反抗的なお子様との効果的なコミュニケーション法

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中学受験全般

■年始めから新しい才能に接することができました

関西統一入試まであと15日となりました。6年生のお子様と保護者様はお正月も関係なく、1日1日が過ぎていきます。我が家も受験時は正月準備は一切しませんでした。1月に入ってからの勉強量と緊張感は、6年生以外の保護者様の想像をはるかに上回るものです。

この時期から入試が終わるまで夜中まで起きている保護者様が増えてきます。私もそうでした。慌ただしい中でも、流されないで足元をしっかりと固めていただきたいです。

5年生までのお子様はまだお正月気分でいっぱいですね。我が家も年末年始はTV三昧でした。紅白で「この歌いいね」と思ったofficial髭男dism(読み方が今だに分かりません)の「Pretender」は誰もが知ってるヒット曲だそうで、ぼんず君に「何も知らないんだね」とバカにされてしまいました。

新しい才能を持った方が次々と現れるなあと、昨年末の紅白でも感動しました。自分の引き出しになかったジャンルの曲と出会うことで、私も新しいことを始められそうな気持ちになれます。

■自我が出始めたお子様との対話は難しくなります

私の今年の大きな課題の一つは、コミュニケーション能力の向上です。伝えたいことを的確に、スムーズに相手に届けることを、仕事場では英語で、実生活では自分の意見を持つようになってきたぼんず君にできるようになりたいです。

ぼんず君とのコミュニケーションは、勉強量が増え始めた5年生頃から様々なしんどい問題が出てきました。

具体的には、算数や理科の分からない問題に対してではなく、学習そのものに対するぼんず君の疑問や思うことについて、私がぼんず君が納得できるような回答をその場ですぐに返答することが難しくなったことです。

中学生になると、さらに小難しいやや哲学的な疑問をぶつけられる回数が増えました。また、今の世の中では通らないような、やや我がままや身勝手なお願いも出てくるようになりました。

■お子様に響くやり方で伝える技術の取得が必要です

人生経験の長い私から見れば、そのやり方で勉強しても失敗するからやめとき、と思うようなやり方で突き進んで、結局失敗に終わるとか、準備には〇日必要だから早めに動くように言っても聞かないで、やはり失敗する場面が中学入学後に何度かありました。

中1、中2であれば多少の失敗もリカバリーできると思って、手を出さなかったこともありましたが、そろそろ最短距離とは言わなくても、無駄の少ないやり方でも結果は出せることに気が付いてほしいと思っております。

定期考査などで残念な結果となった時にぼんず君から言われる言葉は「僕がお母さんの言う方法をやった方がいいかなと思うように、もっと説得力のある言い方で伝えて」です。

面倒すぎて放っておこうかと思いますが、まぁ親ですので、説得力のある伝え方について試行錯誤をしてきました。もともとは仕事場でのコミュニケーションについて考えていた時に購入した本が、ぼんず君との対話でも応用できることに気が付きました。

■コミュニケーションレッスン法を実践中です

コミュニケーションのレッスン」です。他者に対するコミュニケーションの具体的な方法を述べた本です。ぼんず君はまだ未完成ではありますが、もはや私とは別の人格を持ったヒトで、何を考えているかよく分からない小僧です。

しかも、変に理屈っぽくて、自分が納得しないとどんな正しい提案も受け入れません。それでこれまでに何度ドツボにはまったことか…。

ぼんず君には正しいことを単にポンと提案するコミュニケーションのやり方ではなく、もう少し工夫しなければいけません。

本書の内容を私なりに解釈して、試験対策などぼんず君が納得して「まずはやってみようかな」と思わせるような話の持って行き方を実践してみました。予想以上にぼんず君は私の話す内容を聞いてくれます。すべてではありませんが、自分が受け入れた方がよい提案は自分なりに取り入れて実践しています

■対話技術は中学受験にも応用できます

本書のコミュニケーション技術を、中学受験の勉強中のお子様に応用すると、次のように使えます。

例1:今とは別の勉強方法を提案する。

  1. お子様に現状を具体的に示す。
  2. このまま現状を続ければ、今後どうなるかを具体的に説明する。
  3. 今とは別のやり方を具体的に説明する。
  4.  具体的な期間、労力と、得られる効果を示す。
  5. 成功してほしいという保護者様の思いを伝える。

例2:自分にしか通じない我がままな行動をいさめる時。

  1. お子様の行動を具体的に示す。
  2. その行動によって保護者様にどんな影響があったかを具体的に説明する。
  3. その行動に対して保護者様がどんな気持ちになったかを冷静に客観的に説明する。
  4. どうしてほしいか保護者様の気持ちを冷静に伝える。

例2は「我がままな行動」と婉曲的な表現を使いましたが、受験期特有の問題行動をいさめなければならない場面は、多くのご家庭で体験済またはこれから体験する可能性があると思います。

■感情を抑えて淡々と伝えることがポイント

コミュニケーションの上で大切なことは、感情をどれだけ抑えられるかです。怒りや腹立ちをいかに抑えて、本当に伝えたいことを淡々と冷静に伝えることが重要です。

文字で書くと簡単ですが、これは非常に難しいです。お子様と意見の合わない話を続けると、つい感情的になってしまいます。ただ、感情的になった時点でコミュニケーション上では負けです。相手も感情的になり、感情と感情をぶつけるだけで、何も伝わらず、何も得るものがない会話となるだけです。

私は大切な話をする時は、上記の箇条書きの内容をざっとメモ書きにして頭の中で整理をしてから話をするようにしています。

相手がお子様であっても同じです。保護者様が常にブレずに、感情的にならずに、お子様に伝えなければならないことを冷静に話しができることは、中学受験中に起きるさまざまな問題を解決できる一つの方法になると思います。

淡々と、冷静に、です。難しいですが、がんばりましょう。私も常に自分の感情と向き合いながらぼんず君と接しています。これは親としての修行かな…と思います。

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