■3月の休講がクラス替えに大きく影響
浜学園のクラス替えは2カ月に1度実施されます。2月から新学年が始まりましたので、2月と3月の成績をもとにして4月からのクラスが編成されます。
3月は2週間近く塾が休校になり、3月度の公開学力テストが3月末に実施されるとのことですので、2月の成績だけで4月からのクラスを決めるのでしょうか。
3月は塾も小学校も日常生活も、あまりにも変化や制限が多くて大変な1カ月でした。2月の復習テストや公開学力テストの結果が今ひとつで、3月で挽回しようと思われていたお子様は、その機会がないままに4月のクラス替えを迎えることになってしまいました。
今回のような数週間にわたる塾の閉鎖はめったに起こることではありませんが、コロナウィルスの爆発的な感染がいつ、どこで発生するかは分かりません。しばらくの間は何が起きても驚かないつもりで生活する必要があります。
来月のテストで挽回すれば何とかなる、という気持ちでよりは、復習テスト・公開学力テストで目標以上の点数を常に目指しながらも、どこで調子を崩すかは分からないので、調子を崩した回の穴埋めができるくらいの点数を取っておく気持ちでテスト対策をしていただきたいです。
■クラスアップを目指す学習方法(算数)
本日は、浜学園でクラスアップを目指す上でのおすすめの学習方法についてです。
浜学園の4年生以降は、V・S・Hの3クラス帯で編成されます。3つのクラス帯の中で人数が多いのはSとHです。Hクラスの方はSクラスに上がることを目指し、Sクラスの方はVクラスに上がることを目指してると思います。
クラスアップを目指す上で必要なことは山のようにありますが、本日の話題は算数に絞ります。
まず最初に、塾の算数テキストを使用する上でやっていただきたいことが1つあります。それは1つの単元内に掲載されている問題はすべて勉強することです。
Vクラスのお子様はテキストの問題すべてを解くことは当たり前です。しかし、Sクラスはここまでが学習範囲、Hクラスはここまでやればいいと、最初から全問解かなくてもいい指示が出ていることを聞いて、非常に驚いたことがあります。
■1つ上のクラスの宿題範囲を自力で解いてみる
6年生の算数は、A4版の薄い「演習教材」とB5版の厚い「テーマ教材」の2冊を使用します。
Vクラスは2冊全部が宿題の範囲です。ぼんず君が受験生の時は、6年生のHクラスは「テーマ教材」のテキストだけを使用して、演習教材は宿題の範囲ではありませんでした。Sクラスはテーマ教材+演習教材のB問題までが範囲でした。
6年生の算数復習テストは、V・S・Hクラスのクラスごとにそれぞれ別の問題が用意され、S・Hクラスのお子様は宿題範囲でない問題まで解かなくても復習テストに対応できます、と聞いたことがあります。
しかし、それではいつまで経っても今のクラスから上にあがることはできません。
HからSへのクラスアップを目指すのであれば、現在Hクラス所属でもSクラスの学習範囲まで勉強しなければなりません。SからVを目指すのはかなり難しいですが、Vクラスの学習範囲を勉強して、さらに公開学力テストで高得点を目指す必要があります。
■クラスアップよりもクラス維持が難しい
現在所属するクラスの1つ上の範囲まで学習することが大きな負担となる場合は、どうすればいいでしょうか? クラスアップを目指すSクラス所属のお子様を例に考えてみます。
6年生算数のSクラスの宿題範囲は解けるものの、Vクラスの宿題範囲(演習教材のC問題)は難しくて自力で解くことができないと仮定します。
C問題は授業では扱わない範囲なので、C問題は分からない/解けないままで次々と単元に進むことになります。この状態で上のクラスを目指すにはどうすればよいでしょうか。
C問題が自力で解けない状態でも、公開学力テストやSクラスの復習テストの成績がよければ、Vクラスに上がれる可能性はあります。しかし、Vクラスを維持するのは難しいです。
C問題が解けないということは、Vクラス相当の算数の学力が身に付いてないことを意味します。つまり、Vクラスの復習テストで苦戦する回数が増える可能性が高いです。
復習テストで苦戦が続けば、公開学力テストの少しの失敗でもクラスを維持することができなくなります。
■クラスアップ後は学習方法を大幅に見直すつもりで
したがって、上のクラスの宿題範囲を自力で解くことができない状態でクラスアップした場合は、クラスアップ後に全力でがんばるしかありません。
Vクラスにもなれば、クラス全員が相当勉強をした上で復習テストに臨みます。それでもVクラスの6年算数復習テストは非常に難しく、80点はクラスの上位です。
クラスアップはそれほど難しくありませんが、クラスを維持するには上のクラスの宿題範囲をこなす=学習量が増えるために、半数近くの方がクラス維持できずに1回でクラス落ちするとも言われています。
クラス替えのたびに2つのクラスを行き来するお子様は意外と多いです。クラスアップした先で安定してクラスを維持するには、それまでの学習方法から思い切ってやり方を変えなければなりません。
■上のクラスの宿題をお子様自力で解くのは難しい
浜学園の学習では「予習は不要」と言われますが、「予習禁止」ではありません。
それと同様に、クラスごとに宿題の範囲が定められていますが、上のクラスで指定されている箇所まで宿題をすることが禁じられているわけではありません。
Hクラスのお子様が演習教材のB問題、C問題の全問を解いてもよいわけです。ただし、演習教材はそれなりに難しいです。解説を読んでも理解できない問題が多いです。
授業で解説されない問題の理解には、web解説だけではなく、個別や家庭教師の支援が必要になってきます。
■クラスアップを目指すなら5年生までに
クラスアップを目指す上でのポイントをまとめます。
- 上のクラスを目指すにはそれなりの負荷をかける必要があります。
- クラスアップは達成できてもクラス維持は難しいです。
- 配布されたテキストは全問解く気持ちで学習する必要があります。
- 学習方法やサポート体制を思い切って変える必要があります。
配布されたテキストを全問解く以外の思い切った学習方法の変更方法は、個々のお子様によって異なります。塾の科目は算数だけではなく、国語や理科(+社会)もありますが、最も点差が開く算数に焦点おいてまとめてみました。
まずは、1つ上のクラスの宿題範囲を解いてみることはすぐに始められます。
5年生の間で所属クラスほぼ固定化されます。クラスアップを目指すのであれば、5年生の早いうちに上にあがって、クラスを半年維持していただきたいです。
増えた負荷に耐えられるかがポイントです。
負荷が大きすぎる場合は無理をしても理解度が下がるだけなので、クラスアップ狙いを再考する方がよいです。
お子様だけではその加減が分からないので、保護者様の判断が必要です。場合によっては教育相談で塾の先生にご相談ください。
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