【記事紹介】東大寺学園・奈良の名門校は読み聞かせで秀才を育てる

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本日は、東京経済オンラインの記事「奈良の名門校は読み聞かせで秀才を育てる~東大寺学園「雑談だらけ」の読書授業」の記事を紹介します。

東大寺を母体とする奈良の中高一貫男子校、東大寺学園は、1学年220名ほどでありながら、東大・京大・国立大医学部へ140名近くが合格する、全国屈指の進学校です。

東大寺学園で行われる授業は、どの科目も先生の裁量に任される自由な要素が強いですが、記事ではある日の国語の授業が実況のごとく詳細に描写されています。

この日は、国語の先生が東大寺での学生時代に自分たちで作った手作りの文庫本を生徒に回覧しながら、本を読む面白さや本を作ることがより面白いことを、学生時代のエピソードをからめながら面白おかしく説明します。

授業の後半で、やっと国語の授業らしい内容に入ります。使う題材は教科書ではなく、先生が選定した本で、この日は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」です。

先生は本編を朗読し、続いて黒板に「なぜ蜘蛛の糸は断たれたか」と書きます。続いて口頭で「ノートにこの解説を書いてください。制限時間5分」と伝えます。生徒たちがノートに書いている間、先生は教室内を回覧しながら、生徒とコミュニケーションを取り続けます。

生徒たちは自由に意見を言い先生がそれに答えながら、本題に近づいていきます。誰が蜘蛛の糸を切ったのか? なぜ糸は切れたのか? 天国と地獄を例えに出しながらの人間の在り方など、道徳に近い内容を説きながら、授業は終盤に向かいます。最後は「まとめておいてください」で授業が終わっているので、提出課題になっているのでしょうか。

もう1つは「読書の時間」が紹介されています。週1回の読書の時間は、40年以上前から続くもので、その内容は国語の先生にゆだねられています。教科書に書かれていることをそのとおりに教えるのではなく、生徒たちに何を伝えたいのか、それを伝えるにはどんな教材を使って、どんな授業を展開すればいいのかを、先生が一から考えます。

先生が自由に、自分の信じる教育を行う「読書の授業」は、東大寺学園の学校文化を象徴するものの1つとも言えるでしょう。

上位の最難関校になるほど、授業内容における先生の裁量度が大きくなります。雑談ばかりに見える授業もあれば、教科書や問題集を一切使用せず、独自のプリントが使われたり、中1からいきなり高校の内容を扱われたり、その自由度はちょっとした大学並みの印象があります。

大学受験に直結する演習(=訓練)を期待される保護者様から見ると、「ちゃんと授業をしてほしい」「もっと面倒見をよくしてほしい」と思われるかもしれません。勉強の手厚いフォローや面倒見を期待されるのであれば、超難関校ではなく、「わが校は塾要らずの面倒見がよい学校です」とうたわれるところにお子様を進学させる方が、保護者様が勉強に関わる度合いが少なく、ご満足いただけるのではと思います。

超難関校は、よく言えば、自主性を重んじる、悪く言えば放置気味です。この放置はほったらかしという意味ではなく、辛抱強く見守っていると解釈していただきたいです。

このようなお釈迦様の手の平の上で転がされるような、自由な授業が成り立つのは、何よりも入学してくる生徒さんの資質が極めて高いからと言えます。記事で紹介する内容の授業は、すべての学校で成り立つわけではありません。合わせて、先生の高い指導力と確立された指導方針も必須です。

東大寺学園はのんびりしているようで、当然ですが、英語や数学などの主要科目は入学当初から相当早い進度で進みます。高2の秋から大学受験モードに切り替えて、猛勉強に入りますが、それまでの数年間は、詰込み学習ではなく、もっと奥の深い、思考力を磨くような授業が中心になります。それをもどかしいと思うか、人間力形成の上でありがたいと感じられるかは、学校選択の一助になると思います。

もっとも、灘中や東大寺学園は、誰でも簡単に入学できる学校ではありませんので、まずは合格に届く学力をつけることからです。記事を拝見するだけでも、うらやましいなぁ、恵まれているなぁと思われる保護者様は、東大寺学園の教育方針と相性が良いと思います。ちょっと遠いですが、一度説明会に足を運んでいただく価値のある学校です。

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