保護者様のコメント・質問から見える中学受験の課題

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中学受験全般

■昨年11月以降、多くのご質問を頂きました

昨年11月以降は社会の教科書まとめ教材をブログ上で頒布したり、年末年始に有料相談をお受けすることで、6年生を中心とする保護者様の生の声にリアルタイムで触れる機会が数多くありました。

現在は私のLINEはメッセージを受け取らない設定にしていますが、LINEをオープンにしている時は常時「ピローン」と音が鳴り続けていました。さすがにすべてのご質問にお答えすることはできませんでした。

中には解答に数千文字の文章が必要なご質問がありましたので、有料相談の場を設けることにしました。お子様に特化したご質問は有料相談で随時お受けいたします。

お受けできないケースもございますので、ご希望の方は記事下のリンクからご確認をお願いします。

ぼんず君の中学受験を終えての反省は、「もっと早くやっておけばよかったこと」の記事でまとめましたが、LINEやアメブロメッセージで拝見した保護者様のコメントから見えてきた問題は、ぼんず君の反省点のような「体を鍛えておけばよかった」のような抽象的なものではありませんでした。

学習に特化した問題点、生活習慣に関する課題など、学年ごとに多岐に渡る内容でした。一般的な内容に若干書き換えて、どの学年のお子様をお持ちの保護者様にもご参考いただける項目をいくつかご紹介いたします。

■勉強の時は必ずタイマーを使う

秒単位で時間を計れるタイマーを使って問題を解く大切さは、このブログで何度かご紹介しています。6年生は絶対にタイマーが必要です。タイマーなしでの学習を続けると、公開学力テストやプレ模試、そして入試本番で時間不足のために問題を最後まで解くことができず、得点できない結果になります。

タイマーで時間を計る際は勉強開始と同時にボタンを押して、「今日は2時間勉強したなー」という使い方では意味がありません。

1問1問を正確に計ります。計算問題であれば1日分を5分、10分など決められた時間内で何問解くことができるか、そして解いた問題の何割が正解できているか、ここまで毎日確認してください。

国語も同様です。テキストの読解問題は1問15分以下で解くことが理想です。ただ、理想はすぐには実現できません。まずは今週の宿題を解く際に、現時点での実力で読解問題1問を解くのにどれくらい時間がかかるかを正直に計り、記録します。

2月からGW明けの5月まで3カ月間、全部の宿題を1問1問、時間を計り、それを記録してください。解くのに必要な時間を縮めることと、正答率を上げることの2つを意識して、宿題を進めてみてください。

■個室学習は何をしているか分かりません

お子様に個室があり、部屋で一人で勉強するスタイルは、少なくとも中学受験が終わるまではおすすめできません。我が家は居間のテーブルで勉強するスタイルです。テレビも撤去したので、居間ではなく個別塾のような外観です。もう8年近くこの状態です。恥ずかしいので写真は載せませんが、写真だけ見れば居間の一角は塾そのものです。

ぼんず君のさぼり癖を監視するには居間学習が最適でした。ぼんず君の場合は、さぼるというよりも「止まる」「ぼーっとする」時間が長いです。

あとは電子辞書のブリタニカ百科事典を読んだり、科学のニュートンや詳説世界史を読んだり、別の勉強をするという名目の下で苦手な勉強から逃げています。

入試本番では分からない問題があっても止まったら負けです。止まらない学習習慣をつけるには、それが完全に身に付くまでは保護者様の目の前で学習させるのがいちばんです。

ぼんず君は中2でもまだまだ逃げクセがあります。今いちばん嫌がる勉強は鉄緑会の英語長文問題(BとC)です。たしかに難しいですが、取り組まないといつまでもできるようになりません。

「さあ始めるよ!」と何度もせかして、タイマーをセットして、渋々解き始めます。そんなものです。

いつの日か自律してくれることを期待して、それまでの間は見張り役に徹しています。

■スマホ,ゲーム,テレビと勉強の両立は無理

小学生がスマホ、ゲーム、テレビの使用を自主的に管理することは不可能に近いです。使用を全くゼロにはできないと思いますので、これらの機器も保護者様管理が必要です。

上記3つの中で最も管理が難しいのはスマホです。一度渡してしまうともう終わりに近いものがあります。中学生でも早いです。小学生ならガラケーで十分です。受験が終わるまではスマホは封印することを強くおすすめします。

■難問・記述対策はプロの力が必要

算数の入試レベル問題や国語の記述問題を指導できる保護者様はほとんどいらっしゃいません。6年生の早い段階であればプロの先生の指導を開始することができます。

指導力のある先生は常に生徒さんがいっぱいです。このブログでご紹介した国語の先生も申込と同時にメッセージが殺到して2時間ほどで受付終了となりました。キャンセルや追加募集があればブログでまた告知いたします。

すべてのお子様にプロ講師のサポートが必要ではありません。高額であること、当たりはずれが大きいこと、口コミが存在しないので実際に指導が始まるまで先生の指導力が分からないことなど、難しいことが多いのです。

ネットで見つけた誰なのか分からない先生よりは、しっかりした個別チェーンの難関中指導経験豊富な先生の方が安心です。

■志望校別特訓の資格が取れない

行きたい志望校が決まっているのでしたら、公開学力テストの目標はその志望校の志望校別特訓に参加するための資格偏差値を取ることにしてみてはいかがでしょうか。

実際に志望特訓に参加するのは6年生だけですが、およその必要偏差値は塾で確認すれば教えてもらえます。

新6年生のお子様は2月の公開学力テストから目標とする志望校別特訓の資格偏差値に届くことを目指してください。

実際は資格が取れただけでは合格可能性は20%もありません。プラス5~10の偏差値が必要です。M灘は別格で偏差値70以上のお子様がゴロゴロいますので、別の尺度で合格可能性を測ります。

■演習量が足らない

最後の項目です。学習量が少ないかなと感じられるお子様が複数いらっしゃいました。私の想像ですが、勉強時間はそれなりに長いかもしれませんが、勉強量が少ないのではと思います。

数学を2時間勉強した、という測り方から、マスターテキストのB問題を1時間で10問解き終えて、うち8問が正解していた。という測り方に変えてみてください。

演習量(解いている問題の数)が少ない場合、それを増やすには

  1. 勉強時間を長くする
  2. 問題を解くスピードを上げる

の2つが必要です。長くする前にまずは、1問当たりの所要時間を短くして、1時間当たりでこなす問題数を増やすことを意識されてみてください。

特に6年生は早い段階でこの習慣が身に付くと、夏休み以降にぐっと有利になります。

こまごまとした項目は山のようにありますが、どのお子様にも当てはまりそうな項目を挙げてみました。お子様ごとの課題や勉強方法は、オーダーメイドでお子様に最適なやり方をうまく組み合わせて、その組み合わせで1週間まずは学習されてみてください。

有料相談もお受けしていますが、学習方法の大半はブログでご紹介しています。ご紹介していないのは、ぼんず君と同学年である中2生の勉強方法くらいです。ブログの検索機能をぜひともご活用いただきたいです。

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