ぼんず君が1歳の頃から愛用し続けてきたプラレールを、ようやく卒業する(させる)ことができました。
塾のテストで目標をクリアするたびに1つずつ買い与えた思い出の品ですが、車両は衣装ケース2箱分、情景部品も同じくらいの量にまで増えてしまいました。これは、私が甘やかしすぎた結果です。しかし、とにかく邪魔!
目を離すと、床一面に車両基地を作ったり、レールを部屋中に敷き詰めるので、何とかして処分したく、
「もう中学生なんだから、新しい趣味を見つけたら?」
と提案したところ、
「いいよ」
と何の抵抗もなく、すべてのプラレール車両と情景部品を手放すことができました。
プラレールを手放したからといって、鉄道ファンを辞めたわけではなく、相変わらず写真集や雑誌を眺めています。
「何か集めたいものあるの?」と聞いたところ、
「買ってほしいものがあります。」
と低姿勢でお願いしてきました。向かった先は、ヨドバシカメラ梅田店です。迷うことなく売り場に直行する様子から、下見に来ていたことが丸わかりです。ぼんず君が選んだ1品は、
Nゲージ700系新幹線
でした。鉄道模型フェスティバルで随分熱心に展示を見ていたので、「新幹線の次はこれ」とか、頭の中では計画済なのでしょう。
「悪いけど、もう買わないよ」と先に宣言しときました。ぼんず君は小遣いを貯めて、揃える気満々です。「ずっと集め続ける」と言ってますが、独立してからにしてほしいですね。
Nゲージがこんなに高額であることを初めて知りました。4両セットで1万円以上するんですよ! しかも、専用線路がないと動かない。小さくて精巧な作りで、踏んだらすぐに壊れそうです。とてつもなく金食い虫の趣味が誕生しました。
さらに、「本屋に行きたい」というので、紀伊國屋書店に連れていくと、またまっすぐ売り場に向かい、選んだ本は
時刻表
でした。「次は時刻表に行こうかなと思って。」と言うので、
「行かなくてもいい。」と購入は却下です。代わりに、普通電車年鑑と岩波の本を選んでいました。
プラレール好きの男児がいらっしゃる保護者様は、受験が終わった頃に、新しい別の趣味の落とし所をうまく誘導してあげてください。
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