関西統一入試終了直後から、あちこちのサイトで入試問題の解説が「速報!」「最速!」と解き方を掲載していました。早いサイトは入試当日の夜に問題と解法が掲載されていて、受験生のいない我が家でも今年の出題傾向と解き方を一度に確認できるため、毎年重宝して拝見しています。
私が毎年更新を楽しみにしているサイトは、このブログでも何度かご紹介している算数ソムリエ先生のブログです。
例年、大阪星光の解説を速報で掲載されていますが、今年は、灘、東大寺、星光、西大和の出題傾向と出題の注目点(変化など)が解説されていました。
ものすごく参考になるページなので、1つずつご紹介していきます。
■灘中・算数解説
灘の1日目は例年通り、西暦2020年にちなんで2020を使った計算問題が出題されていました。
計算式は非常に複雑ですが、計算すれば必ず解けるので難問ではありません。入試レベルの計算問題の難しさを実感できる問題集「120回合格圏内計算テスト」を毎日解いていれば対応可能です。
消費税の問題は出るだろうなと思っていましたが、やはり出題されましたね。
算数ソムリエ先生のブログでも消費税問題の解説が掲載されています。
2日間の入試を終えて出てきた平均点の解説が素晴らしいです。今年の灘中算数は例年になく解きやすい問題が多く、合格者平均点が70点を超えました。受験者平均点は1日目、2日目ともに55点ほどなので、全員が簡単だと思ったわけではなく、合格者は得点を稼ぎ、そうでない方との点差が大きく開く結果となったようです。
中学受験の算数から2年離れた私でも解法の分かる問題が多かったので、今年の算数は特例と考えていただく方がよいです。そして、今年の算数が難しいと感じた受験生は、合格も難しかったのではないでしょうか。
算数ソムリエ先生のブログは、2日目の問題解説も充実しています。
■東大寺・算数解説
東大寺の算数は時々おそろしく難しい問題ばかりの年もありましたが、その傾向は今後ますます強くなるような気がします。両面書きのB4版解答用紙に解法を書きまくる形式は、灘中対策とはまた別の記述対策が必要です。
星光・東大寺コースというのは難しくなるかもしれないなと思います。星光と東大寺とでは、算数を筆頭に要求される学力に相当な開きがあるからです。4科受験校でくくるのは無理があります。
東大寺の社会は星光の社会とは別次元の問題内容です。
算数については、灘中の算数もそうですが、塾の集団授業だけで合格できる力がついたお子様は、本当に能力が高いです。今年の東大寺の問題を見るにつけ、6年からは超プロ講師のマンツーマンか少人数指導を受けるお子様は有利だと思いました。
何十年も前から変わらない問題を解くだけではなく、直近の入試問題から学校のメッセージを読み取り、次に取り組む課題を提示しながら学習する手法は、集団塾では難しいです。
■大阪星光・算数解説
どうすんのよ?みたいな難問を見続けた後で大阪星光の算数問題を見るとほっとします。星光の入試問題は浜学園で例えると、マスターコース6年B問題レベルの難易度です。星光の難易度は毎年安定して変わりません。
学校はおそらく全方位的なバランスの良い子(尖らず、普通のお子様)を求めてることが推測できます。
星光が第一志望、東大寺受験は全く考えていないお子様は学習範囲を絞って、無理な難問や奇問(中学への数学や6年最レ、不要な家庭教師や個別)に手を出さず、浜学園のカリキュラムをきちんとこなして、志望校別特訓で2組までに入ることを目指せば合格できます。
星光が第一志望なら、塾は受験するよううるさく言っても「灘中オープン」など受ける必要はありません。背伸びしない学習がキーワードです。
■西大和・算数解説とまとめ
私は算数ソムリエ先生と同意見で、古い西大和の算数問題のイメージを強く持っていました。「この学校はどこに向かおうとしているのか?」と思う出題傾向の時期がありましたが、ここ数年の出題パターンはとても分かりやすいです。
分かりやすいから簡単という意味ではありません。それなのに女子は9割も得点しないと合格できないなんて、超狭き門です。
西大和に限った話ではありませんが、出題傾向が大きく変わった場合はあまりにも古い過去問をしても実際の入試で得点できる点数と乖離が出ます。ただ、中学校の好きなパターンは変わらないことが多いので、余裕があるならば20年本はやはり役立ちます。
東大寺の算数も同様です。20年本の最初の方の算数はものすごく簡単で、非常に高得点が取れますが、直近の過去問は今の時期に6年生が解いても受験者平均点にも届かない可能性が高いです。
算数ソムリエ先生の個別授業、非常に興味があります。どんな感じなのでしょう??
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