中学受験で通う進学塾の勉強量は学年が進むにつれて膨大になり、お子様が一人で自発的にこなせる量を完全に超えています。そのため、多くのお子様は保護者様(主にお母様:以下、母親)と二人三脚で日々の勉強を進めることになります。
特に男の子に多いと思いますが、塾で配布されたプリントや返却テストの整理や保管、翌日持っていく教材の準備、毎日毎週の勉強の進捗を管理するのが苦手な方が多いです。そのため、勉強だけでなく、勉強の準備も母親が代わりにする場面が多くなります。
さらには、勉強時間を確保するために仕方ないとは言え、家の手伝いや身の回りのこと(食べた食器や弁当を洗う、洗濯物を畳むなど)も母親が代わりにこなすことが多いです。やらせてもいい加減にしかやらないので、結局母親がやり直すことになるし(信じられない食器の洗い方やどこに着替えをしまったか分からなくなる)、やるやらないで揉めるのを回避したいからです。
そうやって全ての雑事を母親が肩代わりし、中学合格後は自立させるために「自分でやりなさい」と手を離すとどうなるか。
母「片付けやってる」
子「やってるよ」
母「プリントの整理できてる?」
子「できてるよ」
夏休みにこれまでのプリント確認すると、全教科全てのプリントが1つのクリアファイルにぱんぱんになって放り込まれています。これはどう見ても配布プリントを使っての復習ができていません。
母「整理できてないじゃないの」
子「だって面倒くさいんだもん。やっといてよ」
母親が代わりに片付けて、整理して、見やすい状態に整える。子は楽だから以降も整理や片付けをしない。
こんな状態だと困りますね。これは我が家の事例です。ぼんず君は小学生時代から片付けや整理整頓が苦手です。中学校に入ってからも、整理能力に進歩は見られません。見かねて私が手を貸しましたが、親が肩代わりを続ける限り、ぼんず君の整理能力は小学生のままです。
このままだらしない状態が続くと、社会人として通用しないかもしれません。私見ですが、身の回りを整理できない人は、頭の中も整理できていない=賢くない、又は賢さの上限が低いと思います。
せっかく勉強を頑張っても、頭の中の整理ができていなければ、賢くなれる上限が低いままで、努力の割に出る結果が少ないです。それではもったいないし、努力しているだけに残念すぎます。
私の反省点は、通塾を始める前に整理整頓ができるよう躾けるべきだった、です。このままでいいわけないので、この夏休みに矯正指導をするしかありません。がんばります。
こうならないように、お子さんがまだ小2くらいまでの保護者様は、勉強と同じくらいに、お子様が整理整頓を自分でできるよう、まずは配布プリントをジャバラにしないで持ち帰ることと、学校のカラーテストを教科別にファイルさせることから練習することをおすすめします。
習慣づければ当たり前になるはず。始めるのに遅いということはないので、この夏、一緒に始めましょう
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