■英作文はZ会の通信添削がおすすめです
中3になってからの鉄緑会・英語は難易度がアップしています。
長文は中2の時点ですでに非常に難しかったですが、それに加えてリスニングや英作文も一人で予習を終わらせるのが難しい内容になりました。
英作文は国語の記述対策と同様に、書いた英作文をそれなりの能力がある人に添削してもらわないと力がつきません。鉄緑会では複数の文章で書く英作文の提出宿題がありますが、それ以外の短文の英作文は私が添削しています。
「これ間違えるだろうな」と思う問題は出題者の意図通りに引っかかっており、ぼんず君がまともな英作文が書けるようになるのは最低でも1年は必要な状態です。
私は英作文に特化した問題集は使用しません。どんなに解答が分厚い問題集を使っても、結局は誰か(我が家の場合は私です)が添削しないと、正確に英語を書けるようにはならないからです。英作文の解答は1つだけではなく、複数の表現が正解の範囲に入ります。得点できる表現を問題文から判断するのは、かなり難易度が高いです。通信添削であればZ会がいちばんおすすめです。
■リスニング対策
鉄緑会のリスニングは中3から非常にスピードが速くなりました。非常に早いスピードの会話文を聞き取らなければなりません。第1週から今まで(第11週)までの全部のリスニング問題の音声を聞きましたが、音がつながって聞こえるリエゾン(リンキング)対策がいちばん必要だと思い、市販教材を探しました。
これは会話文や長文を朗読を聞いて穴埋め問題を解くタイプの本ではありません。様々な子音の音を1パターンずつ分類して、その音を含む単語の音声を聞いて子音に慣れるための本です。
一見すると非常に遠回りな学習法ですが、自然な速度の英会話(映画のセリフをイメージしていただくと分かりやすいです。あれは全然聞き取れないですよね。理由は速さだけではありませんが…)を聞き取れるようになるためには、子音に慣れて、リエゾンを瞬時に捉えることができなければなりません。
ぼんず君は、回りくどくて、いつ効果が出るか分からないこの学習方法を非常に嫌がりましたが、そこは食べ物やおやつで釣りながら、休校期間に短時間でいいので毎日リスニングを続けました。
2カ月以上続けた結果、教材使用前の鉄緑会リスニング問題の正解率が4割だとすると、使用2カ月後で正解率は7割程度まで上昇しました。
「英語耳」以外にもリスニング力を高める工夫をいくつか取り入れましたが、リエゾン対策は「英語耳」が効きました。これは1度できるようになれば、繰り返し聞く必要はありません。
リスニング学習では、正確な子音と母音の音の聞き取りはどこかの段階で達成する必要がありますので、時間に余裕のある中学時代に試されるのはいかがでしょうか。
■書き取り(ディクテーション)対策
鉄緑会の英語リスニング問題は、単語を聞き取ってカッコの中に書き込むディクテーションの問題も出題されます。そのために、基礎的なディクテーション対策の問題集を1冊選びました。
写真の本は古い版のものです。内容はタイトルのものとほぼ同じです。
こちらの内容は、音声を聞きながら空欄に入る英語を聞き取って書く問題で構成されています。ごく初歩的な難易度からスタートしますので、中1で初めて英語を勉強したばかりの中1生でも使えます。
解き進めるにつれて、だんだんと内容が難しくなります。最後は英語の冗談を聞き取る問題になりますが、これはぼんず君は全然解けませんでした。音を聞き取って空欄に書き込むことができても、「この英語の何が冗談なの?」と考え込んでいました。
英語にもシャレやダジャレがあるのですが、本当にくだらないのです。くだらない例を挙げます。
ダジャレ1
Aさん「この間、空港で知人に挨拶したら逮捕されたよ。」
Bさん「どうしてまた?」
Aさん「ハーイ、ジャック(=ハイジャック)」
ダジャレ2
馬がケガしてホース ピタル(=病院)
…くだらないですね。親父ギャグの英訳は
a dad joke
です。くだらないギャグを言うのは万国共通で同じようです。
ディクテーション対策は、今回のような長期の休校や夏休みなどの長期休暇中に余力があればおすすめします。
■長文読解対策
「英文解釈教室」という昔からのベストセラーを購入しましたが、ぼんず君にはまだ少し早いことが分かり、いったん封印しました。ここまで複雑な構造の文を読み取る練習の前に、1ページ程度の長文を早く読み込んで、全体の内容を把握する練習をするのがよいと思い、選んだ市販教材をご紹介します。
河合塾シリーズの本です。非常におすすめできる内容です。今回は①読み方・解き方編を購入しました。これ以外に②実践編・私立大対策、③実践編・国公立大対策があります。
段落ごとに長文の意味を取っていく練習にぴったりです。久々に素晴らしい問題集に巡り合えた気分です。②と③は見てないので分かりませんが、段落読みの練習が目的であれば①だけで十分かもしれません。
鉄緑会に通う生徒さんは、毎週4問の長文問題を解きます。しかも全部難しい問題ばかりです。長文問題の演習量は十分多いので、さらなる演習量を積むというよりも、段落読みをするために注意することを身に付ける上で活用していただきたい本です。
ぱらっと全部に目を通しましたが、本当に役立つ内容が盛りだくさんです。平易な表現で各ポイントがまとめられてありますが、その内容は「英文解釈教室」と通じるものがあります。
段落読みは我が家の今後の課題です。夏休み中に集中してできるといいですが、今年の夏休みは普段よりも短く、塾の夏期講習日程も分からないため、どのような夏休みになるか予想ができません。日程的に遠出は難しそうです。どうなることでしょうか。
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