■志望校別特訓の宿題は進んでいますか?
昨日の記事では、6年生の7月からは通常授業+志望校別特訓が始まるために、塾の宿題が単純計算で2倍になること、そのためには勉強時間を2倍にするか処理速度を2倍にする必要があること。さらに、2週間後の7月19日(日)の第2回志望校別特訓に間に合わせるためには、今週末までに志望校別特訓の宿題を半分以上終わらせる必要があることをご紹介しました。
さらっと書いていますが、ものすごく大変な内容です。保護者様の支援なしで、一人で計画を立てて黙々とこなせるお子様はめったにいません。大半のお子様は「早く始めなさいよ」と言われ続けてギリギリに動き出す感じです。
ぼんず君も面倒なことは先送りしたい性分で、毎回私はヤイヤイ言っていました。日特が終わって3日後あたりに宿題ノートを見てもまっさらな白紙状態で、
母「早く始めないと間に合わないでしょ!」
ぼ「ほかの勉強をやってたから時間がなかった。日特の宿題、難しいんだよ。知ってる?」
と毎回同じ会話をしたものです。のらりくらりされて私はストレスでじんましんだらけでした。
■時間が足りないのは全員同じ条件です
志望校別特訓の宿題は入試問題の古い過去問を中心に構成されているので、難しくて当然です。それでも、通常クラスの宿題は翌週の授業までに、志望校別特訓の宿題は2週間後の第2回目までに終わらせなければなりません。今週の日曜日は公開学力テストがあるので、週末の空き時間は思ったよりも少ないです。
ただ、時間が足りない条件は全員同じなので、宿題が終わらない言い訳にはなりません。早いお子様は1回目の日特が終わった1週間以内に志望校別特訓の宿題を終わらせて、次の週は過去問解きをしています。そうやって演習量を増やすお子様との学力差が一気に開くのが秋です。
ここから9月までの間で、通常授業の宿題を手抜きしたり、日曜志望校別特訓の宿題を不完全な状態で講義に参加し続けると、コース生全体の中での順位は確実に下がります。皆が必死で勉強を始める夏休み以降は勉強量を増やしても成績は簡単には上がりません。しかし、下がるのはあっという間です。
■科目別・マスターコース宿題の取り組み事例
我が家がどうやって通常授業と日曜志望校別特訓の宿題の両方をこなしたか、具体的な話をしていきます。両方ともいちばんのポイントは、
1問に使う時間を決めて、それを厳守する。
です。我が家の場合は、マスターの宿題をさっさと終わらせて残り時間の大半を日特の宿題に充てました。
マスターの宿題を解く際に私が注意して監督したことを科目別にまとめます。
- 算数:初見で解けた問題と出来なかった問題の区分。〇、△、×と解いた日付を書き込みました。7月以降は2回、3回と宿題を回すことはもう不可能なので、ぱっと見で分かる問題はもう二度と復習しなくてもよいと割り切りました。5年最レと重複する問題が多いので、6年マスター算数は楽でした。5年生のお子様はぜひとも最レ算数を選択されることをおすすめします。
- 国語:志望校の出題形式と大きく異なるために、5年生までの力の入れようから一転して、1問の時間を決めて真剣に解く→私が丸付けしてざっと解説し、終わり。で宿題を終わらせました。1問20分以内で解き、解説も入れて30分以内に終え、クラス落ちしない程度の点数が取れればいいと割り切りました。
- 理科は苦手教科だったので、これまでと変わらず全力で勉強させました。
■志望校別特訓の宿題の取り組み事例
志望校別特訓の宿題は、マスターとは一転して丁寧に解くことを心掛けました。1問にかける時間はきっちり計って解かせました。2~3分考えても分からない問題は、どれだけ考えても分からないからです。マスターと同様に、初見で解けた問題と出来なかった問題を区別して、2回目の見直し時は出来なかった問題を中心にやり直しました。
毎回宿題が最後まで残った科目は国語でした。1日1問ずつ解かせましたが、「国語始めるよー」と声をかけると、いきなりお腹が痛くなってトイレに逃げたり、ノロノロと鉛筆を削り始めたり、明らかに嫌そうでした。
志望校別特訓の国語はこれまでのマスターと異なり、記述で書かせる問題が増えて解答用紙を見るだけで解くのが憂鬱になっていたようです。そこをうまく解き始めさせるように持っていくことが保護者の仕事なのは分かりますが、毎日のことなのでイライラしました。
気分よく日特の宿題を始められるよう、算数で勢いづけて、理科で冷静になり、最後に国語を解かせて終わる順序でした。「さあ、算数が終わったら次は理科だよー」と司会者のように時間を計りながら、次の教科に頭を切り替えさせました。明るく声かけしても、心の中は「はよせいよ」という気持ちでいっぱいでした。
■マスターコースに力を入れる方がよい場合
志望校別特訓の翌週に半分以上の宿題を終わらせるには、これまでの勉強時間の半分近くを日特に使う必要があります。勉強時間を倍にできない以上、通常授業の宿題にかける時間を短くするしかありません。
マスターの宿題は1回勝負で全て終わらせるつもりで解き、宿題を2回、3回繰り返し解く勉強の仕方は止める必要があります。ただし、これは日曜志望校別特訓の超最難関コースに参加するお子様の場合のみです。
マスターコース、特に算数のB問題やC問題を初見で1問5分以内で解くことが難しいお子様は、マスターの勉強を雑にこなすとかえって成績が下がります。一部の超最難関中を除いて大半の中学校の算数はB問題が完璧に解ければ8割正解できるからです。
私の感覚では、超最難関コースのお子様の自宅学習時間配分は、マスター:日特=3:7くらい、最難関コースのお子様でマスター:日特=5:5くらいでしょうか。
5年最レ算数の仕上がりが完璧であれば、6年算数マスターに費やす時間はごくわずかで済みますし、理科が苦手であれば理科だけはマスターの宿題に時間をかけるなど、個々のお子様によって重点度は変わってきます。
限られた時間をどの宿題に多く時間を割くかの判断が難しい時は、教育相談で先生に質問することをおすすめします。6年生のお子様は、この週末で志望校別特訓の宿題を半分以上終わらせることを目標にがんばってください。
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