算数のセンスやひらめきを育てる月刊誌「中学への算数」

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(教材)算数

■「中学への算数」は難解ですが有益な月刊誌です

最難関中学を目指すお子様であれば「中学への算数」という月刊誌の名前を聞いたことがあると思います。中には毎月購入して掲載問題を解いたり、学力コンテストに応募しているお子様もいらっしゃるかもしれません。

ぼんず君は小学生の時に「中学への算数」を毎月購入した時期がありましたが、あまりの難しさに「やらない方がよい」と判断して購入を止めました。学力コンテスト(毎月3~4問の問題を解いて応募すると、2週間ほどで添削された答案が返却されます。優秀者は誌面に名前が掲載されます)は全く歯が当たず、これを続けると数学の苦手意識を持たせてしまうと判断しました。

「中学への算数」 は算数の難問に挑戦することが好きなお子様、算数オリンピックに自分から参加したいと言うようなお子様には効果があると思いますが、それなりの基礎がないとやや難しい内容です。

雑誌の編集方針を見ていただくと「中学への算数」が目指す内容がよく分かります。

「最近の中学入試では、型にこだわらない新傾向問題が増えています。これらは、ためしたり、かぞえたり、整理したり、場合を分けたり、規則性を発見したり、グラフを書いたり、図形を動かしたり、立体をいろいろとりあつかったり、というように、単なる反復練習では解くことのできない、数学的な発想力や思考力を要求される問題です。それに応える力を育てることが本誌の最大の目標です。同時に、受験を離れたところでも、算数のおもしろさ、楽しさを伝えていきます。」

「中学への算数」を活用できるかどうかの目安として、学力コンテストの問題が解けるかどうかは判断基準の1つになります。

■ひらめきやセンスを補う「中学への算数」

中学への算数」の内容が極めて高度で難解である理由の1つは、最難関中の算数の入試問題の出題傾向と関連があります。灘、甲陽、東大寺などの算数の入試問題の中には、塾で習ったすべての事柄を理解していても解けない問題がいくつもあります。

問題が難しいというよりは、解法を導くために「ひらめき」が必要が問題があり、このひらめき(センスともいわれます)は塾の講義や問題演習だけでは取得することは難しいために、いつまでも解けない問題が存在してしまいます。

ひらめきが必要だな…と感じることが多かった単元は、平面図形、立体図形、独特の数の性質です。赤本の解説をどれだけ読んでも、最初のとっかかりをどう発想するか分からない問題がいくつもありました。

算数のセンスを自学で養うことは非常に難しいですが、取得方法の1つとして「中学への算数」のような雑誌の活用があります。

問題を解く上での切り口や考え方の解説を毎月読み続けることで、実際に問題を解く際に「この問題見たことある」と思い出すかもしれません。これはひらめきとはやや異なりますが、「中学への算数」を読んだことがないお子様よりは難問の解法の糸口をつかめる可能性が高くなります。

■中学以降の数学は努力や演習で対応できます

最難関中学の算数の入試問題には「ひらめき」や「独特のセンス」がないと解けない問題が一定数ありますが、大学入試の数学の問題は「ひらめき」や「センス」よりも「積み重ね」「経験」「演習量」の方が力が発揮できる領域が多いです。

中学受験の算数は「狭い範囲をどこまでも深く」問う問題が多かったのに対して、大学入試の数学は「膨大な範囲からまんべんなく知識を問う」出題傾向に変わることもあり、「中学への算数」に比べると「高校への数学」の内容はかなり取り組みやすいです。

小学生の頃はどうしたらよいか途方に暮れていた「中学への算数」でしたが、「高校への数学」は「分かる。そうだよねー」と言いながら問題を解いたり、読み物を読んでいます。学力コンテストは提出したり、しなかったりです。

中学受験で天才肌だったお子様は、おそらく「高校への数学」を飛ばして、「大学への数学」を楽々とこなしているかもしれませんが、進度の早い方を見て焦る必要はありません。最終ゴールに向けてぶれずに前に進むことと、数学で得点できるという自信を持つことができればそれで十分です。

「中学への算数」よりは取り組みやすくなったとはいえ、「高校への数学」は簡単ではありません。まだまだ難しいです。「中学への算数」や「高校への数学」をやってみようかな?と思うお子様の前向きな姿勢をまずは褒めてあげてほしいです。

■学力コンテストへの応募をおすすめします

「高校への数学」も「中学への算数」と同様に学力コンテストがあります。現在発売中の7月号の学力コンテスト答案締め切りは6月24日(水)当日消印までです。答案は7月13日以降に返送される予定です(「中学への算数」の応募締め切りは6/22です)。

学力コンテストに応募するには、「高校への数学」最新号を購入して、本誌の答案用紙で応募する必要があります。別途、添削料金738円も必要です。毎月応募する場合は便利でお得な回数券もあります。

優秀者は氏名と学校名、学年が掲載されます。掲載欄には全国の有名私立中学校名が並びます。学年は1年生から3年生まで掲載されています。学校名ではなく、〇〇市のような地名の方はおそらく公立中学校在籍です。結構な人数の方が地名表記です。

答案用紙の通信欄に今月の感想などを書いて送ることができます。通信欄は誌面に掲載されることがあり、文面だけではなく、名前、学校、点数まで掲載されてしまいます。「出来の悪い点数と本名がコメントと一緒に載ると恥ずかしいね」とぼんず君に話したところ、「匿名希望の時は×をつけるんだよ」と教えてもらいました。

通信欄のコメントは「真面目だなー」「数学が好きなんだな」と感じられる内容が多いです。好きな科目=得意科目だなと改めて感じさせられます。学力コンテスト、一度試していただきたいです。

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