男の子は「鶏口より牛後になるべき」深い理由(記事紹介)

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中学受験_記事紹介

本日は、東洋経済オンラインの記事「男の子は「鶏口より牛後になるべき」深い理由、名物校長が語る自己肯定感の高め方」をご紹介します。

著者は『男の子の「自己肯定感」を高める育て方』など多数の本を執筆されている、開成中学・高校校長の柳沢幸雄先生です(シリーズ本に「女の子の自己肯定感を高める育て方」があります)。


■「鶏口か、牛後か」男の子を伸ばす環境はどっち?

男の子の学校選びで、多くの親御さんが悩むのがこの「鶏口牛後問題」です。「1ランク落としても学校やチームのトップにいたほうが、男の子にはいいのではないか」というように考える親御さんが一定数いることは確かです。

しかし、結論を申し上げれば、男の子の環境は「牛後」がいいのです。それはなぜか。男の子はそこでかけがえのない経験ができるからです。それは「負ける経験」です。

近年、親御さんの手厚いサポートで、「負ける経験」をする時期がだんだん後ろ倒しになっているように感じています。人は負ける経験が後になればなるほど、そのショックは大きくなり、その失敗に耐えることが難しくなります。

「大学に受からずそのまま引きこもってしまった」「弁護士試験を諦めて、働く意欲もないまま数年が過ぎた」、そんな話を聞くたびに「負ける経験を早く!」という、焦りにも似た思いが湧いてきます。

ですから、とにかく上へ上へとチャレンジし、集団の中で負ける経験をしてほしいのです。

■「負けた自分とどう向き合うか」が自己肯定感を育む

例えばスポーツが得意な子の学校選び。「A校に行けば全国大会に出られるかもしれないけど、レギュラーにはなれない。でもB校なら全国大会には出られなくても、レギュラーとしてやっていける」。

男の子の自己肯定感を考えると、一見B校に行ってレギュラーとして活躍し、成功体験を積んだ方がいいように思えます。

しかし、成功体験というのは、実はそんなに単純なものではないのです。本当の成功体験というのは、単に勝つことではなく、「負けたり、失敗した状態から立ち直ること」。つまり何かを克服した経験こそが、本物の成功体験であり、自己肯定感はそのような経験から育まれるものなのです。

私たちはうまくいったときには、自分自身を振り返ることをしないものです。自分に向き合うのは、負けたときや、失敗したときのはずです。「どうやったら次に勝てるだろう」「同じ失敗をしないためには、どうしたらいいのだろう」。そのような試行錯誤の中で、人は成長していきます。

先の男の子はA校にいけば、3年間レギュラーになれないかもしれません。もしかするとベンチにすら入れないかもしれない。そんな自分と向き合い、自分をどう構築していくか。それが男の子の人生に厚みを加えていきます。そして、ちょっとやそっとの失敗では折れない心を作り上げていくのです。

スポーツを本気でやってきた人というのは、「負ける経験」をたくさん積んでいます。そしてその中で、悔しい思いに耐えながら勝つための方法、レギュラーになるための方法を必死で考え、実践し続けます。この経験が、社会人になったときにも生かされるのです。

■負けるために、上へ上へとチャレンジしよう

逆説的に響くかもしれませんが、「負ける」という経験をするためにも上へ上へとチャレンジさせてください。そうすれば、必ず負ける経験にぶち当たります。

例えば開成への合格は、一見「成功体験」に見えるかもしれませんが、そうではありません。開成には小学校時代トップクラスの子が集まるわけですが、5月の末にある中間試験で「成績上位だ」と思える子というのは、ほんの一握り。

残りの大多数の子は「なんで俺がこんな順位になるんだ?」と、自分が初めて経験する成績にびっくりするわけです。

ここで子どものころから持っていた「成績がいい」というところを拠り所にした自己肯定感が崩れ去ることになります。ですから生徒たちは、勉強以外で自分の自己肯定感を支えてくれるものを、学校生活の中で見つけていかなければならないのです。

そういった意味で、中学受験や高校受験は、上を目指してチャレンジすることで、合格しても不合格であっても、子どもにとってプラスの財産になる「負ける経験」をすることができます。

親が安全策ばかり立てていると、子どもは失敗しないまま人生を進み、初めて失敗したときには、立ち直れないほどのダメージを受けてしまうかもしれません。

スタートは「牛後」でいいのです。そんな自分を見つめることも、そこからトップになるように奮起することも、男の子の生きる力を育むうえで、大きなプラスになるからです。(記事終わり)

