本日は、家庭教師派遣で有名な「名門会」ウェブサイトのコラム「2019年浜学園の公開学力テストが変わる!?」をご紹介します。2018年12月、浜学園の進学説明会での保護者様向け説明の内容を元にまとめられた内容です。説明会では「6年生の公開学力テストの算数の平均点がこれまでよりも高くなるように変更する」との話があったそうです。
例年であれば、公開学力テストの5年生算数の平均点は50点台後半、6年生算数の平均点は40点台前半と、6年生になった時点で平均点は10点ほど下がります。科目別に見ても、算数と国語の平均点は20点近い差があり、科目間の平均点の差を近づけることが目的のようです。
この進学説明会後に実施された、2019年2月分の公開学力テストの6年生の実際の平均点を見てみると、算数44.5点(昨年2月は43.7点)、国語64.0点(昨年2月は50.9点)理科52.3点(昨年2月は51.1点)と、算数の平均点は昨年と0.8点上がっただけにとどまりました。
平均点だけを見ると大きな変化はないように思えますが、得点分布を見ると昨年との違いが分かります。
赤い線が2019年2月の得点分布で、昨年の緑色よりもグラフの形がなだらかになっていることが分かります。これは特定の層に人数が集中するのではなく、人数分布は全体的に分散されていることを示します。つまり、全体の中における立ち位置が明確になるテストに変わったことを意味します。これにより、学力の違いがより点数に反映されるようになるため、ミスの許されないテストになったといえます。
名門会の西村則康先生は指導歴35年以上の中学受験界におけるカリスマ的存在で、「中学受験は親が9割」をはじめとする著書を多数執筆されるだけでなく、東京、大阪、名古屋など全国各地での講演会活動、受験生の個別指導など、幅広く活躍されています。個別指導塾のSS-1とのコラボで保護者様向け説明会を実施されることもあるので、直接お話をお聞きになられたことのある保護者様もいらっしゃると思います。
私もSS-1主催の講演会で西村先生のお話を伺ったことがあります。「中学受験は親が9割」の書籍も購入していたので、講演会に持参したところ、サインだけでなく、アドバイスもいただけて、非常に感激したことを覚えています。
極めて物腰の柔らかい口調で、最近流行りの厳し目(オラオラ系)の指導を売りにする個別塾(具体名は書けませんので、ご想像ください。)とは対極のお人柄です。個別指導や家庭教師の評価ポイントは、お子様の成績アップだけなく、保護者様からの信頼を得られることも重要であることが、西村先生のご指導方針からよく分かります。
本日ご紹介したコラムは、タイトルだけ見ると、ライバル関係にある他社に浜学園が情報を渡すなんてどうしたのだろう?と驚きましたが、情報源が名門会の顧客である保護者様からということで納得しました。公開学力テストの出題方針が変わることを浜の先生方が軽々しくよそで話をするとは思えなかったからです。
このコラムを読んで思ったのは、6年生の公開学力テストの難易度が一気に上がるのは、超最難関&最難関校の受験者をより明確にするためだと私は思っていましたので、難易度を下げる必要はなく、すぐに例年通りの出題レベルと平均点になるだろうと推測しました。
コラムでは、3月の浜学園公開学力テスト6年算数の結果分析が掲載されていました。結論から言うと、2月よりも平均点は3点下がり、点数分布も昨年度の分布に近い形になりました。
保護者からの伝聞情報(しかも他塾情報)を自社のサイトに載せてしまうのはどうかと思いましたが(浜学園の許可を得ているのであれば問題ないですが、同業他社なので許可は下りないと思いますが、どうでしょうか。)、こうやって翌月に後追い情報を載せていることから、保護者様寄りの姿勢が感じられます。
西村先生をはじめとする名門会のベテラン先生方から直接個別指導を受けることは非常に難しいため、このようなコラムの閲覧や講演会への参加機会があれば、ぜひご参加いただきたいです。講演会終了後、先生の前にずらーーっと列が出来て、1人数分ですが質問できる場合があります。質問の際は先生の著書を持参すると「おっ(読んでくれているんだ)」と反応がよくなるかもしれません。
大手進学塾の先生は、名前を全面に出しての情報発信をされることは進学説明会でのお話以外では少ないです。浜学園の場合は「講師一覧」のページもないですね。なぜ掲載しないのかな?とずっと思っていました。進学説明会での情報、特に6年生向けの内容は非常に密度が濃く、どの進学塾でも6年生保護者様向けの進学説明会は参加の価値があります。
個別指導塾の先生方は大手進学塾の進学説明会情報を非常に重宝されていることは、6年生の時に個別塾に通っていた際に先生から伺ったことがありました。今回の名門会コラムを拝見していちばん思ったことは、大手進学塾が持つ情報量の多さと内容の希少性です。進学説明会欠席でも配布資料は後日入手可能です。せっかく大手塾に通うのであれば、いただける情報はすべて入手して、ぜひをチェックされてください。
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