休校期間に偏差値を上げる勉強方法(復習テスト対策編)

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公開学力テスト対策

■4年生学習方法のご質問にお答えします

5月になりました。GWで5連休ですが、学校が長期休校中のお子様は曜日の感覚を忘れているのではないでしょうか。

我が家のカレンダーは3月のままで、ぼんず君から「もう5月だよ」と指摘されるまで気が付きませんでした。この2カ月間、どのご家庭も多くの課題を抱えながら前に進んでこられたと思います。もうあと少し、がんばっていきましょう。

本日は、ある保護者様からいただいた学習方法のご相談にお答えする形で記事をまとめていきます。

有料相談をご希望されていましたが、ご相談内容はこれまでの記事内容をまとめれば回答できる内容であったことと、回答内容は休校中の多くのお子様や保護者様に活用していただけるのではないかと思い、記事の公開で回答させていただくことにしました。

質問内容は以下のとおりです。

「現在小4の浜学園Hクラスの者です。 偏差値50から60、できたら65までいけるような勉強方法。この1カ月は時間があるので、スケジュール的なものも参考にしたいです。」

私の回答です。

まず最初に、偏差値(3科と想定します)を5上げるだけでも相当大変です。一気に15上げるには年単位の壮大な計画と学習指導可能な保護者様が常にサポートすることが必須です。

お子様の勉強への前向きな姿勢と成績を上げるんだというガッツも不可欠です。

その上で、まずは半年単位で5ずつ上げる計画を立てていただきたいです。

塾の4年生で公開学力テストの偏差値が50程度のお子様といっても、学習方法とスケジュールはいくつかの場合に分けて考える方がよいです。

いちばん大きな違いは、入塾時期と入塾前の先取り学習の有無です。組み合わせはいくつかあります。

  1. 今年2月に入塾したばかりで、これまでの先取り学習なし
  2. 今年2月に入塾したばかりで、入塾前に十分な先取り学習済
  3. 入塾してから少なくとも半年以上が経過、入塾前の先取り学習なし
  4. 入塾してから少なくとも半年以上が経過、入塾前に十分な先取り学習済

基本的な学習方法は1から4のお子様、いずれも同じです。異なるのは目に見える成果が出るまでの期間です。おそらくですが、1から順に成績の上昇が早く見られると思います。

3と4のお子様については、状況によっては前学年の復習まで取り組む必要があります。入塾から半年経過しても成績が上がらない場合、同じ学習方法を続ける限りは成績は変わらない可能性が高いです。やや思い切った方向転換が必要になるかもしれませんが、ここではその話は割愛します。

■2月入塾の4年生のお子様の事例

2月に入塾したばかりのお子様は3月から塾の休校が続き、公開学力テストや復習テストをきちんと受けることもできず、例年と比べると非常にしんどい状況で勉強しなければなりません。

それでも、ご自宅でできることを続けて、塾再開後の試験で成果が出せるようにがんばっていきましょう。

■基本は復習テスト対策から

浜学園の場合、成績は復習テストと公開学力テストの2本立てで構成されます。公開学力テストの偏差値よりも復習テストの順位を上げる方が簡単です。復習テストは出題範囲が前週の単元だけです。

まずは、すべての科目の復習テストで毎回ベスト3に入ることを目標に復習テスト対策をしてください。4年生の復習テストはどの科目も得点しやすいです。

高得点の取りやすい科目を順に並べると、理科>>>算数>(最レ算数)>国語でしょうか。

Vクラスの理科は平均点が98点前後のことが多いです。クラスの半数以上が満点で、1問間違えるだけで最下位になる単元もあるくらいです。

現在はオンライン授業をご自宅で視聴し、その後でテキストの問題(宿題)を解いて、十分に理解できたなという段階で復習テストをご自宅で解くスタイルでしょうか?

自宅学習であっても復習テストは時間を正確に計り、保護者様が監督しながらお子様が取り組むことで、教室で受けるのとほぼ同等の精度で実力を計ることが可能です。

毎回の復習テストの目標点数の目安は、理科100点、算数95点、国語85点です。

■復習テストで得点できない理由と対策

復習テストで点数が取れない場合は、単元学習が十分でないからで、理由はいくつか考えられます。

  1. 宿題を真面目にやっていなかった。
  2. 講義内容をそもそも理解できていなかった。
  3. スパイラル方式の前年分の内容を理解できていない。

1については、宿題解きの際に保護者様が目の前で監督していない場合、解答を丸写しするお子様は一定数でいます。ぼんず君も通塾開始当初は、わずかな隙を狙って解答を丸写ししていたことがあります。