■「牛後」方針での進学後は挫折が待ってます

開成の柳沢校長のような深い洞察はありませんが、私も「鶏口よりも牛後」がよいという考え方でぼんず君の志望校を選定しました。

そして、中学入学後は「ここまでなら落ちてもよい」と思うぎりぎりの下限を設定して、ぼんず君ひとりで定期考査対策をやらせてみて結果失敗したり、鉄緑会のテスト準備をひとりでやらせてみて、やらせなければよかった…と後悔したり、中1の頃はなかなか成績が安定しない状態が続きました。

中高一貫校に入学するとある程度ふるいにかけられた生徒さんばかりの集まりの中で、平均点である半分から上を維持するだけでもそれなりの努力が必要です。

上位層は小学生の頃から東大数学二次試験の問題を小学生のやり方で解いてしまう方や、英検1級の勉強をする方や、知識系オリンピックを自主的に目指す方などがいらして、もうどうやってもぼんず君は叶わない相手だらけです。

浜学園でも負ける経験は数多くありましたが、中学入学後は、進学校の選定状態によっては最初から勝負にならない不戦敗の状態が続きます。

■周りに勝つのではなく、自分が強くなる発想

私が学習面で助けられる要素は中学入学後は少なくなります。難しいからです。

その分、私なりにぼんず君の接し方で心掛けたことがあります。

  • 強すぎる相手に対して「勝とう」「勝たなければならない」と思わなくてもよい。
  • 雲の上のような同級生の優れた面を学ばせてもらうために私立中学校に入ったと考えること。
  • その中で、ぼんず君の強みは何か、この部分なら競うことができるという強みを作っていこう。

と、多少気を使いながら話をしましたが、ぼんず君は元来のお気楽な性格のため、「自分のペースで追いつくわ」とマイペースに努力を続けています。

外見からは、ぼーっとしてる、のんびりしてると言われますが、浜学園時代に模試の結果が自分の予想を下回る時は悔しくて泣いていたのを私は知っています。

浜学園時代から上には上がいるという挫折を山ほど経験し、中学入学後は上の方の存在はより多く、大きくなっていますが、ぼんず君なりに自分でできる攻略法を考えてはいるようです。

それは「次の試験、どうすればいい?」から「3週間前から〇〇を始めるから、その日が来たら教えて」と、私へのお願い内容が変化しているからです。

■あえて支援せず挫折させる決断も必要です

これがもし、入学直後から自分が超上位層に位置する中学に入っていたら、随分と勉強に対する姿勢は違っていたと思います。

挽回できる範囲で落ちるところまで落としてみようと、中1の早い段階で一度ぼんず君の学業支援の手を離したことがあります。半分よりも下になったら、即引き上げるつもりで、私も同じ学習を続けながら見守り(学校と鉄緑会の両方で引き上げスタンバイ態勢)、中1の終わり以降は割と安定傾向に入ったと思います。

見守るよりも私が引き上げる方が簡単で楽です。挫折するのが分かっているのに手を離すことは、私には大きな決断でした。手を離せば確実に成績は下がります。ヘンテコな勉強方法ですから。

しかし、挫折しないと自分の勉強方法がヘンテコであることに気が付かないのです。なので実行しました。この決断がなければ、中2での安定にはつながらなかったと思います。

■挫折あってこそ、強みが活きてきます

中学受験勉強中のお子様をお持ちの保護者様には、男の子であれば、合格できる範囲で上の学校を目指すことをおすすめしたいです。学校に上も下もありませんので、難易度が高く、人気の中学校という表現にします。

難易度が高い中学ほど、一芸(または多芸)に秀でた同級生の数が多くなります。その中で、その秀でた同級生に引っ張ってもらおうというお荷物ではなく、自分をどう輝かせることができるかを教えてあげてほしいです。

その中学校に合格しているのですから、「十分な資質も才能も学力もある」と私は励まし続けています。真正面からぶつかっても勝てない相手には、自分の強みで勝負するしかありません。

勉強における強み=得意科目を伸ばしながら、総合成績を上げられるように応援することで、今いる学校の生徒としてふさわしい状態でいられれば、自然と結果がついてくることが期待できます。

保護者様の役割は、中学以降は見守るしんどさに変わります。お子様に言いたいことは1/10にする、が合い言葉です。奥歯が割れない程度に我慢をがんばりましょう。私もです(>_<;)

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