今週は入学式の時期ですね。新中学1年生の皆様、ご入学おめでとうございます。中学校の3年間は、身体も頭脳も心も大きく成長する時期です。お子様が新しい環境、新しい友人や先生と一緒に、楽しい学生生活が過ごすためには、保護者様の引き続きのサポートが非常に大切です。
昨年4月にぼんず君が男子中学校に入学してから、大きく変わったことが3つありました。入学式に続いて、身体測定や実力テストが終わると、すぐに学校生活は通常モードになります。小学校時代と大きく変わる部分が多いので、慣れるまではしんどいと思います。ぼんず君を見ていて、学校生活でこれまでと特に大きく変化した3つをご紹介します。これからの参考にしていただければと思います。
■自宅から学校が遠い。
公立小学校に通われていたお子様は、自宅から小学校までは遠くても徒歩15分ほどだと思います。ぼんず君は徒歩5分以内でした。私立中学校に進学した場合、多くのお子様は電車通学になります。片道30分は当たり前です。東大寺や西大和に通うお子様は、学校の最寄り駅から中学校までだけでも徒歩で15分以上かかります。
電車での移動時間+最寄り駅から学校までの移動時間=1時間として、往復で2時間を毎日、移動に費やす方も多いと思います。1日に2時間ですよ!中学受験が終わって、多少時間に余裕が出来ても、移動に多くの時間を取られるので、中学生活は忙しくなります。
始めての電車通学の場合、ラッシュの時間帯に混雑した電車に乗るのも初めてかもしれません。関西圏はまだましですが、首都圏のラッシュは殺人的な混雑です。とにかく疲れます。遠距離通学の負担の大きさが原因で、学校を辞めるお子様もいらっしゃいます。往復の通学をいかに乗り切るか、身体を慣らすかが大きなポイントになります。
■荷物が重い。
中学校の時間割は毎日6時間かそれ以上です。主要5教科のコマ数が多く、どの科目も教科書+副教材+科目によっては辞書などが必要です。カバンは本でパンパンになります。お弁当持参組はもっと重たいです。荷物を減らすために、自宅が遠方のお子様は、早い時期にお弁当派から学食派に替わる方もいます。
上の内容に重なりますが、重たいカバンを持って、満員電車に毎日長時間乗って通学するのは疲れます。辞書類は2冊用意して、1冊を学校に置く。お弁当や飲み物は最寄り駅や学校で調達するなど、荷物量を減らす工夫で体への負担が軽減できます。
■授業のペースが早い。
中高一貫校の特徴として、高3までの課程をできるだけ早く終わらせて、大学入試向けの演習に力を入れる学校が多いです。早ければ高1の終わり、遅くても高2の夏までには高校過程の全てが終わります。
そのために、主要5教科の進度が早いです。特に、英語と数学は1週間のコマ数が多く、油断していると、置いてけぼりになってしまいます。
面倒見が良い(=勉強だけでなく、生活指導面でも厳しい)中学校の場合は、小テストの成績が思わしくないなどの早い段階で、先生から生徒に向けて、補講や追試などの行動があります。最難関になるほど学校はうるさく注意しません。自主性を重んじるから、言わなくても出来るお子様が多いから、理由はいろいろですが、勉強が相当ついていけなくなっても、先生から注意されることもなく、1学期の成績表で発覚する場合があります。
新中1生を取り巻く環境は、4月から大きく変わります。中学校に慣れるまでしばらくの間は、保護者様がある程度のチェックを続けてもよいと思います。主なチェック内容をまとめます。
- 学校からのお便りプリントをお子様から回収する。
- 時間割通りの用意ができているか。自宅が学校から遠いと、忘れ物を届けに行くこともできません。
- 小テストや定期考査の出来を確認する。勉強内容についていけていなくても、早い段階であれば元に戻せます。
- 学校の様子を話しやすい家庭環境で、お子様の帰宅を迎えてあげる。普段はあまり話をされないお子様も、新しい学校の様子はいろいろと話をしてくれるかもしれません。近所の公立校と違って、保護者様も学校に出向く機会が少なくなります。お子様経由の情報でも非常に貴重です。
まずは、毎日元気に通学して、学校で楽しく過ごし、無事に帰ってきてくれるのがいちばんです。一歩下がって、でもしっかりとお子様を見つめ続けることがポイントです。
私は1学期の中間考査が終わるまでは、ぼんず君の観察係に徹しました。その後も引き続きお世話係を続けています。
スタートがうまくいけば、学校の優位性をうまく活かして、お子様は大きく成長できると思います。最初のさりげない誘導が肝心です。自然に、がんばりましょう。私も継続しています。
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