■新学期が始まって1週間ほど経ちました
新中学1年生のお子様は新学期が始まって1週間ほど経ちましたが、新しい生活リズムに慣れてこられたでしょうか?
中高一貫校に通うお子様の多くは徒歩通学ではなく、自宅から学校の距離も一気に遠くなり、通学に電車を利用されていると思います。授業が始まればカバンは重たくなり、弁当や水筒の持参を止めて荷物を軽くする方も出てきます。
重たい荷物、長距離の電車通学に加えて、知り合いがまだ少ない新しい環境の中で1日生活するお子様は、非常に疲れています。
生活リズムが確立し、学校で気軽に話ができる友人ができるまでの間は、お子様帰宅後は自宅でゆっくりさせてあげてほしいと思います。
4月、5月はクラスや学年内での親睦を深める目的で、行事やオリエンテーションを企画する学校が多いです。
今年は遠足の実施は難しいかもしれませんが、早い時期に安定した人間関係を築くことは中高6年間を楽しく過ごす秘訣の1つです。行事やクラブ活動などを通して気の合うお友達をお子様が見つけられるように、保護者様はお子様と適度な距離を置きながらも、さりげなく声かけやアドバイスをしていただければと思います。
■ぼんず君に話した3つのアドバイス
ぼんず君が中高一貫校に入学した時に、私がぼんず君にアドバイスした3つのことがあります。
1つは、通学や学校生活に早く慣れることです。遠距離通学は体力勝負です。長期間に渡る中学受験の勉強で運動不足で小太りになったぼんず君ですが、学校生活がフルモードになるまでに気持ちも身体もしゃきっとするように何度も声かけしました。
2つ目は、クラスに馴染んで、気の合う友だちを見つけることです。だんだんと親と興味や関心事が合わなくなってきます。小学校時代に何でも「お母さん、あのね」と話していた会話の相手は、親から友人に置き換わることになるでしょう。似たような考え方の友だちが早くできるといいな、大丈夫かなと、新学期始めの頃は少し心配していました。あれからもう3年経ちました。
ぼんず君は男子校に通っており、クラスメイト全員が男子(笑)で、同じような幼少期を過ごした価値観の近い方が多いようで、楽しく過ごしている雰囲気です。
浜学園時代からの友だち、鉄緑会での友だちなど、普段接する同級生は関西私学高校の多岐にわたるため、自宅で話を聞いても誰のことかよく分からないことが多いです。楽しそうで何よりです。
1つ目と2つ目は日常生活編に属する内容ですが、最後はジャンルが異なります。
■3つ目は勉強のスタートダッシュです
3つ目は、中1の1学期定期考査で失敗しないことです。
進学校であればあるほど、勉強が出来て当たり前の世界です。クラスメイトは全員、難関入試を突破して入学されたお子様ばかりです。当たり前ですが皆さん賢いです。
それでも、1学期5月の中間考査、7月の期末考査の頃には試験結果に大きな差が出てきます。1回や2回の定期考査で失敗したら即学校に居られなくなるわけではありませんが、だんだんと居心地は悪くなると思います。
まず、授業の内容が理解できなければ面白くありません。
授業中に指名されても毎回答えられない状態が続けば、周りの視線も冷たくなるかもしれません。
分からない箇所をやり直そうとがんばっても、授業はどんどん先に進んでいきます。やり直し+授業の理解を同時に進めるのは非常に難しく、お子様ひとりで成し遂げることは困難かもしれません。
中高一貫校の多くは授業の進度が非常に速いです。英語、国語、社会の文系科目はまだ何とかなるかもしれませんが、数学と理科は一度ついていけなくなると、追いつくことは非常に難しいです。
そして、1年生の1学期末時点での成績の立ち位置は、その後ずっと固定化する傾向が大きいです。スタートをうまく切れば、中2,中3と順調に勉強が進められ、最初でつまずくと挽回が難しくなります。
■1年1学期の定期考査は非常に重要です
4月の今の段階ではまだ授業内容はそれほど進んでいないはずです。お子様は中学入学後に部活をしたり、放課後お友達と遊んだり、自宅でテレビやゲームをしたいなど、やりたいことがたくさんあるでしょう。
それでも、5月の中間考査に向けて、毎日の予習と復習をきちんとこなした上で、やりたいことをやるように保護者様がうまく誘導していただいたいです。
お子様の時間が足らなくなる原因の1つは「スマホ」です。スマホの使用時間を管理するGoogleの超有能アプリ「ファミリーリンク」をインストールすれば、特定のアプリ機能を止めたり、指定時間にスマホをロックすることができますが、お子様ともめることになるでしょう。
定期考査ごとに成績が一定以下になった時はファミリーリンクを入れる、のような約束ごとをしても良いと思います。
我が家は、ぼんず君が中1の始めからいきなり理科につまづいて、追いつくまでに本当に苦しい時期が続きました。
中学受験が終わったばかりなのに、また私が理科を教えるはめになり、「こんなしんどいことはもう二度としないよ」と言いながら、ぼんず君に理科を教えたことをはっきりと覚えています。
理科を挽回するまでの話は近々ご紹介する予定です。
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