6月の実用英語検定(英検)を受験して一次試験を合格されたお子様は、7月の二次試験の受験票が届いたと思います。我が家は準2級から受験予定で、今はまだ準2級に合格できる実力がついていないので、受験はしておりません。中2のうちに合格できるといいですが、英検対策としてわざわざ時間を取って一次試験対策はしません。2級までは何もしなくても、学校や塾の勉強をしていれば自然と一次試験に合格できる力が付くと考えています。
我が家は中学受験が終わるまでは英語の勉強はしたことがなく、受験終了後からのくもんの中学英語基礎がための問題集が英語学習のスタートです。その後は中学校の授業を軸に、塾と自宅学習で補っています。1年半で随分進歩したと思います。英語の学習については今のところ順調です。
英検に関しては、1次試験対策で事前準備が必要なのはヒアリングとアクセント問題だけです。アクセント問題は、今だにぼんず君は英語の音読を嫌がって、時々音読させると驚くような(大間違いの)読み方をしているので、この先英語学習を続ける上で、大きく足を引っ張ると思います。何度注意しても聞かないんですね。後で困っても知りませんよ、という気持ちです。
1次試験と違って、2次試験の面接は事前準備が必要です。受験はまだ少し先になりますが、ぼんず君が面接にどの程度対応できるか知りたくて、自宅で模擬面接をやってみました。その際に、ひっくり返りそうなほどの驚きの連続でしたので、その内容をご紹介します。
7月に英検2次試験を受験予定で、もしまだ何の準備もされていないお子様(特に男児)の保護者様は、多少当てはまる内容があると思いますので、面接準備にご活用ください。
■二次試験の内容
英検3級と準2級は、二次試験の面接形式はほぼ同じです。
- 最初に短い2~3文程度の英文を音読する。
- 英文の内容に関する質問に、英語で解答する。
- イラストを渡され、イラストの内容に関する質問に、英語で解答する(2問)
- 日常生活の事柄について英語で質問され、英語で解答する。
音読1問と、質問4問、計5問の構成です。1問5点配点です。部分点もあります。合格の目安は20点以上です。1次試験を通過できた後の合格率は、3級で9割以上、準2級で8割以上と言われています。合格率高いですね。1次の筆記試験を通過できれば、まず合格できます。
と、思っていましたが、ぼんず君に模擬面接をやってみて分かったことは、事前に何の準備もしないで二次試験を受けに行くと、不合格になる方もいらっしゃるだろうということです。ぼんず君の模擬面接でのNG対応をご紹介します。
■模擬面接開始直後からNG連発
「じゃあやってみようか」と廊下にぼんず君を出して、部屋に入るところから始めてみました。ノックもしないで、いきなり部屋にドタドタ入り、「座ってください」とい言われる前にドカッと椅子に座りました。
実際に受験する時は、面接の流れのシナリオを書いて渡さないとダメだなと痛感。しかし、こんなに礼儀がなってないとは、親の躾がダメすぎです。
音読に入る前に、軽い会話が1つ挟まると思い、「今朝は何を食べましたか?」と英語で聞くと、「I had りんご」と日本語交じりの文章が返ってきました。おいおい。
次に、音読する用紙を渡そうとすると、無言で紙を持っていきました。もうびっくりです。本来は「Here you are.(これをどうぞ)」などと面接官が言ってから「Thank you.」と紙をもらうのが礼儀です。この紙は使い回しなので、音読終了後に返却する必要があります。ぼんず君は無言で突き返してきました。本題に入る前に、英語力以前の問題が山積しています。
■音読と質疑応答4問はまあよし
音読はものすごく流暢でなくてもいいので、詰まらないように読むことと、読み間違えたら、少し前から読み直せばよいと伝えていたので、これは問題ありませんでした。カードを見て答える問題もまあよし。最後の日常生活に関する質疑応答は、質問内容によっては全く回答できないかもしれないと思いました。
音読1問と質問3/4問が正解できれば、合格点に届くでしょう。模擬面接終了後、ぼんず君に採点内容を伝えました。
音読4点、質疑応答計16点、態度ゼロ点。合計20点でギリギリ合格点。ぼんず君は「態度ゼロ点って何?どこか問題あった?」と自分の無礼さを自覚していないようです。態度は満点で3点です。特別な準備なしに3点得点できるのですから、きちんと礼儀正しい対応を覚えてほしくて、1つずつ教えました。
■態度の得点を満点にする練習
こんなことを教えないといけないことが残念ですが、中学受験時代に戻ったつもりで、1つずつ説明しました。
- 部屋に入る時はまずノックをする。「May I come in ?(入っていいですか?)」とドアの外から聞き、「Come in.(どうぞ)」と言われてから入る。
- 最初に「Hello.(こんにちは)」とあいさつをする。
- 「Have a seat.(座ってください)」と言われてから座る。座る前に「Thank you.」と礼を言ってから座る。
- 座ったら名前を聞かれるので、「My name is Bonzu Warunosuke.」とはっきり答える。
- 質問前の会話は、緊張をほぐすためのものですが、あまりにも的外れな回答をしない。
- 音読で詰まってしまったら、少し前から読み直せばいい。
- 質問に対する回答は、省略ではなく、主語+動詞+目的語などの正確な英文で話すこと。
- カードの受け渡しは丁寧に。
- 「これで終わりです」と言われたら、礼を言って席を立ち、最後は「Bye」などのあいさつをする。
2次試験受験予定のお子様がいらっしゃる場合は、流れをさっと説明してあげれば、大丈夫です。試験時間は5分もないと思います。すぐに終わります。だからこそ、落ち着いて、丁寧な受け答えが必要です。保護者様が面接官で、模擬面接をやってみると完璧です。
■二次試験対策サイトの紹介
二次試験対策だけのために書籍を購入しなくても、対策向けのサイトがいろいろあります。
公式ページより
心配な方は過去6回分の面接問題の掲載されたCDをおすすめします。お値段お安いです。
公式サイトではありませんが、自由質疑で聞かれそうな質問をまとめたサイトがありましたので、ご紹介します。
上記サイトは1級から3級までの質疑応答練習問題が掲載されていますが、1級の内容はものすごく高度です。普段考えてないテーマだと苦しいですね。
英検を受験しないお子様でも、多くの中高一貫校では中3から高2までの間で短期留学制度を設ける学校が多いです。せっかくの制度を有意義に活用するためには、聞く・話す能力も磨く必要があります。何から始めたらよいか分からない場合は、英検の2次試験対策から始めてみると、勉強のきっかけになると思います。
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