解答を写すお子様が手抜きすぎてダメなのですが、手の届く範囲に解答があるのも原因です。解答はすべて保護者様管理(国語は本体から切り取り)が基本です。さらに、宿題解きの際は、お子様が解く様子を保護者様が目の前で監督することをおすすめしたいです。

2の判断基準は、1問10分以上分からなくて、ずっと考えていたり止まっている場合です。分からない問題はいくら考えさせても分からないし、解けません。お子様は解き方が分からないのです。今日の単元内容が理解できなかったことに早く気づいてあげてください。

その場合は、解けていない問題と解き方が同じ例題に戻って、もう一度オンライン授業を見せるか、保護者様がゆっくりと丁寧に解き方を解説する必要があります。

そして、その例題と同じ解き方の類題を2~3問目の前で解いてもらい、理解できたなと思ったら、再度さきほど解けなかった宿題の問題を解いてもらいます。

おそらく解けるはずです。ただし、翌日以降はまた解き方を忘れている可能性が高いです。そのために問題に小さく印をつけて(例:5/1×、5/2△など)、数日後にもう一度同じ問題を時間を計って解かせています。解ければ2回目OKの印をつけて、復習テストを解く前日にもう一度解かせてみます。

すべての問題を1問5分以内で、途中の解き方も含めてキレイな解答が書ければOKです。これでやっと宿題が終わったと言えます。

宿題が終わったら、早速、復習テストを解いてみましょう。目標点を取ることができたら、たくさんほめてあげてください。この調子で次もがんばろう。やったね。おめでとう。何でもいいです。

■前年度の理解不足解消は時間がかかります

3の「スパイラル方式の前年度分が理解できていない」とは、別の言い方をすると「基礎学力が十分でない」ということです。

2の「講義内容が理解できていない」と似ていますが、2との違いはゆっくり、丁寧に説明しても単元の理解に時間がかかったり、どれだけ説明しても理解できないことにあります。

例題に戻って説明しても理解が難しい場合は、前年度の同じ内容を扱う単元に戻ることも必要です。

3の場合はプロの先生に指導をお願いする方がよいかもしれません。1年分の内容が理解できていない場合、追いつくまでに1年以上かかる可能性があります。

4年生であれば、1から3の対策に合わせた学習方法を継続することで、復習テストは高得点を取れるようになります。

成果は毎週の復習テストを解くたびにすぐに分かります。まずは、毎週の復習テスト対策で高得点を目指す自宅学習を始めてみてください。

1週間3科目(最レ算数受講者は4科目)の復習テストがすべて目標をクリアできたら、おめでとうございます! その調子で次の週もがんばって、1カ月間、毎週の学習を継続してください。

1カ月間、全科目の復習テストで高得点が取れれば、月次で集計される成績表の半分(公開学力テストを除いた部分)の復習テスト部分でクラス上位に入れるはずです。

■偏差値50→55は最低3カ月~半年必要

週に3~4回実施されるどの復習テストでも失敗しないで、安定して得点することは簡単なようで難しいです。「どのテストも本気で受ける」と試験前に気持ちを切り替えて集中できるお子様は、6年生でその強みを大きく発揮することができます。

この気持ちの切り替えや集中力は、短期間で身に付けることは難しいです。最初のうちは、保護者様と一緒に「今日のテストも本気で受けるぞ。おー」と唱和することも効果があります。

入試当日の早朝特訓で「絶対合格するぞー、おー」と唱和する映像をご覧になられたことのある保護者様は多いと思います。第三者が見ると「何やってるの?」と違和感もあるかもしれませんが、効果があるからどの塾も長年続けているのでしょう。

復習テスト対策の学習がうまく回っているかの判断は、まずは1カ月間コツコツと続けてみてください。前半の2週間で結果は分かります。得点できない時は、勉強のやり方に問題があります。すぐに修正して後半2週間で得点できるように継続してください。

1カ月間続けても復習テストで目標点に届かない場合は、基礎力不足、勉強量不足のいずれかが考えられます。勉強量不足の場合は、反復学習の量が十分でないか、量は十分でも機械的にこなしているだけの可能性があります。

基礎力不足は上記3で挙げたとおりに前年度の学習内容を理解していない可能性があります。いずれにしても教育相談などで塾の先生、または外注の先生(個別塾、家庭教師など)に対面でご相談いただくことをおすすめします。

3カ月続けて復習テストの90%で目標点以上の得点ができた場合、さぼらなければ4カ月目以降も継続した成績が取れるはずです。この時点で公開学力テストの偏差値は55程度までは伸びているのではないでしょうか。

偏差値50から55まで上げてそれを安定的に維持できるようになるまでには、3カ月から半年は必要です。

復習テスト対策の学習方法については以上です。続きの公開学力テスト対策は明日の記事でご紹介します。ご感想、ご質問などお待ちしています。

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