。2~3分でも転がれるのが嬉しかったようです。
■予定を決めて、その日のゴールに向けて親子でがんばる
塾から帰宅後にも勉強する必要がある場合は、〇時までにご飯を終えて、〇時までに風呂から出て、〇時から〇時まで勉強。それが終わったら、自由時間!と始める前に、予定を伝えました。普段は時間ではなく、内容で勉強を区切っていましたが(算数の宿題を全部終わらすなど)、梅雨時期はいつまでたっても終わりません。
30分程度で勉強時間を区切り、科目を変えたり、内容を変えることで、飽きがこないようにしました。科目の順番も工夫しました。どつぼにはまりそうな科目は最後。とりかかりやすい順に始める。普段はほぼ出さないヒントも、しんどそうにしている時は小出しにして、うんうんうなるだけで30分使って得るものがない時間の使い方を避けました。
これは梅雨時期に限ったことではなく、分からないものはどれだけ一人で考えさせても分からないのです。多少の助けは必要です。
■奥の手の「ごほうび」を使う
スマホやゲーム機のような高額商品ではありません。飴やジュース、個包装の菓子(源氏パイなど)をよく使いました。勉強を続けると甘い物が食べたくなるので、ちょうどよいです。母「算数終わったら何食べる?」ぼ「ハッピーターン!」のような感じで、区切りでさっと食べられるおやつを渡しました。
復習テストや公開学力テストの好成績に対するごほうびで現金を用意した時期もありましたが、6年生の途中でいつの間にか立ち消えになりました。上位を狙うのはお小遣いのためではなく、A判定や目標偏差値に到達するためであることが、受験学年になると見えてきたからだと思います。
5年生くらいまでは、現金プレゼントはとてつもなく効果がありました。成績に対して小遣いを渡すことは賛否両論がありますが、我が家のように固定制の小遣い制度を導入しておらず、お子様のやる気を引き出せるのであれば、よいと思います。ただ、おおっぴらに話す必要はないことですね。
■その日の予定が終わったら、寝る
体力回復と温存のためです。疲れているのですぐに眠れると思いきや、脳の疲れ>体の疲れの状態だと、頭がさえて眠れない場合があります。
そんな時は1分間スクワット競争(1分間で何回スクワットができるか、ぼんず君と私で競争しました)や、ストレッチ競争(開脚の広さを競うとか、まぁくだらないことをしていますね)でぼんず君の体を動かさせて、少しでも眠りにつけるような工夫をしました。
それでもダメな時は、奥の手のマッサージです。ふくらはぎから上にリンパを手で流してやると、すぐに寝ました。
皆さんがだるいと感じる時期に、メリハリをつけた勉強で差を広げることを狙って、こそっとがんばってください。7月梅雨が明けると、受験生はここから統一入試まで走り続ける毎日です。梅雨の時期をうまく活用されてくださいね。
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