授業の後の居残り時間で宿題を終わらせる、面倒見の良い一部の塾を除いて、大半の進学塾は授業についていくためには自宅学習が必須です。次週のテスト対策や宿題を一人でこなせる小学生は少ないので、保護者がお子様の監視や指導フォローの役目を果たす場面が多くなります。
低学年のうちはなんとかなりますが、上の学年で難易度が上がるにつれて、算数→理科=国語→社会の順に保護者様が教えることが難しくなります。また、必死で教える最中に「こんなことも分からないんだ」と言われて、親子喧嘩になった話も聞きます。
私は中学受験の問題を解いて分析するのが趣味なくらいに、全教科テキスト全問を解いてぼんず君に解説し続けましたが、そんな暇な保護者様は少ないと思いますので、手短に学習内容を把握する方法をいくつかご紹介します。
●web授業の活用
お子さんがいない時にweb講義を見ます(2倍速以上で)。浜学園の場合、毎回違う先生の録画授業でした。ぼんず君に言わせると、背景の黒板でどこの教室で録画されたか分かるそうです。マスターのweb授業を見続けると、先生ごとの指導力が比較できます。
教えるのが上手な先生は忘れずにメモです。この先生方が小6の志望校別特訓でどこの学校を担当されているか、調べてみてください。面白い結果が出てきます。
web授業で最も重宝したのは、入試問題のweb解説講義です。浜学園の場合、灘・甲陽・東大寺・大阪星光・洛星の5校の算数と理科が用意されています。2013~2018年のみです。昨年は2007年からあったのですが、なぜ公開を辞めたのでしょうね 国語は問題の著作権の関係上、web解説はできないようです。
基本的には志望校別特訓の先生が登場します。1教科1年分1080円と有料ですが、何度でも見れますし、過去問は難問ばかりで、解説できない問題が多いのでweb活用は重宝しました。全問見るのではなく、間違えた問題や解き方に自信のない問題だけを見て、時間を効率的に使います。昔のビデオは先生が若かったり、細かったりで、違う視点で楽しめます。
また、秋以降は過去問の質問をしたくても先生に質問が殺到して対応してもらえない、又は回答に時間がかかりすぎるので、web講義で疑問点を即解消する方が早いです。この時期は個別や家庭教師の先生がいるといいなと心底思いました。
過去問を解き始めると、疑問点をすぐに解消したくなりますが、web解説は申し込んでから受講までに2~3日かかることにご注意ください(浜学園の場合。希学園の有料授業webはネットでの支払い後、即受講できますが、過去問の解説はなかったと思います)。
昨年は浜のシステム担当者の方は夜6~8時くらいの間に承認作業をされており、承認完了メールが届くのが夜7~9時頃が多かったです。切羽詰まっている時はweb申し込みではなく、教室の受け付けで「解けないのですぐに見たいんです」とお願いしました。
△授業見学
浜学園は授業見学OKで、私もマスターコースの授業を何度か見学したことはありますが、1年を通して全て見学するのは相当度胸が必要です。見学に行くと、お子様が他のクラスメイトから「お前のおかん、うざい」などいろいろ言われると思うので、皆勤での見学はあまりおすすめできません。教科を絞るなら、小5の最レ算数です。例外は灘中合格特訓。これだけは見学の保護者様だらけなので、後ろの椅子が足らないくらいです。
◎教えるのが上手い個別指導or家庭教師を真似る
人気の先生は1年以上前から即予約満席になることと、1回の講義料金が高額なので、簡単に実行できないのが難ですが、うまい方は本当に教えるのが上手です。塾の先生と個別や家庭教師の先生に求められる指導力は違います。自宅学習では、個別や家庭教師の先生の技術が非常に参考になります。
我が家も何人かの先生にお願いしたことがあります。個別や家庭教師の先生は親が見ていないとサボる、手を抜く方もいますよ。同席を拒む先生は最初から依頼しない方が良いです。何度か来ていただいて保護者様が教えるコツを掴んだら契約を終了する荒業もあります。算数は最後までお任せする方が良いと思います。
最も確実なのは、私がやったように、授業進度と同じタイミングでお子様と一緒に勉強するです。低学年から始めれば、全て解けるようになります。小学生の内容とあなどれないほど低学年から難しく、忘れている内容が多く、もう一度学生に戻った気分で勉強すると楽しいですよ 私は算数の図形や速さの難問を解くのが好きでした(もう今は解けません)。
ただ、あまりやりすぎると、お子様の自立の妨げになるので、支援の線引きが難しいですね
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