休校が子供たちにもたらした変化とは…学校に通う意義を見失った生徒も[記事紹介]

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中学受験_日常生活

本日は、47NEWSの「休校が子供たちにもたらした変化とは スイス、学校に通う意義を見失った生徒も【世界から】」の記事をご紹介します。

約3カ月近くの休校期間を経て、6月からようやく学校が再開したお子様、生徒さんが多いと思いますが、久しぶりの登校、集団生活、授業で疲れているのではないでしょうか。

本記事は私が心配していた内容と合致する内容でぜひご紹介したいと思い、急いでまとめました。記事の掲載は6月8日でタイムリーな内容です。海外(スイス)の事例ですが、お子様が直面した問題や休校明けの変化は非常に参考になります。

■スイスでもオンライン授業開始後は家庭で問題発生

スイス政府は3月16日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて非常事態を宣言し、食料品や薬局、ガソリンスタンドなどを除く店舗の営業を全土で禁止すると発表しました。学校も16日から休校になりましたが、翌日にはインターネットでビデオを見て問題を解くなどの試みが導入されました。そして、27日以降にはオンライン授業が開始されました。

初めてのことなので当然、トラブルも起きました。生徒たちが最も苦労したのは、やるべき課題や予定の把握でした。学級担任がほぼ全ての教科を受け持つ小学校はそうでもなかったですが、中学生は教科だけでなく3段階ある生徒のレベルに合わせて教師が変わるために大変でした。

筆者の子どもが通うチューリヒ市内の公立中学校が発表した1週間の学習予定表を印刷すると約10ページにもなりました。加えて、予定がしばしば変更されるためにオンラインテストやクラスミーティングなどの変更に子どもが気づかず、欠席してしまうことは何度もありました。

混乱を重く見たチューリヒ市は、マイクロソフトが提供する情報共有アプリ「Teams(チームス)」を使って管理することにしました。生徒1人につき5台の機器に無料ダウンロードできるオフィス365を配布することで、子どもだけではなく保護者も予定や課題の有無を管理できるようになりました。

■大量の宿題に苦戦するのは万国共通

オンライン授業のやり方も見直されました。当初はビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使用していましたが、情報セキュリティー上の欠陥が見つかってからは安全とされるチームスに置き換わりました。

オンライン授業の生徒からの声は芳しくありませんでした。「授業が分かりにくい」「質問がないのにずっと画面の前に座っているのは苦痛」「全員に注目されている気がして挙手しにくい」など、ストレスを感じる生徒も少なくありませんでした。

慣れないオンライン授業に加え、大量の課題が出されました。筆者のお子さんも課題提出の締め切りに追われ続けることに疲れていました。友達と自由に交流できないため気持ちが解放できず、余裕がなくなっているようにも感じられました

親が在宅勤務出来ない家庭では留守にしている間、子どもがゲームをし続けて勉強をしないことも問題になりました。


再開した小学校のエントランスロビーに掛けられた垂れ幕。「歓迎。君たちがまたここにいるのっていいね」と書かれています
=中東生撮影

■学校再開後、子ども達が集団生活に慣れるまで

学校再開後も問題が起きました。一人で勉強することに慣れてしまった結果、登校する意義を見つけられなくなったようでした。午前中に登校するのは週2、3日ですが、早朝起こすのにも一苦労です。わが子と同じように、重い足取りで登校している生徒を目にすることも珍しくありません。

就学年齢に達して以降、子供たちにとって学校に通うのは当たり前のことでした。それが休学になったことで一変しました。学校へ行かなくても勉強できるという「新たな世界」を知ってしまった生徒たちの意識を修正するのは容易ではないでしょう。

だが、子供には大人の想像以上に順応力があるようです。開校してしばらくすると、前向きになっていきました。具体的には「クラスが半分の人数の方がみんなの仲が良くなった」や「授業に集中できるようになった」「高レベルのクラスに上がれるよう頑張る」などといった前向きな言葉を口にするようになりました。そして、今週からいよいよ分散登校が終了し「通常通りの授業」に戻りました。

振り返ってみると休校期間中は悪いことばかりではなかった。一緒に過ごす時間が多くなったため、学習の苦手な箇所が分かったり、予定を管理することもできるようになりました。何より「学校に行っていれば良いんだ」という意識が変わったことが大きいです。十分とは言えないものの、自ら課題を見つけ学ぶようになったことはうれしい成長でした。

