■テストの問題用紙の使い方のお話です
休校が始まってから本日で丸2週間となりました。ご自宅でずっとお過ごしのお子様、保護者様は運動不足になっていませんでしょうか? スクワットは1m四方あればできる手軽な運動です。ずっと家の中だけで過ごすと、極端な運動不足になりますので、腹筋、スクワット、ストレッチをうまく組み合わせて、体の機能を維持していただきたいです。
本日の内容は、難しいものではありません。
算数のテスト(公開学力テストや復習テストなど)を塾で受ける時の、問題用紙の賢い使い方をご紹介します。すでにご存じのお子様、保護者様もいらっしゃるかもしれません。その時は申し訳ありません…。
当時の問題用紙は手元に残っていませんので、「120回合格圏内計算テスト」の問題ページをテストの問題用紙に見立てて写真を撮りました。
上部の書き込みは、小学生の時に実際に解き終えた後で書き込んだ記録です。何年生か分かりませんが2月に10分で解き終えて10/15問正解し、8月に10分で解き終えて12/15問正解しているようです。おそらく6年生の12/7にOKと書いてあるので、10分以内で全問正解したようです。
■問題文の文字の上に書き込みしてはいけません
掲載問題を1番から解き始めるとして、問題用紙には余白がないため、計算の過程をどこかに書かなければなりません。浜学園の計算テストの場合は、「計算用紙」と印刷されたペラペラの白い紙が配布されてそこに計算しますが、公開学力テストでは計算用紙の配布はありません。
計算用紙がない場合にいちばんしてはいけないことは、問題本文の文字にかかるように上から計算を書いてしまうことです。上から文字を書き込むと、問題文の数字を読み間違える原因になります。
文字が見えないから消しゴムで消すという無駄な時間も使います。
それでは、計算はどこに書くのがよいでしょうか?
■問題用紙の裏を上手に使って計算します
私がおすすめする方法は、問題用紙の裏です。
両面問題が印刷されている用紙はあまり見たことがありません。西大和のような冊子形式はバラバラにすると順序が分からなくなるので、冊子の形を維持してめくりながら前に進むべきです。
見開き左側に問題、右側は余白が取られていた記憶があります。違ったら申し訳ありません。計算は同じ見開きページ内に書き込む方がよいです。
1枚ペラの裏面に印刷されていない問題用紙の使い方をご紹介します。
ずばり、問題用紙を「折る」です。イメージしていただきやすいように写真を貼ります。
■問題用紙を半分に折って裏に計算を書きます
写真では(1)番目の問題しか見えない状態で問題用紙を折っていますが、もう少し下から折った方がよいです。そして、計算の跡は問題ごとに四角い枠で囲むなどして、どの問題の計算かが一目で分かるように区分けしておきます。
また、余白に問題を解く途中で「これは自信がないな」と途中で解くのを止めてしまった問題や、最後まで解いたものの自信がない問題は、後から一目で分かるように印をつけておきます。
最後まで解いたけど自信がない記号は△、途中で止めた問題は×、解き方すら思いつかず途中で止めた問題は××(時間が余ってすることがない時だけ見直す)など、簡単な記号でよいです。
問題を解いている時は、この書き込みは(2)で、この書き込みは(3)の問題とすぐに分かりますが、解いてから20~30分も経つと忘れてしまいます。
問題用紙の裏に戻って、さあ見直そう、解法が浮かんだから続きを解こう、と思っても、それがどこに書いてあるか分からなければ探すことに時間を使ってしまいます。
貴重な試験の時間です。問題を解くことに使うために、余白の計算はあらかじめ整理して書く練習をするとよいです。
■書き込みルールはお子様に合わせて変えてください
問題用紙の前半を書き終えたら、折り返す場所を変えます。
折り返す回数は、前半で1回、後半で1回だけでは済まないと思います。実際は徐々にずらしながら問題を先に解き進めるイメージでしょうか。
■余白内にうまく納めるには練習が必要です
余白に計算を書く時のもっとも重要なルールは
余白内に入り切る大きさで文字を書くことです。書きなぐったり、無秩序(バラバラの位置など)に書いたり、斜めに書いたりすると、問題用紙の裏一面を使っても余白は足らなくなります。
一定のスペース内にルールを設けて計算を書くことを意識すると、自然と文字の大きさは小さめになり、文字を丁寧に書くことになります。
文字を丁寧に書くようになると、計算間違いが減ります。本当です。
書きなぐるような文字で計算した問題が正解するわけがありません。「丁寧に、落ち着いて!」とお子様に伝えるよりも、「問題裏の余白部分に計算が全部入るような文字で書いてみよう」と伝える方が効果的だと思います。
たかが余白部分の計算ですが、
- 後から見返して読める程度の丁寧な文字で
- 秩序正しい位置に計算して、枠で囲み
- 問題の出来ごとに記号を付けて
- 余白内に計算全部を納める
ことはご想像以上に難しいです。多くのお子様の計算の文字は大きすぎます。これをまず小さくするところから練習スタートです。
小学生は筆圧が強いので、芯の折れない太芯シャープペンで一気に計算を書くことをおすすめします。
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