昨日の記事は東京経済オンラインの記事紹介でしたが、後半の内容は国語の読解文を解いたり、記述問題を解く上での考え方の1つとなってしまいました。
国語の記述問題や難解な長文読解問題対策は、中学受験時にぼんず君が最後まで苦しんだ要素です。
私の考えは、国語の読解と記述力は集団授業では身に付けることが難しい(または時間がかかる)です。我が家は6年の7月から国語の個別指導を受け始めて、国語の過去問対策は個別塾にかなりお願いをしました。
個別塾の先生の教え方を見て分かったのは、「国語の指導は家庭でもできる」ですが、5年生の秋までの条件をつけます。理由は、力が付いたことが実感できるまでに半年は必要だからです。
記述や読解に関する小技を身に付けても、最も基礎となる語彙力が不足していては太刀打ちできません。
■国語力の三本柱を築く
私が考える「国語対策」に必要な3つの力は
- 語彙力
- 読解力
- 記述力
です。1番目から取り組みやすい順序です。
そして、1番目から時間がかかるものです。
記述力は、1と2がない状態では積み上げることができませんので、まずは1の語彙力アップを目指すやり方をご紹介していきます。
語彙力のアップが必要だからと、文章題や漢字、文法を全く放置してよいわけではありません。これらの問題はマスターコース(通常の授業)で毎週触れる機会があるはずです。
通常の授業を大切に受けて、宿題をきちんと解いて、毎週の復習テストで目標得点が取れるようにがんばり続けることは、必ず必要です。
その上で、1の語彙力アップ対策は追加で乗ってくる勉強とお考えください。
■4年生までにおすすめの本
語彙力アップを目指すための入門書籍として、「言葉力」シリーズをおすすめします。
言葉力 季節と暮らし編(残念ながら絶版で、アマゾンでは以前の120回計算テキストのように高額で取引されています。これは再販の予定がないでしょうから、入手困難な本です。優れた内容で、3冊の中ではこれがいちばんよかったです。)
A4版の大きい本です。1100の本はかなり基礎的な言葉を集めたものなので、2年生くらいからでも十分使っていただけます。
1200はやや難しいです。それでも最難関校の入試レベルにはまだまだ十分ではありませんが、基礎がないと応用に進むことはできません。
どんな使い方でもよいと思います。我が家では、音読させて、どんな意味かお子様に説明させて、その単語を使った例文を即興で作らせるというやり方で進めました。
覚えているかどうか分かりませんが、とにかく2冊を最後まで終わらせました。
このドリル版があるといいのにな、と思いましたが、2019年3月に発売されています。
中身を見たことがないので詳細はお伝えできません。申し訳ありません。えいやあとアマゾンで購入してしまうか、または書店に実物があれば一度ご覧になられてみてください。
■5年以降、次のステップ本
言葉力シリーズを終えたお子様、または言葉力シリーズを使わなくても日頃から読書や新聞が好きで、語彙力はある程度お持ちのお子様におすすめの本をご紹介します。
大きい新書版と文庫本サイズの2種類があります。我が家は文庫本を使用しました。
単語とその意味が載っているだけのシンプルな作りですが、語彙の選定が素晴らしいです。これを1冊やり終えると、かなり語彙力がつくと思います。
わが家は1年以上かけて知らない語彙をつぶしていきました。
■塾の教材ですが、とてもよい語彙の本
国語の個別塾の先生に「よい本がありますよ」と教えていただきました。
希学園の国語要覧(語彙編)です。
市販されておらず、塾生しか購入できません。メルカリで時々出品されています。アラートに入れておくとよいです。
この本のよいところは、外来語の一覧があるところです。外来語対策の本は以前に何冊かご紹介したことがありますが、中学受験に特化した外来語の本は塾のテキスト以外にはないと思います。
浜学園が外来語対策の教材を配ってくれるのは、我が家の時は6年生からでした。5年生までの灘合でパラパラっといただくことはありましたが、本または冊子で早めにいただきたかったですね。
■おすすめしない本
ずばり、マンガの語彙本です。我が家も低学年時代に随分購入しましたが、全く役に立ちませんでした。単元ごとに読ませてその内容を質問しても、つまらないギャグばかりを覚えていて、無駄だったな…と購入を後悔しました。
わが家が購入したのは、「ドラえもん国語おもしろ攻略」のシリーズです。ぼんず君はゲラゲラ笑いながら楽しくギャグ部分だけを繰り返し読んでいました。1冊900円以上もするのに、もーー!という気持ちです。
「難語2000マンガでクイズ」も購入しましたが、我が家には合わなかったです。
学習漫画でよかったのは「日本の歴史」だけです。
■まとめ
語彙力を付けるのは、とにかく時間がかかります。年単位で長い目で見ながら、コツコツと覚えていく=知らない言葉をつぶしていくしかありません。
暗記と並行して、できれば本を読んだり、新聞を眺めて、覚えた言葉が実際の文章でどのように使われているかを見ていただくのが効果的です。
覚えた言葉を本などで見つけたらポイントゲット!のようなゲーム感覚で、低学年のうちは楽しく勉強できるといいですね。
4年生、5年生はやや本気で、6年生は今から語彙を覚える時間を作るのは難しいです。過去問を解きながら、文章内で出てきた難しい言葉を1つずつ確認することは必要です。
別の機会に、読解や記述に関する記事をまとめたいと思います。「別の機会に…」と書きながら忘れているテーマが多いので、リクエストをいただけると嬉しいです。
コメント
公開での物語文の攻略方法を教えて下さい。
こんばんは。コメントありがとうございます。
6年生向けの返信が続いていますので、少し時間がかかるかもしれませんが、
記事にできるかどうか検討してみますね。
毎日必ず拝見しています。
社会の過去問の活用法の続きをお願いします。
六年生盛り上がってきました!
おはようございます。
リクエストありがとうございました!
今朝の記事でアップしました。ぜひご一読ください。