休校を経験した子供たちの心には良いことも悪いことも含めてさまざまな変化が起きています。遅れている履修科目のケアだけでなく、精神的なサポートも含めて長い目で子供に寄り添っていく必要があることは言うまでもありません。(記事終わり)

■自宅学習から学校生活への復帰はしんどい

公立小学校在籍の中学受験を目指すお子様、特に6年生は、この休校期間は「ありがたい」「嬉しい」と思うお子様と保護者様は少なくなかったと思います。普段、小学校で受ける時間を全部好きな勉強(=塾の勉強)に充てることができるのですから、我が家が受験生であれば「このままずっと休校が続いてほしい」と毎日願っていたと思います。

コロナの終息と共に学校が再開すれば、「勉強なんて自分で自宅で一人でできるのに。ぶうぶう」とぼんず君なら文句を言っていたことでしょう。

ぼんず君は中学校の休校に対しては、小学校の休校とは全く異なる感情を持っていました。学校は学ぶ場所である以上に、所属する場所という意識が強いように見えます。休校中に学校から出された課題は、当たり前ですがすべて丁寧にこなして、オンライン授業は真面目に参加していました。学校の再開は嬉しい反面、まだ体がついていけておりません。

5月末から塾が一足早く再開したので、登校のいい予行演習になりました。自宅で自分のペースで勉強するのと、60分間机に座って周りに人が居る中で講義を聞くのとは全く環境が異なります。ただ授業を聞くだけでも、慣れるまでは調子が崩れるのでは…私はとやや心配していました。

■行事全ては実施できない可能性も念頭に

6年生のお子様であれば、今年は運動会、修学旅行、文化祭(〇〇発表会)などの行事が軒並み延期になっていると思います。もしかすると、このまま行事ゼロのままで1年間終わるかもしれません。昨年度は卒業式すら中止した学校や地域もあったくらいです。

ぼんず君なら「日曜日に運動会があると、公開学力テストや日曜志望校別特訓を受けられないから中止の方がいいわ」と喜ぶでしょうが、すべてのお子様がこんな変わり者ではありません。昨年度に引き続いて、今年度も学校での生活や行事に制限があることをストレスに感じるお子様であれば、保護者様のフォローが必要です。

小学校生活で大切なことである、集団生活の経験値が少なくなることについては仕方がありません。学校で過ごす時間が少ないことの理由はお子様も十分理解されているでしょうから、できる範囲で経験していけば十分であることを伝えてあげていただきたいです。中学校でもっと素晴らしい経験ができるので、入学=合格できるようにがんばろうと盛り立ててあげるのがよいと思います。

■状況に対応するお子様を褒めてあげてください

そして、これはすぐにはお子様に伝えなくてもいいことですが、現在のような制限付きの学校生活は来年度以降も継続する可能性があります。突然の休校、短縮授業やオンライン授業への切り替え、行事の中止や延期などはいつ起こるか分かりません。

どのような変化が起きても、最終ゴールのスケジュールが大きくずれることはないと思います。ゴールに向けての計画立案、行動、進捗確認は、多少は保護者様も見守ってあげていただきたいです。

3カ月間、学校が休校になっても、勉強する子はコツコツと努力を続けています。一方で、受験学年でも休校中の時間を有意義に過ごせなかったお子様もいらっしゃるはずです。5月の公開学力テストで成績を崩してしまったお子様は、6月で挽回すればいいのです。ただし、自力で盛り返すことは難しいので、試験当日までぜひとも伴走してあげてください。

保護者様は勉強を教えられなくてもいいので、

  • 日々の学習計画勉強を毎日確認
  • 今日の勉強を全部できているのか見張れるなら監督
  • その日の終わりにやり終えた内容を確認して、7割できていれば褒める

毎日の確認と声かけ、そして褒めることは、とても大切です。「勉強するのは当たり前なのに、勉強しただけで褒める?」と疑問の気持ちは共感できますが、子犬をワシャワシャ撫でまくる感覚で褒められると嬉しいようです。

褒めるのはタダで出来ます。私も褒めることは最後まで苦手でしたが、無理やり良い点を見つけてほめ続けました。6月の公開学力テストまであと4日もあります。お子様のやる気を上げていきましょう。

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