今週末、急に寒くなりました。入試の近いお子様がいらっしゃるご家庭は、インフルエンザを始めとする病気にどうぞご注意ください。気休めかもしれませんが、クレベリンスティックや部屋用除菌剤、スプレー、マスクは一定の効果があると思います。新年早々私がインフルエンザにかかった際、ぼんず君は、たまたまかもしれませんが、感染を免れました。
本日は、プレジデントオンラインの記事をご紹介します。タイトルは「子供を潰し300万ドブに捨てる塾の選び方」です。記事の内容は、お子様の性格に合った塾を選ぶ必要があるとし、お子様の性格を、①わんぱく②しっかり③おっとりの3つに分類して、それぞれの性格に合った塾の特徴をあげています。
また、勉強は塾に任せて、保護者様は食事の準備や話し相手などのサポートに徹するのがよいと書かれています。その一方で、塾に通わせて、保護者様がサポートに徹しても、お子様の成績が上昇しない場合は、お子様の土台(基礎学力)がまだ備わっていない可能性があるという内容で記事が終わってます。
この記事だけを読んで、お子様の初めての通塾先を決定される保護者様はいらっしゃらないと思いますが、この通りに行動しても、実績を出すのは難しいと思います。私はこの記事の内容とは相当異なる考え方です。
まず、塾の選び方は、保護者様がお子様の勉強サポートを自宅で毎日できるかどうか、で判断するのがよいです。関西の場合、塾に丸投げできる大手進学塾は希学園だけです。あとの塾は、保護者様が自宅学習で塾の復習とテスト対策を十分に支援しなければなりません。
お子様がわんぱくだろうが、しっかりしていようが関係ありません。おっとりは困ります。動きがゆっくりだと、塾の板書スピードについていけないからです。ノートを早く取れるように自宅で練習する必要があります。それができたら、次に、先生が口頭で説明する大切な内容をメモする練習も必要です。
保護者様の役割として、お弁当や食事の準備、お子様の話し相手になるのは、当たり前です。通塾していなくても、当然のことです。
通塾するお子様がいらっしゃる保護者様の最大の役割は、勉強のサポートです。具体的には、分からない箇所を素早くキャッチし、解説し、宿題を最後まで終わらせるように促し、サボらないように見張り、時間内で解けるようタイムキーパーをし、プリント類を整理し、持ち物のセットをすることです。
上記の保護者様の役割をきちんとこなされれば、どんなに悪くても全体の平均点(偏差値換算で50.0)を下回ることはないと思います。
保護者様が役割をきちんとこなしているのに、お子様の成績が思うように上がらない場合、考えられることは、保護者様の目の届かないところでお子様が手抜きいていることです。特に、お仕事をお持ちで、夕方や塾のない日にお子様のそばで監視できない時に、何らかの手抜きをしているか、テレビやゲームなど勉強以外のことに多くの時間を費やしているかもしれません。
また、記事内の「お子様の土台(基礎学力)が備わっていない可能性がある」については、基礎学力は進学塾に入る前に身に付けておく必要があり、進学塾に期待することではありません。
基礎学力は保護者様が自宅学習でがんばって教えるか、進学塾に入るための別の塾にお世話になる必要があります。中学受験は、保護者様のがんばりが非常に大切です。文章を書きながら、ぼんず君が保育園時代から続けてきた自宅学習を思い出しました。
進学塾に数年通うと記事タイトルくらいの塾代がかかるかもしれませんが、中学受験を目指す上での多少の費用はやむを得ないと割り切る必要があります。
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