2月からの他塾の志望校別特訓(灘コース)に参加すべきか

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(6年)志望校別特訓

■5年生はまもなく受験学年になります

まもなく塾の新学年が始まる2月になります。

今の5年生は、いよいよ受験学年です。まだぴんとこないお子様もいらっしゃるかもしれませんが、1年なんてあっという間です。

つい先日受験を終えたお子様の多くは、入試直前期に「もっと早く真剣に勉強を始めればよかった」と思ったことでしょう。我が家もそうでした。中には「早く勉強を始めなかった状態での入試結果は、自分の本当の実力ではない」と思っているお子様もいらっしゃるかもしれません。

1月の入試結果は、客観的に見て現時点でのお子様の学力・実力をそのまま反映したものです。準備不足、時間不足、意識不足、すべてあらかじめどうにでもなったことで、条件はすべてのお子様で同じです。

来年の1月に「もっと時間があれば本番の試験で解けたのに」と思わなくてもいいように、2月の始めから受験学年のスタートダッシュをうまく進めていただきたいです。

■2月開始の他塾志望校別特訓が気になります

2月から実施されている他塾の志望校別特訓に参加することをお悩み中の保護者様・お子様がいらっしゃるかもしれません。参加の目的はいろいろあります。

  • 応用力にさらに磨きをかけたい。
  • 志望校に特化したレベルの高い講義を受ければ、難しい問題が解けるようになるのではないか。
  • お子様のやる気を引き出したい。

浜学園の日曜志望校別特訓(日特)は昨年は7月から始まりました。7月の時点では「最難関」「難関」のような一括りでコースが始まり、中学校別に分かれておりません。

志望する中学校の入試問題に特化した内容となるのは秋以降です。

それでは遅すぎるのではないか。もっと早い時期から志望校の出題形式に即した問題を解き始めれば学力が付くのではないかと思う保護者様の目に留まるのが、2月から志望校別特訓(志別:しべつと読みます)を始める塾の講習です。

■我が家は他塾志望校別特訓参加を見送りました

私の知る限りでは、2月から本格的な志望校別特訓を始める塾は希学園だけです。

2021年2月から10のコースが開始されます。

  • 男子:灘、東大寺、甲陽、星光&西大和、洛星&洛南
  • 女子:神戸女学院、四天王寺、洛南&西大和
  • 共学:六甲&須磨、難関中

2020年度の6年生人数524名(合格実績発表を参照)と比較すると、コースの種類は多いです。

希学園の志望校別特訓は、2月開始、毎月第1と第3日曜日の実施で、毎回の内容は講義と実力テスト(または確認テスト)+学習サポートルーム(居残りで宿題をする時間)です。おそらく1日12時間近く塾で過ごすことになると思います。

ぼんず君が小6になる頃、希学園の志望校別特訓は非常に興味があったので、詳細が知りたくて実際に塾で説明を聞きに行ったことがあります。その場で、灘コースと東大寺コースの教材を見せてもらいました。ついでにマスターコースのテキストも見せてもらいました。

志望校別特訓のコンセプト、教材、講義内容など非常に魅力的でしたが、結論として我が家は申し込みをしませんでした。理由はいくつかあります。

■灘コースのテキストは素晴らしいです

灘コースの志望校別特訓のテキストは素晴らしいの一言です。テキストだけ販売してほしいなあと心から思いました。コースを申し込んでテキストを購入し、コースは欠席することでテキストを入手することも考えました。それではほどなくコース資格を失うでしょうし、費用もかかりすぎるので止めました。

コース教材はB4コピーをホチキス留めしただけの簡易版だったので驚きました。表紙も白のコピー用紙です。その分、毎年の改訂は容易で、最新の傾向を反映させることも可能といえます。

悩んだ結果、希学園の志望校別特訓を申し込まなかった理由は主に2つあります。

  1. 2月時点で試験問題に近い難易度の問題を解く実力がぼんず君にはなかった。
  2. 毎月2回の日曜日を丸々つぶして参加するよりも先にすべき課題がいくつもあった。

東大寺コースのテキストは、実際の入試問題よりも難易度が低い印象を受けました。2020年、2021年と難問揃いの近年の算数に対応するのは難しいのでは、と思いましたが、直近のテキストは灘寄りの内容に改訂されているかもしれません。数学以外の科目では、出題傾向とずれた内容もありました。私の感想ですので、気になる保護者様は教室で実物を見せてもらうことをおすすめします。

■参加人数は徐々に絞られます

現時点で志望校の入試問題を解く実力はないものの、コースに参加することで学力アップを図ったり、お子様のやる気を引き出したいとお考えの場合はどうでしょうか。

私の意見は、実力以上の難問ばかりを解いても学力アップにはつながらないということです。

また、希学園の志望校別特訓は極めて厳密な資格制があるために、成績が一定以下の場合は継続受講できなくなります。塾生は毎月の公開学力テストと志別でのテスト成績で、志別コース資格の維持が決まるようですが、塾外生は希の公開学力テストを受験できないため(浜学園の場合、公開学力テストは同日実施)、浜の成績で代用しますと見学時に説明されました。現在はルールが変更されているかもしれません。

希の志望校別特訓は、コースに参加することで成績を上げるためというよりも、ある程度の実力のあるお子様の学力をさらに高めることを目的としているように思えます。

コース資格を失って別のコースに移るよう言われた場合、次に希望するコースの定員が満席であれば移れないこともあるようです。浜学園のように1コースで何クラスも設定されていないからです。資格を満たさない他塾生には厳しい判断が下されるのではないかと予想します。

灘コースだけは人数が多く、2月のスタート時は100名以上が在籍し、複数クラスでコースが運営されますが、次第に人数が絞られて最終的には開始時の半分前後の人数になります。

2021年の灘中合格者は47名、合格率は55%と発表されています(2021/01/22現在)。ここから計算すると、2020年度の灘コースの最終的な人数は85名ほどです。

■飛び級、灘合組なら参加検討の一考あり

まとめとしては、他塾から希学園の志望校別特訓への参加をご検討中の場合、男子について私がおすすめできるコースは灘コースです。

講座内容は極めて難易度が高く、また複数クラス設置の中で1組に在籍するには相当高い学力が必要です。浜生で例えると飛び級の方、灘合資格をお持ちの方であれば授業やテストについて行けるのではないかと思います。

2月からずっとあの完成度の高いテキストで学習を続ければ確実に有利でしょうが、月2回の日曜日が2月からつぶれるのは負担が大きいです。さらに参加する時間の数倍の予習復習時間も必要です。

浜学園のマスターコースに通いながら、希学園の志望校別特訓灘コースも受講しようとお考えの場合、

  • マスターコースの学習と余裕で両立できる
  • 希の志望校別特訓で1組に入れる

のであれば、参加を検討する価値はあると思います。無理をして他塾のコースに参加するのはおすすめできません。浜生であれば、マスターコース+最レ(あまりおすすめできませんが…)+灘合+公開学力テスト後の特訓(今もあるのでしょうか)を完璧にやり込むことをまずはおすすめしたいです。その上で、プラスアルファの学習を乗せていくことを考えるのはいかがでしょうか。

希の志望校別特訓は、成績抜群の浜生であれば夏くらいまでであれば大歓迎で受け入れてもらえます。焦らなくても大丈夫です。

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